もしも天道総司が涼宮ハルヒの通う高校にいたらat SFX
もしも天道総司が涼宮ハルヒの通う高校にいたら - 暇つぶし2ch315:293
06/12/24 12:37:10 CJjkVKVy0
プロローグ終わった・・・
続きは現在製作中です。

316:名無しより愛をこめて
06/12/24 13:02:37 0tCqiB6v0
>>315
GJ頑張って

317:名無しより愛をこめて
06/12/24 17:01:02 IooyVdjuO
続きが楽しみだw

318:名無しより愛をこめて
06/12/24 17:41:15 5FLCaTRxO
大長編の予感
楽しみにしてます∝

319:名無しより愛をこめて
06/12/25 12:47:51 T/iEnDdJO
無関係かもしれんけど
今日のジャンプにワンピースとドラゴンボールのコラボ漫画があったけど
このスレで言えばハルヒとカブトに該当するね。
見事に。

320:名無しより愛をこめて
06/12/25 13:00:54 U3OAy5Ei0
ハルヒダンスを踊る天道……

321:名無しより愛をこめて
06/12/25 13:36:58 /40R3Cy30
>>319
見事に無関係な上に板違いです。
マキシマムハイパータイフーンで消し飛んでください。

322:名無しより愛をこめて
06/12/25 14:49:32 my8bEhGc0
>>320
てれびくんのハイパーバトルDVDですか?

323:名無しより愛をこめて
06/12/25 18:36:09 xRi71zJTO
>>320
それ上の方に貼ってなかったか?

324:名無しより愛をこめて
06/12/25 22:00:49 nYYgqb3m0
>>319
しねえよアニヲタ

板違いネタをいけしゃあしゃあと

325:名無しより愛をこめて
06/12/25 22:11:31 /EyZpRObO
もはやカブトでもハルヒでも無くなったな…

326:名無しより愛をこめて
06/12/25 23:10:43 gJqidp6q0
このスレの>30辺りでハルヒがとんでもない目に・・・・・・

スレリンク(wcomic板)

327:名無しより愛をこめて
06/12/26 00:31:38 YFEDyiI00
sage

328:名無しより愛をこめて
06/12/26 02:58:09 GIvioA+DO
ならば無理矢理カブトの話でも…w
とりあえず思うんだけど、ちょっと前まで「さらなる暗闇を取り戻す」とか言って自分を縛ってた奴がたった1話で「もう一度光を求める」とか言ってしっかりカッシス倒しちゃう意味が分かんない。
何がしたかったんだよ地獄兄弟w

あとちょっと上に書きかけのSSがいくつかあるけど、続きが気になる。続きキボンヌw

329:293
06/12/26 07:32:42 OHSWd0+M0
>>314の続きです

01


「どうもありがとうございます」
立川さんは引っ越し屋の人に別れの挨拶を交わした。ここは現在引っ越し先の新しいマンションの一室である。
立川さんはこの町に引っ越した本当の理由はワームはこの街を中心に活動しているからその様子を見るためだという。
 ちなみに俺はあのベルトをいつも着けているようにと立川さんから言われているので常に着けている。
荷物も全部置いたので立川さんは昼飯を作ってくれた、実は言うと立川さんはけっこう料理が上手だ。今日は焼きそばである。
やはり今日も美味い、俺は立川さんの作ってくれた焼きそばを完食した。
ふと俺はぼんやりとベランダからこの街の様子を確認した、何か見覚えがある気がする。
「どうかしたのかね?新くん」
 台所で食器を洗っていた立川さんは俺に話しかけてきた。
「いやちょっと町を見てただけです」
「そうか、まあこれからこの町で生活するのだからな」
立川さんは数秒間を空けて。
「新くん、あとでちょっと行くところがある。そこに付き合って欲しいのだがいいかね?」
 「いいですよ」
俺は再びベランダから外を眺めた。

330:293
06/12/26 07:34:00 OHSWd0+M0
 今俺は立川さんの行くところに付き合っている。
しかし俺はその場所を疑っている。なぜならその場所は
「あの・・立川さん・・ここバイクの教習所ですよね?」
「そう、バイクの教習所だ」
 俺は再び立川さんに尋ねる。
「あなたはバイクの免許でも取るつもりなのですか?」
「いや、君のバイクの免許を取るために来たのだが」
何故ですか。俺はバイクの運転なんかには興味ないんですが。
「すまないがライダーにはバイクが支給されるようになっている。ワームのいる場所にすぐに駆けつける為にだ」
そういう訳なら仕方がないですね。でも俺はバイクに関してほとんど知識はありませんよ。
「私が教えよう」
そうですか。
この数日間俺は立川さんによりバイクの基本知識を叩き込まれた。教え方が美味いのか俺はどんどん飲み込んでいった。
そして試験当日。俺は見事に受かった。バイクを試験運転してみたのだが割とうまくいった。やはり立川さんの教えがよいのだろうか。
俺は教習所の廊下で待っている人の元へ行く、誰なのかは言うまでもない。
「合格しましたよ、立川さん」
「おお、新くんよくやったなほら」
そう喜び立川さんは俺にスポーツ飲料水を渡してくる。俺はそれを受け取ってお礼を言った。
俺達は現在廊下に備え付けられた椅子に座って一服している。
「さて、そろそろ行こうか」
「はい」
俺達は帰ることにした。その瞬間どこからか女性の悲鳴らしき声が聞こえた。
「な、なんだ!?」
「バイクのコースからのようだ、行くぞ新くん!」
俺達は悲鳴の聞こえる方に向かった。

331:293
06/12/26 07:36:02 OHSWd0+M0
  俺達はバイクが走るコースへ出た。すると女の人が一人壁に追い込まれていた。そこにいたのはこの前俺が戦ったあの緑色のサナギの化け物が数匹いて、そいつらを率いていると思われる青いテントウ虫の化け物もいる。
 俺はとっさに緑色のサナギワームに体当たりして、女の人を逃がした。
 「立川さん、あなたはその人を安全なところへ!俺はこいつらを倒します!」
 「わかった、気をつけてくれ新くん」
 立川さんは女の人と共に建物の中に入った。そして空の彼方から流星のように青い機械質のクワガタ――ガタックゼクターが飛んできて俺はそれを掴んだ。
 「変身!」
 『Hensin(ヘンシン)』
 俺はベルトにガタックゼクターを着けた。
 あのエコーのかかった電子音がした後俺の体は徐々に何かに包まれていく。それは少し重い青と銀が中心のアーマーとなった。
 俺は戦うことにした。奴らは徒党を組んで向かってくるがたいしたことはなかった。俺は一匹一匹肉弾戦で戦う。
 しかしどこからか援軍と思われるあのサナギワームが五匹くらい現れた、これじゃこの形態てやってもきりがない。
  俺はガタックゼクターの角を90度の角度に倒す。するとアーマーの重い部分が少し外れた。 
 「キャストオフ!」 
『Cast Off (キャスト オフ)』
そしてそこから更に90度の角度に倒す。あの電子音が待た鳴った後重い部分は完全に吹き飛んだ。
『Change Stag Beetle (チェンジ スタッグビートル)』
俺はあの二本の刀を使って戦う。一匹一匹どんどん斬って行った、するとあのサナギ野郎はあっけなくやられて爆発していった。

