07/05/03 23:48:06 Cf/cS6V50
その朝の学校は昨日の文化祭の事件について持ちきりだった。
それも当然の事で何の痕跡も無く23人もの生徒、教員、文化祭の客が消えたのだった。
「おい、聞いたかよ?」
スミスはなるべくいつもの様に後ろの席のハルヒに声をかけた。
いくら不思議なことには慣れているとはいえこれまでに実際に人的な被害が出たのは初めてだった。
「知ってるわよ当然でしょ。」
不機嫌そうに顔を近づけながら答えた。
「そりゃ当然だよな。」
愛想笑いをしながらが返したが笑顔が引きつっていたのは言うまでも無い。
その後も何かを言おうとするが何も思いつかずにしばらくの沈黙が続いた。
「ねぇ、キョン失踪したのって私たちのライブだったってホンとかしら? 」
その沈黙を破ったのは不安げなハルヒだった。
「そりゃ噂だろ? 誰もライブ中に人が消えたのを見たわけでもないし…」
フォローをしようとしたが、それに次ぐ言葉は無かった。
その後すぐに授業が始まった。その間もハルヒはなにを考えているのかずっと机に肘をつき窓の外を見ているだけだった。それはスミスも同じだ。
「よし! 」
何かを思い立った彼は昼食の弁当も食べずにSOS団の部室へ向かった。こんな時に彼が頼るのは彼女しか居なかった。
コメント
ちなみに、キョンがスミスになってるのは笹の葉ラプソディより
個人的にキョンってあだ名が気に食わなかった。