07/05/06 18:34:36 6BbBc/Qd0
-警備隊本部・休憩室。虚空を見上げるメビウス-
…どうしたの、メビウス?
「あ…ユリアンさん」
何だか元気がないみたい。心配事でもあるの?
「いえ、そういう訳じゃないんですが。
…何か、こっちに戻ってからボーッとする事が多くって」
貴方、この一年で頑張りすぎたのよ。
「はい…」
まあ、警備隊の仕事を覚えて貰わなくちゃ、ってデスクワークばかりですもんね、最近。
でも、それだってお兄様方の気遣いだから、悪く思っちゃ駄目よ。
「はい、兄さん達には本当に感謝しています」
取り敢えず、今は身体をしっかり休める時期だわ。
負担にならない程度のトレーニングは必要かも知れないけど…
「そうですね。…ボク、少し身体がなまっちゃってんのかな…」
給湯室の影から二人の会話を聞いていたタロウ。
『メビウスが困っている…何とかしてあげなければ…
どうすればいい…負担にならない程度のトレーニング…
あっ!…アレだ、アレならば…』