332:293
06/12/26 07:38:23 OHSWd0+M0
残るは青いテントウ虫野郎だけである。しかし奴は追いつめられたと思ったのかふっと消えていった。
「クロックアップ!」
『Clock Up (クロックアップ)』
俺は奴を追うためにベルトの脇のスイッチを押しクロックアップした。

俺も奴もとてつもないスピードで動いている。そのスピードはまるで物が落ちる一瞬のスピードがまるでとんでもなくスローモーションに見えるくらいに。
立川さんはこの機能を長時間使うと体に負担がかかると言っていた、だったらとっとと決着をつけよう。
俺は二本の刀で斬って斬って斬りまくる、テントウ虫野郎は怯んでいった。
俺は必殺技の準備をした。
『Rider Cutting (ライダーカッティング)』
二本の刀をハサミのような形にする、すると電気のような物を帯びていった。俺の必殺技は敵を蹴るライダーキックの他にこれから使うライダーカッティングと二種類ある。
あのテントウ虫野郎は飛びかかってくる。俺はそいつをハサミで挟んだ、どうやら効いているようである。
渾身の力を込めて挟んだ。するとそいつは爆発していき跡形もなく消滅した。
『Clock Over(クロックオーバー)』
俺が奴を倒すと同時に元の速さに戻ったクロックオーバーというのはクロックアップの状態が解けたサインだ。
それと同時にベルトからガタックゼクターが離れた。身につけていたアーマーが分解して消滅し俺は元の姿に戻る。立川さんの言う通り少し疲れたな。

333:293
06/12/26 07:42:07 OHSWd0+M0
 教習所の入り口に立川さんはいた。俺は結果を報告するとする。
「立川さん、やりましたよ!」
「そうか、よくやったな」
そういえばあの女の人は?
「もう帰したよ」
そうですか、まあその方が良かったのですけど。
「それにしても君は強いね、あれだけの数を一人で倒すなんて」
立川さんは嬉しそうに言う。しかし俺は言う。
「いえ、立川さん。俺はガタックの力があるから戦えるんです。力がなければ俺はただの弱い人間です現にこの前も……」
立川さんは自身のない俺の言葉を遮るように
「いや、君はこの前私を助けようとした、そしてライダーの力を悪用しようとしない、それだけでも十分な強さを持っている。その証拠にガタックゼクターは君を選んだ」
立川さんは続ける。
「ガタックゼクターは資格者と認めない者に対しては容赦なく攻撃を仕掛ける。だから長年資格者が現れなかった」
 更に続ける。
 「しかしガタックゼクターから来たと言うことは君のその強さをガタックゼクターが認めたと言うことだ。それは君の強さは本物と言うことだ、だから自信を持つといい」
俺はそれを聞いて嬉しくなった。
 「はい!、俺頑張ります!」  
「頑張るといい、まあたまには勝利の感覚に酔いしれるのもいいかもしれないがあまり調子に乗らないように」


334:293
06/12/26 07:43:28 OHSWd0+M0
今俺達は町を歩いている。理由は昼飯までまだ時間があるのでせっかくだからこの町を見ようと言うことだ。
この町に来てから俺は不思議な感じがしている。始めて来た感じがしない、なくしていた大切な何かが出てきそうな感じだった。
歩いている内にとある坂道の前に来た。俺はふと立ち止まった。
 「どうかしたのかね?新くん」
「俺は…ここを知ってる……!」
そして俺はこの坂道を走っていった立川さんの呼ぶ声がするが無視して走り続ける。
この坂道は見覚えがある気がする、ハイキングコースみたいな坂道だったが何故かきついとは感じなかった。


335:293
06/12/26 07:44:32 OHSWd0+M0
 そして登り切った先には学校があった。
俺は少し息を切らしていた、俺の後を追ってきた立川さんも追いつき息を切らしている。
 「ハァ…ハァ…新くん、一体どうしたのだね?」
「この学校は…!」
「ここがどうかしたのかね?県立北高等学校というところで今度君の転入の手続きを取ろうとしているのだが…」
「立川さん!確信を持って言えます!俺はこの学校に通っていました!」
「なんだって?」
立川さんは驚いている。
「それじゃあ記憶が少しずつ戻りつつあるのか!?」
「まだ何かが足りない気がするんです、何かが…」
何だこの気持ち、心臓が張り裂けそうだ。欠けていた何かが何かが出てくる気がする……!
 俺はふと倒れそうになった、それを立川さんが支える。
「新くん、しっかりするんだ!」
「たち……かわさん」
「とにかく落ち着くんだ、少し休もう」
 俺はその場に座り込んだ、それに立川さんは付き添ってくれた。
十分くらい経ってようやく落ち着いた。
「もう大丈夫です」
「そうか、それは良かった。そろそろ昼食の時間だから街で何か食べよう」
俺達は昼食のために坂を下った。

336:293
06/12/26 07:46:51 OHSWd0+M0
一旦ここで投下を止めます。
続きは朝飯食ってからで。

337:293
06/12/26 08:02:37 OHSWd0+M0
朝飯食ったので続き書きます。

今街の駅前にある喫茶店で軽く昼食を取っているやはりこの場所も、駅前にも覚えがある。俺達の他には親子連れ数組や俺と同じ歳くらいの高校生グループがいる。
 そして俺はテーブルに立川さんと向き合っている。 
「立川さん、俺やっぱりこの街を知っています。この喫茶店も」
「そうか、まあ焦らずにゆっくりと一つずつ思い出すといい。無理に思い出そうとしても逆効果だ」
立川さんはサラダを食べている、俺も昼食のパスタを食べている。
数分後俺達は完食したので店を出ることにした。
 立川さんは会計を払っている、俺は何故かそれに違和感があった。
 「新くん?」
「え?いやなんか俺が払うのが当たり前のような気がして…」
「気持ちは嬉しいがもともと私に付き合ってもらってるのだからこれくらい当然だ」
いや親切心とかそんな気持ちではなくそれが習慣となっているような気がする。って何だその習慣は、我ながら変だ。


