07/06/24 22:24:33 NB3GXr2I0
-荒れ果てた大地を耕す三つの姿。
精一杯に、力を込め、そしてその表情は喜びに満ちあふれていた。-
あの…本当に、お願いして申し訳有りません…
「ん?何言ってんだ、いいよいいよ。なぁ、アストラ」
「そうだよー、何恐縮してんの?」
でも、兄さん達もお忙しいのに…
「あー気にしない気にしない。俺たちゃこういう方が向いてんだから」
「そうそう。それに、この広い星をお前一人で…なんて無理だろ?」
はい…ですが、これは私の個人的な事情で…
「お前ねぇ、頼んどいてそりゃないよ。
俺もアストラも、お前の話を聴いて『いい事言うな』って思ったからここに居るの」
「レオ兄さんの言う通り。いい話じゃないか、『惑星アーヴに命を吹き込む』なんて」
「まぁ、耕してどうなるってもんでもない、かも知れないけどな。
だけど何もしないで放ったらかしとくよりは、何か始めないと。それに…」
それに?
「もし、もしだ。この星が再び甦ったら。
俺達兄弟の中にずっと引っかかってるものが、消えるんじゃないか…ってな」
「あ。兄さんもそれ考えてたんだ。
…そうなんだよなー。俺達、今L77星を甦らせようって頑張ってんのかもね」
「ま、そういう訳でこれはあくまでも『俺達兄弟の個人的な事情』でもあるから。
…ヒカリ、いい話に聞き入るのもいいけど、手が止まってんぞ」
あ、すいません…
-この荒れ果てた大地は、きっと甦る。想いがそこにある限り-