07/10/20 09:31:28 L0L5ntWo0
吸血人形エリコは僕となる前から姉思いの優しい子で、ぜひとも
マスターの望みを叶えたいと思ったのだが、残念なことに「エルメスの
食器」のことをよく知らなかった。―仕方ない。たしかオトエの家は
瀬戸物やさんだったはずだ。明日高校で…。そう思ってとりあえず
エリコは寝ることにした。
翌朝、エリコはオトエを屋上に呼び出すと正体をむき出しにして言った、
「わたしはチスイコウモリ女第二号アイコ様の忠実な僕である
イクエ様の忠実な僕であるウメコ様の忠実な僕。おまえはわたしの
忠実な僕に生まれ変わり世界征服のために働いてもらう」
いいかげん悲鳴を上げる暇くらいありそうなのだが、ともかく
悲鳴を上げる前にエリコはオトエの喉笛に鋭い牙を突き立てた。
エリコとオトエは強烈なエクスタシーに包まれ、オトエの体内の
ナノマシンはオトエを見る間にエリコと同じ姿に変えていった。
さらに青い性に火のついた二体の吸血人形はそのままいけない遊びに…
(以下自主規制。…というのはウソで作者の能力不足です)
「…あふ。えー、吸血人形エリコよ。最初の命令を伝える。エルメスの、
えーと…お皿を入手し、偉大なる第一マスター、アイコ様のもとへ
届けるのだ。…ごめんね、わたしこういうのに疎くって」
人を怪物に変えておいて[「ごめんね」もないものだと思うが、今のエリコは
そんな人間の倫理が通用しない、恐ろしい吸血人形なのだった。