338:293
06/12/26 08:03:39 OHSWd0+M0
 翌日俺はあの喫茶店に再び来ている。理由は立川さんから「君に会わせたい人がいる」と言われ、その人の写真を渡された。
一人は二十代前半のキャリアウーマン風の女性。もう一人は企業戦士と言った感じの三十代半ばの強面な男性である。
 俺は立川さんから渡された千円で適当に紅茶を飲むことにした。それにしてもいつ来るのだろうか。
 「君が加賀美新くんかね?」
ふと声がしたので俺はハッと顔を上げた。
見ると写真の男性と女性がいた。
「その名前を知ってるって事はあなた方が立川さんの言ってた…」
男性は俺の言葉を遮るように
「そう、俺が田所修一だよろしく」
「私は岬 祐月、よろしくね加賀美くん」
「よろしくお願いします田所さん、岬さん」
俺達は初対面の挨拶を交わした。
そして今テーブルで向き合っている。
「それで、俺に何の用で?」
「君には我々ZECTに協力して欲しい」
……そう来たか。

339:293
06/12/26 08:04:45 OHSWd0+M0
 「あのですね、俺はまだ高校生ですよ。そんな組織にいても足手まといになるだけでは」  
  俺は疑問を田所さんにぶつける
 「直接的な協力ではない、時々こちらから指令を出すからそれに従って欲しいんだ」
「それにあなたはガタックの資格者。ライダーはZECTに協力する者なの」
俺はそんな組織に協力するためにライダーになったわけではないのだが。
 「さっそくだが君には一緒について来てもらおう」
田所さんは言う。まさか協力しなければこうなるぞとか言って拷問する気ですか。
「そんな野蛮なことしないわ、……まあ時と場合によるだろうけど」
一瞬この人にとてつもない恐怖を感じた。
「岬、変なことを言うな。すまない加賀美くん、ついて来てほしい」
 俺は覚悟を決めて一緒に行くことにした。立川さん、どうか俺の無事を祈っててください。


340:293
06/12/26 08:07:55 OHSWd0+M0
俺は今とある廃ビルにいる。2人に連れられて乗った車には何かを分析するような感じの機械がかなりあった。
ここに来た理由はワーム退治と俺の力を見るためだという。
「で、もう行くんですか?」
「いや、まずは彼らが戦っている所を見てくれ」
田所さんの言っている彼らというのは今ワームと戦っている人達のことである。彼らはゼクトルーパーと呼ばれている。普段は俺みたいに一般市民として生活しているらしい。
 活動するときは黒のヘルメットに同じ色の特殊部隊が来ていそうなプロテクターを身につけていて数人で活動し、丸っこいマシンガンを持って戦うという。
 俺は車の中から様子を見ている、あの人達はチームワークを取りマシンガンを撃って戦っているがあまり通用していない。立川さんが嘆くのもわかる。
「田所さん、脱皮します!」
岬さんが車に備え付けられたモニターを確認している。見てみるとあのサナギワームの形のしたポリゴン画像がどんどん赤くなっていく。
ゼクトルーパーはそいつに攻撃を集中している。脱皮を防ぐためかもしれないが。
しかしゼクトルーパーの努力空しくそいつは脱皮し右手に丸っこい球をつけたホタルの怪物と化した。
そしてそいつはクロックアップし、あいつらを一掃していった。
「お前達!一時撤退だ!」
『はっ!撤退だ!』
田所さんはマイクを使って命令を出す。それに従うようにあいつらは撤退していった。
「……で、俺の出番というわけですか」
「そうよ、加賀美くんがんばって」
俺の質問に岬さんが返す。俺は「やれやれ」と溜息をつけながら車を降りた。
 「加賀美くん、命の危険を感じたら真っ先に逃げるんだ」 
田所さんは俺に念を押す。俺はビルの中に進んでいった。

341:293
06/12/26 08:09:20 OHSWd0+M0
ビルの中を進んでいく、さてどこから出てくるのやら。
『加賀美くん、そろそろ来るぞ』
俺は耳に付けられたイヤホンから田所さんの言葉を聞く。すると向こうからあのサナギワーム数体とホタル野郎が姿を現した。お出ましかい。
それに反応するようにガラス窓を破ってガタックゼクターが飛んできた。俺はそれを掴みガタックに変身する。
「変身!」
『Hensin(ヘンシン)』
俺はベルトに着ける。すると俺の体は青と銀のアーマーに包まれた。
  俺は人差し指についているスイッチを押し肩に乗ってるバルカン砲を発射する、俺は吹っ飛ばされないように踏ん張る。その弾に当たった奴らは爆発した。
「キャストオフ!」
『Cast Off (キャスト オフ)』
ガタックゼクターの角を反対側に倒し、キャストオフをする。
『Change Stag Beetle (チェンジ スタッグビートル)』
アーマーの重い部分は全部吹き飛んで電子音がした。俺はライダーフォームで戦うことにした。
そして俺は二本の刀、ガタックダブルカリバーで戦う。これ名前あったんだな実は。
俺はホタル野郎を斬りまくる、奴も攻撃してくるがそれを弾いていく。
必殺技、ライダーキックの使用のために刀を元の位置に戻し、ガタックゼクターのスイッチを押す。
『One(ワン)・Two(ツー)・Three(スリー)』
俺はガタックゼクターの角を反対側に倒す
「ライダーキック!」
『Rider Kick (ライダーキック)』
もう一度反対側に倒し、回し蹴りを放つ。見事にヒットし、ホタル野郎は爆発した。
そして役目を終えたからなのかガタックゼクターは自分からベルトに外れていってどこかに去っていった。そのせいか俺のアーマーは消滅した。


