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超人機メタルダー第32.2話「新たなる刺客の目覚め」
世界的な大企業である桐原コンツェルン。しかしその実体は世界中に混沌をもたらすネロス帝国である。
今日もまた本社ビルの地下にある彼らの本拠地、ゴーストバンクでは新たなる邪悪な企みが実行させよう
としていた。
広間に現れるはモンスター軍団の鎧聖であるゲルドリング。彼は軍団を束ねるナンバー1である。しかし、
その軍団も敵対する超人機、メタルダーの手で次々と軍団員を倒され、残るは彼を含めて二人だけで
あった。
正面にある玉座に帝国を統べる帝王、ゴッドネロスが現れた。彼はネロス帝国の帝王を務める傍ら、
表の顔として桐原コンツェルンの総帥である青年実業家、桐原剛三としての顔を持っている。
「帝王!」
「帝国の誇る軍団員が次々とメタルダーに討たれていく中、ついにモンスター軍団は残り二人・・・しかし
その一方で戦いは苛烈を増している。これに対して、ゲルドリング・・・貴様はどう始末をつける?」
「わ、わたしとしては新たな軍団員の増強を図りたいと思っております!」
「しかし機械であり、記憶のバックアップもすぐに効かせられる戦闘ロボット軍団や機甲軍団、いざという
時のために同様の能力を持つ代理が用意してあるヨロイ軍団とは違い、お前たちは手間隙をかけて
作らねばならぬ・・・今の状況下でそんな悠長なことはできぬぞ。それともなにかいい案でもあるのか?」
「以前ドグギャランを製造した装置を応用いたします!」
かつて彼らは捨てられたのがきっかけで人間を憎むようになった野良犬、ジョージを改造することによって
新たな軍団員ドグギャランを誕生させた。しかし最期は犬としての誇りを取り戻し、帝国を裏切って儚く
散っていった。
「しかしあれは結局犬としての心は捨てきれずに失敗作で終わったではないか」
「所詮は犬畜生、できることには限界がございます。そこで動物とモンスターエキスだけではなく、ここに
人間を付け加えれば、さらに人間の知能が加わり、前回のような失敗もなく、またより高度な作戦に投じる
ことのできる戦士を誕生させることができます」
「ふむ・・・それはなかなかいい案であるな・・・よろしい、やってみせよ」