342:293
06/12/26 08:12:02 OHSWd0+M0
俺は外へ出る、すると田所さんと岬さんがいた。
「やるじゃないか、加賀美くん」
「あなたにならガタックを任せても平気そうね」
「どういたしまして」
俺は適当に返事を返す。
「そういえば加賀美くん、立川さんから聞いたんだけどあなた記憶喪失なの?」
今の俺にとって最も重要なことを岬さんが話しかけてくる。
「はい、その通りです。立川さんはそんな俺に『加賀美新』という名前をくれたんです」
「大変ね」
岬さんはもっともらしい答えを返してくる。
「でも、最近少しずつ思い出してきたんです。俺はこの街を知っているって言うのが何よりの証拠です」
「そうか、記憶が一日も早く戻るといいな何か困ったことがあったら遠慮無く言うと言い。できる限り相談に乗ろう」
「私もそうするわ」
「ありがとうございます、田所さん、岬さん」
俺は田所さんと岬さんに握手をした。
「俺もこれからはできる限り協力させてもらいます」
「そうか、そうしてもらうとありがたい」
「これからもよろしくね、加賀美くん」
「はい!」
そして田所さんは俺を車に乗せて駅前の喫茶店まで送ってくれた。
「田所さん、岬さんすみませんこんな事させてもらって……」
「いや、いいんだ加賀美くん、協力させてもらったせめてものお礼だ」
「加賀美くん、これからもよろしくね」
「はい、それではさようなら」
「それじゃあまたね、加賀美くん」
俺は2人に手を振る、2人も俺に手を振ってくれた。
そして車は去っていった。何だ2人ともけっこういい人じゃないか。あんな風に疑った俺は馬鹿か。ああさっきの俺がとんでもなく恥ずかしい。

343:293
06/12/26 08:13:00 OHSWd0+M0
軽く後悔の気持ちに打たれているとむこうにいる人物が手を振ってくれた。立川さんである。
俺は走る。
「新くん、どうだったかね」
「田所さんも岬さんもとってもいい人でした」
立川さんは少し自慢げに「そうだろう」と言う。
「俺、初めて会ったときあの2人を疑ってました。これから何かされるんじゃないのかって思ったりして……でも実際話してみるととてもいい人で……疑ってた自分がとんでもなく恥ずかしく思えたんです」
「そうか、まあ人間初めて会う人に対しては何らかの警戒を持つ物だ。しかし互いに関わっていくにつれて信頼が生まれてくるんだ」
立川さんは言葉を続ける。
 「しかしワームはその信頼を利用しようとする。人と人との信頼は築き上げていくことはとても素晴らしいことなんだ。でもワームはそれを邪魔しようとする。私はそれが許すことができないだからZECTに協力しているんだ」
俺は立川さんの話を聞いている。
「君もこれからもZECTに協力して欲しい」
「はい!俺、田所さんや岬さんみたいな人がいて嬉しく思いました。だから俺、これからも協力します!」
「ありがとう!新くん」
お互いに語り合い帰ることにした。

344:293
06/12/26 08:13:33 OHSWd0+M0
一旦ここで投下を止めます。
続きはまた後で。

345:名無しより愛をこめて
06/12/26 09:55:17 nb7ZP7/u0
「ハレ晴れユカイ」を天道に歌って欲しい。
佐藤雄基氏も歌出したし、水嶋ヒロ氏もCDデビューして欲しい。

346:293
06/12/26 12:17:16 OHSWd0+M0
>>343の続きです。

 「キョン!?」
ふと後ろから大きい声がしたので俺達は振り返った。するとリーダー格と思われるの黄色いカチューシャを着けた割とかわいい女の子一人、無表情で人形のような顔つきで髪の整った女の子一人
 少し幼くもけっこうかわいい顔して髪が肩にまで届くくらいの長さの女の子一人、割とイケメンな顔をした奴一人がいた。全員歳は俺とほぼ同じに見える。 
 何故かみんな俺を見て驚いている。
「あ…あんた…キョンよね!?」
カチューシャを着けた女の子が俺に話しかけてきた。すると突如泣き出してきた。
「あ…あたし…あんたが……キョンが生きていてくれて……本当に……!」
  涙を一粒一粒地面に落としていく。おいおい俺はこんな女の子を泣かせるほどの男なのか?
「君は一体誰なんだ?」
「え?」
女の子は驚いている。
「俺は君のことは知らない、君がどうして俺に話しかけてきたのかも俺は知らない」
「なっ……!」
「もういいですか?俺達は帰ります」
俺達は帰ろうとする。しかしその道を他の三人が塞ぐ。
「待って下さい!キョンくん!」
「……待って」
「涼宮さんの話を聞いて下さい」
 三人は俺を止めようとする、一体なんだというんだ。てかキョンって誰なんだ?
「あなた達は俺に何の用があるんですか?」
「ふざけんなっ!」
あのカチューシャの着けた女の子が怒鳴ってくる。振り返ると俺の胸ぐらを掴んできた。


347:293
06/12/26 12:22:12 OHSWd0+M0
「あんたね!あたし達がどんな気持ちでいたかわかってんの!?このアホキョン!」
女の子は俺の首をガクガク揺らす。俺はその腕を払う。
「あのですねさっきからキョンと言われてますけど一体それは誰のことですか?俺の名前は加賀美新です」
「何訳のわかんないこと言ってるのよ!」
「それはこっちの台詞です!」
「落ち着くんだ2人とも」
喧嘩になりそうな俺達を立川さんはなだめる。
「誰よあんた!」
おいおい何でこの子は初対面の人間に対してタメ口で話すんだ?     
「君たちは彼の知り合いなのか?彼は今記憶喪失なんだ」
四人は驚いていた。  
「う…嘘……よね」
「いや、その人の言う通りです。俺は昔のことをこれっぽっちも覚えていないんです」 驚いている女の子に俺は答える。
「じゃああんた、あたし達のことまるっきり覚えていないの!?」
「はい、すみませんが」
 「なんと言うことでしょう」
 「まさか……キョンくんが……!」
 「い…嫌…!」
 少しイケメンの男、やや幼く見える女の子、無表情の女の子は順に驚いていた。  
「そんなのダメよ!有希やみくるちゃんに古泉くんそしてあたし達SOS団の長い歴史を忘れるなんてあってはならないのよ!」
「SOS団……?」
「そうよ!世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団。略してSOS団よ!」
その言葉に俺は聞き覚えがあった。その瞬間俺の頭に何かが駆けめぐっていく。何だ?俺は一体何者なんだ?俺は頭を抱えた。
ふと俺はその場を走り去っていった。途中立川さんやあの四人が俺のことを呼んでいた気がするがそれを無視して無我夢中で走った。

348:293
06/12/26 12:24:34 OHSWd0+M0
 ここがどこかはわからない。俺はとにかく走ったから周りの光景を見てる余裕はなかった。
 この感じ……昨日も体験したぞ。欠けていた何かが出てくるような……そんな感じ。
 俺は冷たく汚いコンクリートの上に倒れ込んだ。昨日は立川さんが支えてくれたが今、周りには誰もいない。
俺の頭の中にあの四人が出てくる。あの四人は俺とどんな関係なんだ?あの四人は俺の何を知ってるんだ?
 あの四人は俺と何をしたんだ?あの四人は………誰なんだ?
 俺は……あの四人を知ってるのか?
いろいろな考えが頭に浮かぶ中、俺の意識はそこで消えていった。

01 終わり

349:293
06/12/26 12:27:50 OHSWd0+M0
上の続きは今制作中です。
とりあえずちょっと休みます。

350:名無しより愛をこめて
06/12/26 12:35:18 ShC8S5x/O
こう来たかw
ちょっと予想外だなぁ。
がんばって!

351:名無しより愛をこめて
06/12/26 14:48:08 GIvioA+DO
あんた凄いよ!w
続き頑張れ!
ついにハルヒがでてきたけど、天道や剣も登場するのかな
ハルヒと天道の絡みが見せ場だねw

352:名無しより愛をこめて
06/12/27 01:00:38 bDyhdb7l0
>>293
いい加減、学校行くなり、働くなりしたら?

イブにクリスマスにゴミを書き続ける腐れニート乙

353:293
06/12/27 13:05:07 Rxs1pyuc0
>>348の続きです。

 02


俺の体は冷たい感覚ではなく何かに包まれていて暖かかった。
ここは立川さんの部屋なのか?そう思い目を開けてみるがどうも違うようだ。えらく広い部屋で植物がいくつかある。
 窓から明るい日の光が差し込んでくる。  
向こうから何かを焼くような音が聞こえてくる、誰か朝食でも作ってるのか?
俺はその方向に向かっていった、リビングに出た。
 俺は音の聞こえる方向に更に近づく、そこは台所だった。そこには灰色の和服を着た二十代前半の男がいた。
「おお、起きていたのか」
「あなたが俺を?」
「ああ、家の前にお前が倒れていたんだ。そこを俺が通りかかって運んだんだ」
男は魚をフライパンで焼いているようだった。いい匂いである。   
「お兄ちゃん、おっはよ~」
「おお、樹花おはよう」
向こうのドアからバタンと勢いを出して中学生に見える女の子が入ってきた。「お兄ちゃん」と言っている限りでは彼の妹なのだろう。
「あれ?起きてたんだ」
「え、あ…はい」
年下かと思われるのに何故か敬語を使ってしまった。
 女の子が俺に話しかけていると男が焼いた魚を白い皿に乗せ、それをテーブルまで運ぶ。そして女の子は椅子に座った。

354:293
06/12/27 13:06:58 Rxs1pyuc0
「お前も食うか?」
男は俺に食事を勧める、どうやら俺の分まで用意してくれたようである。そういえば腹が減ってきたな。
「ありがたく頂戴させてもらいます」
俺は椅子に座った。
「いっただっきま~す」
女の子は元気よく食事の挨拶した。それにつられて俺も軽く挨拶をした。
「おいしい~~!今日もグー!」
女の子は魚を食べて親指を立てている、そんなに聞くと俺も食いたくなってきたので卵焼きを食べることにする。
「美味い!」
俺は思わず声に出してしまう。
「でっしょ~~?」
女の子は俺の反応を面白がるように答える。
俺は焼き魚も食べる、これもかなり美味い。まるで世界一のように思える。
「そういえばお前、何であんな所に倒れていたんだ?」
「あたしもそれ気になってたの、なんで?」
2人は俺に疑問をぶつけて来る。やはり来ると思った。
俺は自分のことは話した、記憶喪失と言うことを。そして立川さんから『加賀美新』という名前をもらったことを。まあZECTやライダー、ワームについては話していないが。


355:293
06/12/27 13:07:45 Rxs1pyuc0
俺は記憶喪失で記憶を思い出しかけて急に苦しくなって倒れたと話した。
「そうか、大変なんだな加賀美」
いきなり呼び捨てかこの人は。
「まあ元気出しなよ加賀美さん、きっと記憶も戻ってくるよ」
この子は見ず知らずの俺に対してこんなにも警戒しないでいてくれるとは。
「そういえばあなた方の名は?せっかくなのでお聞きしようと」
俺は名前を尋ねると男は突如左腕を太陽の方に指した。
「俺は天の道を往き、総てを司る男」
男は続ける。
「天道 総司」
へ?何ですかその名乗る前の自称は。
「あたしは天の道を往き、樹と花を慈しむ少女」
女の子は兄の真似をしているかのように左腕を太陽の方に指し。
「天道 樹花」
あの……ここは笑うとこですか?俺はこれをあえて心の中にしまっておく。
「天道さんに……樹花ちゃん……でいいですか?」
「構わない」
「いいですよ、加賀美さん」
そうですか。俺達は朝食の食事を再開する、やはり美味いな。

356:293
06/12/27 13:09:12 Rxs1pyuc0
俺は世界一かと思われる朝食を食べ終えのんびりとソファーに座り一服していた。天道さんは食器を洗っている。
そういやあれから立川さんに電話してないな。って携帯はマンションに充電したまま忘れてきたんだったな。
今持っているのは財布だけで中身は四千円ちょっとである。
「加賀美さん、どうしたの?」
樹花ちゃんが俺に話しかけてくる。
「いや、これからどうしようかな~っておもっただけで」
樹花ちゃんは「そう」って返事を返す。
「ねえ、天道さんはどんな仕事に就いてるの?」
俺は何気ない質問をする。
「いや、お兄ちゃんはいっつも家で家事をしてるの。『私も仕事や大学に通ったら?』と言ってるんだけどそのたび『準備が忙しい』って言うの」
どういう意味で?
「あたしにもよくわかんないのよね~この前見てるとサンドバッグ使ってトレーニングしてたのよ」
格闘技にでも出るつもりなのか。
「よくわかんないわ」
「でも樹花ちゃんは天道さんのこと大好きでしょ」
「うん!あたしお兄ちゃんだーいすき!」
樹花ちゃんは健全そのもののような笑顔を浮かべる。眩しいな。
そして樹下ちゃんは廊下へと行った。
今部屋には食器洗いを終えて新聞を読んでいる天道さんと2人である。

357:293
06/12/27 13:11:06 Rxs1pyuc0
 「あの、天道さん」
「なんだ?」
「その…見ず知らずの俺に対してここまでしてくれたお礼に何か出来ますか?」
俺は天道さんに尋ねる。
「そうか、だったらあとで外についてきて貰おう」
天道さんは言う。似たような台詞を立川さんから聞いた気がするが今は問題ではない。
「お兄ちゃん、遊びに行ってくるね~」
見ると樹花ちゃんが私服に着替えていて荷物を持っていた。
「ああ、樹花行ってらっしゃい」
「いってきま~す」
そして樹花ちゃんは外に出て行った、たぶん友達の所に遊びにでも行くのだろう。
「じゃあ俺は着替えてくるから門で待ってろ」
俺は言われるとおりに外に出て門で待った。
この家は……とんでもないデカさだ、しかもかなり豪華に見える。金持ちなんだな。

358:293
06/12/27 13:11:59 Rxs1pyuc0
ここで一旦投下を止めます。
続きは掃除が終わった後で。

359:名無しより愛をこめて
06/12/27 13:46:21 /ZAo6x7HO
天道はもうちょっと冷たい気が…もっと電波なキャラにした方が…
でもやっぱ面白い!続き頑張ってください!

360:293
06/12/27 15:24:15 Rxs1pyuc0
>>357の続きです。

 俺は今天道さんと一緒に外を歩いている。これから一体どこに行くのだろう。
「あの、天道さんこれからどこに行くのですか?」
「黙ってついてこい」
俺の質問に天道さんは答えようとしない。
「天道さんって働いていないんですか?」
「まあな、俺の器は大きすぎる。世界中のどの組織も俺の器には収まらない」
何という無茶苦茶な理屈だ。
「着いたぞ、ここだ」
歩いて話している内に目的の場所に着いたようだ。
ここはレストランか?看板を見る。ビストロ・ラ・サル…ね……
「入るぞ」
天道さんはドアを開け、店に入る。
店は広くはなく、テーブルや椅子が数個あるだけだった。
「………いらっしゃい」
 「あら、天道くんいらっしゃい」
店の中には俺と同い年くらいの女の子一人と店長かと思われる三十代半ばに見えるおばちゃん一人がいた。
「あれ、天道くんその子は?」
「こいつは加賀美新、今日からバイトとして使って下さい」
おいおいそのために俺を連れてきたのか。
「加賀美くんね?あたしは竹宮弓子、よろしくね!」
「あ、よろしくお願いします」
俺は竹宮さんに挨拶をした。
俺はテーブルを拭いている女の子に目が行った。元気に挨拶する竹宮さんとは対照的にあまり感情を出そうとしない。


361:293
06/12/27 15:27:18 Rxs1pyuc0
「俺、加賀美新と言います。君は?」
立川さんから貰った名前で挨拶するとする。
「……日下部ひより」
「日下部さんで、よろしく!」
「……よろしく」
何かとっつきにくいな、でもがんばろう。
「こいつがサボろうとしたら言ってくれ、俺が即座に連れ戻す」
 天道さんは竹宮さんにそう言うと外に出て行った。  
今店には俺と日下部さんと竹宮さんだけである。
「あの、俺…何すればいいのでしょうか」
「それじゃあ加賀美くん、はい」
竹宮さんは俺にバケツとぞうきんを渡す。
「窓拭き、お願いね!」
 俺の初めてのバイト、窓拭きが始まった。

362:293
06/12/27 15:28:16 Rxs1pyuc0
 聞くところによると天道さんはよくこの店を訪れサバを持ってきて料理を作ってもらってるらしい。
「終わりました」
俺はバケツとぞうきんを返した。
「あら、ありがとね~」
ふと俺は日下部さんに目が行った、休憩時間を使っての娯楽なのか絵を描いているようだ。
「ひよりちゃんのこと気になるの?」
竹宮さんはからかい気味に言う。
「いえ、そんなんではありませんよ」
俺は言い返す。
「実はね、ひよりちゃん家族がいないのよ……」
竹宮さんは落ち込み気味に言う。
「え?それどういうことですか?」
「ずっと前に、事故で死んじゃったみたい……そこであたしが引き取ったんだけどどうも人となじめないみたいで」
そうだったのか……だからあんな感情がでないのか。
「加賀美くん、ひよりちゃん本当は寂しいと思うの。だから話し相手になってあげてね」
「わかりました、できる限りやってみます」

363:293
06/12/27 15:30:30 Rxs1pyuc0
 日下部さんはテーブルで一人ポツンと絵を描いている。横から見てみるとそれは妖精同士が抱き合っているように見える。
「大丈夫………ボクがそばにいる」
小さな声でそう呟いたのを確かに聞こえた。その瞬間俺が絵を見ているのに気がついたのか振り向いて顔を見上げてきた。
「………何だ?」
「いや、絵が上手いな~って思っただけで」
「よせ……ヘタだ……」
俺が褒めると照れ隠しのようにまた絵を描き続ける。
「俺、実のことを言うと『加賀美新』っていうのは本当の名前じゃないんですよ」
日下部さんも竹宮さんも不思議そうな顔で見ている。
「俺、記憶喪失なんですよ」
「記憶喪失……?」
「はい、目が覚めたらとある病院で目覚めて俺はその時何も覚えていなかったんです。自分の名前も、家族のことも。俺を病院に運んでくれた人からこの名前を付けて貰ったんです」
俺は続ける。何かこの子と似たようなタイプの子をずっと前に見た気がする。
「しかもその人はこんな身元のわからない俺を引き取ってくれて新しい携帯とかも買ってもらいました」
更に続ける。
「ですから俺はその人がいなかったら俺は今頃どうなっていたかわかりません、仮に助かったとしてもずっと一人だったと思います」
話を終わらした。
「と、俺のつまらない独り言はこれで終わりです」
「その気持ち……わかる気がする」
え?てっきり「がんばれ」とか言われるような気がしたのだが。
「ボクも……両親が死んだんだ」
 俺は話を聞く。
「ずっと前のある日……ここから少し離れたある街で隕石が降ってきたんだ」
一瞬ワームを連想させてしまった。隕石と言えばワームを連想させてしまうのは俺だけか?


364:293
06/12/27 15:32:01 Rxs1pyuc0
 「その時に…ボクの両親が死んだ……」
日下部さんは続ける。
「加賀美はまだその引き取ってくれた人がいる、でもボクはひとりぼっちだ……」
「それは違うと思います」
「え?」
俺は日下部さんの言葉を遮る。
「あなたには竹宮さんがいるじゃないですか、それに聞いたところによると天道さんはよくこの店に食べに来てると言います」
俺は不思議そうに見る日下部さんの前で話す。
「ですからあなたは一人ではないと思いますよ」
「そうか……」
そう言うと日下部さんは再び絵を描き始めた。
 俺は店のキッチンへ行く。
「加賀美くん、あなた記憶喪失だったの?」
「まあ、そうですね」
「もしも将来働くところに困ったらウチに来なよ、大歓迎するわ!」
竹宮さんは俺に勧誘をしている、まあ考えさせて貰います。
「それと、ひよりちゃんのこと、これからもよろしくね!」
竹宮さんはそう言うと鼻歌を歌いながら食器を洗う。


365:293
06/12/27 15:56:38 Rxs1pyuc0
 その数分後、天道さんは再び店にやってきた。なにやら大きな発泡スチロール製の箱をを抱えている。
「加賀美はしっかりやってますか」
 俺はあなたの息子ですか。天道さんは箱をテーブルに置く。  
「ええ、もちろん!ひよりちゃんの話し相手にもなってあげてるし」
「ひよりの?」
そう言うと天道さんは俺を店の外へと連れ込んだ。
「何ですか?天道さん」
「加賀美、一つ言っておく。もしもひよりを悲しませるようなことをしてみろ、その時は俺はお前を殴る」
真剣な顔で言う。
「何でですか?」
「何でもだ!」
従わなきゃ殴ると言った感じだったので俺は了承した。
「それでいい」
天道さんは店へと戻っていった何なんだ一体、日下部さんのこと狙ってるのか?
 まあ俺はあの人を悲しませるような機会はないかもしれないけど。
俺は店に入る。
日下部さんがキッチンで料理を作ってるようだった。
 さばを調理している。あの発泡スチロールの箱には氷が入っていたのでその中身だろう。
 「あの、日下部さんも料理するんですか?」
「いや、料理は基本的にはおばさんがするんだ。ボクはレジや食器洗い」
「じゃあなんで?」
「俺はさば味噌が食いたいんだ」
 天道さんは言う、そうですか。その側で日下部さんが料理をする。
ちなみにこの店のメニューにさば味噌は無い。と言うことはまかないか?俺も今度頼んでみようかな。


366:293
06/12/27 15:57:52 Rxs1pyuc0
 俺は店でバイトを続ける。天道さんはさば味噌を食べたあと「美味い」と言いまたどこかへ行ってしまった。日下部さんは買い物らしい。
店には竹宮さんと2人である。にしても日下部さん遅いな。
「ねえ加賀美くん、ひよりちゃんの様子見てきてくれる?いつもならこんなに時間かかるはずはないんだけど……」
「わかりました」
「ありがとう、加賀美くん!」
俺は店を出て日下部さんを捜した。


367:293
06/12/27 16:04:41 Rxs1pyuc0
ここで一旦投下を止めます。
とりあえず天道とひよりはいくつか面識があったという設定です。

368:名無しより愛をこめて
06/12/27 17:46:08 /ZAo6x7HO
GJ!
でもやっぱり天道に違和感が…
まず一つ、天道が敬語を使う相手はじいやだけかと…
でも続きにはかなり期待してます!頑張ってください!!

369:名無しより愛をこめて
06/12/27 18:12:04 LV/5458V0
GJ!!
ストーリーはかなりイイ!
でも確かに言われてみれば天道が何か違う…かな?
オレ様系で滅茶苦茶な奴なんだけど実はいい奴で、もうちょっとギャグチックにしてもいいとオモw
とりあえずこれからおいしい所は全部天道が持っていく展開キボンヌw

370:ぬるぽ
06/12/28 00:02:09 88QCB4x0O
ハルヒをソープに連れて行かしたい。

371:ガッ
06/12/28 09:35:45 nW9wDgA40
>>370


372:名無しより愛をこめて
06/12/28 16:31:31 9EHTRaI3O
>>370
ハヒルのDVDでも見てろ。

373:名無しより愛をこめて
06/12/28 20:44:49 tqZd3Gwz0
乙彼!続行よろ!
まあ、言われれば天道に違和感あるが
今回の加賀美は高校生(キョン)だから天道より年下だから
それは許容範囲内

んでもって加賀美(キョン)が天道に弟子入り・・・
っと、これじゃ響鬼だな

374:名無しより愛をこめて
06/12/28 21:15:37 UG9YNiStO
>>373
糞スレageんなキチガイ

375:名無しより愛をこめて
06/12/29 22:30:24 okSd9uUW0
今、誰かあたしを笑ったにょろ?

376:ぬるぽん
06/12/30 08:17:22 qJdpswPjO
キョンキョン(笑)

377:名無しより愛をこめて
06/12/30 22:20:41 +wieWNYvO
次回作電王の敵イマジンってのは、

378:名無しより愛をこめて
06/12/30 22:23:40 +wieWNYvO
次回作電王の敵イマジンってのは、「過去からの時の流れを変え、未来を変える」のが目的なんだろ。で、電王がそれを阻止して「規定事項です」って言うわけだ。

>>377は失敗です。ゴメンナサイ。

379:名無しより愛をこめて
06/12/31 03:18:27 2eN7YcyPO
>>378
つ ハイパークロックアップ
イマジンの正体はハイパーカブトなんだな

380:名無しより愛をこめて
07/01/04 17:27:45 0q/B7F7cO
このスレ過疎ってるなあ

381:名無しより愛をこめて
07/01/05 11:17:32 rUViXfgj0
アニメと結びつけてる時点で、楽しんでる奴らは少ないだろ 常識的に考えて・・・

382:293
07/01/05 12:29:28 M/cWvALA0 BE:1530779099-2BP(0)
>>366の続きです。

 俺は道を歩いている、すると向こうに昨日田所さんに乗せてって貰ったあの車がある。 
 その先にはあのゼクトルーパーとか言う奴らがビルの上にいるサナギワーム数体をマシンガンで撃っている。
俺は駆け寄る、車の中から岬さんが出てきた。
「加賀美くん!?」
 岬さんは俺を見て驚いている。 
「あなたどこ行ってたの!?携帯に連絡しても出ないし」
「すみません、家に充電したまま忘れて来ちゃって」
「呑気なこと言ってないで乗る!」
 岬さんは俺を車の中に乗せる、田所さんがいた。 
「加賀美くん、昨日はどこに行ってたんだ?」
「すいません、ちょっと倒れちゃって……」
「立川は心配してたぞ、連絡を入れろ」
田所さんは俺に携帯を渡す。てっきり怒鳴られるかと思ったが。
俺は立川さんの番号を入れ、連絡を待つ。
『もしもし』
「俺です、新です」
『新くん!?どこに行ってたんだね!?』
立川さんは向こうで怒っていそうである。
「すみません、立川さんあれからちょっと倒れちゃって……」
『全く君は何をやっているんだか…』
 呆れているようだ、当然か。
「すみません、続きは後で聞きます。今ワームがいるので」   
それだけではない、電話を使っての謝罪は何故かやる気になれなかった。
『わかった、じゃあ終わったら電話を入れてくれその時に迎えに行く。それじゃあな』
立川さんは電話を切った。俺は電話を田所さんに返す。

383:293
07/01/05 12:31:43 M/cWvALA0 BE:302375982-2BP(0)
 ふとモニター画面を見た、階段の上に誰かいる。
 あれは……日下部さん!?何でこんな所に!?
 日下部さんを気づいていないのかゼクトルーパーはマシンガンをワームを狙って撃つ、おいおい当たったらどうするんだ。
 俺は車から出る。
 「待ってくれ、上に人がいる!」
 しかし俺の言葉を全く聞いていないのか攻撃を続ける。
「脱皮します!」   
あのサナギワーム数体の内二匹の体はどんどん赤くなっていく、彼らはマシンガンで脱皮しようとしてる奴らを撃ちまくる、しかし全く動じない。
そして脱皮してしまった。一匹は黄色い蜘蛛のような奴、もう一匹は灰色の同じような蜘蛛の化け物と化していった。
ゼクトルーパーは階段に登って接近戦で戦うが全く歯が立たず、数人階段から落とされていった。
『加賀美くん!このままでは全滅してしまう!』
「わかりました、俺行きます!」
俺は助けるために階段を登っていった。
「あなた達は俺が助けます、逃げて下さい!」
俺の正体を知っているのか全員階段から下りた。
 そして空の彼方からガタックゼクターが飛んできたので俺はそれを掴む。
「変身!」
『Hensin(ヘンシン)』
俺はガタックゼクターをベルトに着けガタックに変身する、すると俺の体は青と銀のアーマーに包まれた。
俺はサナギワーム数体と蜘蛛ワーム二匹と戦う、援軍が来ない内にとっとと片づけた方がいいな。
「キャストオフ!」
『Cast Off (キャスト オフ)』
ガタックゼクターの角を倒し、キャストオフをして敵を吹き飛ばす。当たったサナギワームは吹っ飛んで爆発した。


384:293
07/01/05 12:41:21 M/cWvALA0 BE:340174229-2BP(0)
 『Change Stag Beetle (チェンジ スタッグビートル)』
俺はライダーフォームになり、残った二匹の蜘蛛ワームと戦う。
肉弾戦ではこっちが押していた、そろそろ片を付けよう。
『One(ワン)・Two(ツー)・Three(スリー)』
俺はガタックゼクターのスイッチを押し、角を反対側に倒す。
「ライダーキック!」
『Rider Kick (ライダーキック)』
もう一度角を反対側に倒す。必殺技、ライダーキックを黄色の蜘蛛野郎に命中させる。見事に命中し、爆発していった。
残った奴は灰色の蜘蛛野郎だけである。しかしどこからか援軍と思われるサナギワームが五匹現れた。
今度はガタックダブルカリバー二本で戦う。残った奴らを斬りまくる。
灰色の蜘蛛野郎を斬ろうとするが――
「た、助けてくれぇ!」
え?
俺が一瞬怯んだ瞬間蜘蛛野郎は殴ってくる。一体何なんだ。
『加賀美くん、何をしている!』
田所さんは俺を怒鳴ってくる、俺は再び戦うことにするが。
「や、やめてくれよ!俺、元は人間なんだ!」
あの灰色ワームは人間の声で俺に話しかけてくる。一体どういうことなんだ。
『加賀美くん、ワームは擬態した人間の記憶を使ってその隙をつくの!だからそれは罠よ!』
岬さんは言っている。そうだ、立川さんも言ってたがワームは人間に擬態してその隙をつく、でも元は人間だった、それなら生きてるってことか?
いや、ダメだ!やらなきゃこっちがやられるんだ。岬さんの言うようにこれは罠にすぎない。
でも……ああっ、畜生俺はどうすればいいんだ。
「お前は甘い奴だ」


385:293
07/01/05 12:47:46 M/cWvALA0 BE:226782443-2BP(0)
 上から聞き覚えのある声が聞こえたのでその方向を向いた、そこにいたのは天道さんだった。
「天道さん、何やってるんですか!?」
「お前、加賀美か?」  
どうやら俺の正体に気づいたようだが今はそんなことどうでもいい。
「天道さん、逃げて下さい!こいつらは俺が倒します!」
「俺の行く道は俺が決める、誰にも指図されない」
この人はこんな時まで何を無茶苦茶なことを言ってるんだ。
「それにお前に任せたら逃げられてしまう、だから俺がやる」
すると空の彼方から流星のように何かが飛んできて天道さんはそれを掴んだ。
あれは――カブトムシ?
「俺は今この時、未来を掴んだ!」
天道さんはあの機械質の赤いカブトムシを掴み、決め台詞のようなことを言っている。
ふと俺は天道さんの腰に巻いてあるベルトに目が行った。あのベルトはまさか!
「変身!」
『Hensin(ヘンシン)』
天道さんはベルトにカブトムシを着けた。すると俺のより低い音の電子音がした後、天道さんの体は銀色の重そうなアーマーに包まれた。
俺は驚いた。まさか天道さんはライダーだったのか!?
あの灰色の蜘蛛野郎は三匹のサナギワームと共に天道さんに襲いかかる、しかしそれを難なく圧倒している。なんて強さなんだ。
残りの二匹のサナギワームは俺に襲いかかってくる、俺はそいつらを二本の刀で斬りまくる。そいつらは爆発していった。
天道さんはどうなってるんだろう、俺は後を追うことにする。


386:293
07/01/05 13:00:57 M/cWvALA0 BE:226782634-2BP(0)
俺は建物の中に入った。
 天道さんはどこから出したのか手に持った斧で敵を斬っている。サナギワーム三匹は一瞬で蹴散らされていった。
残るはあの灰色の蜘蛛一匹だけである。劣勢と見たかあいつはクロックアップをした。 天道さんは奴の連続攻撃を食らっていく、しかし斧を出し見事に当てていき、そいつは爆発した。
 なんて強いんだ、俺ではあんなこととてもできん。
今、この部屋には俺と天道さん2人だけである。
「天道さん、あなたライダーだったんですか!?」
俺は天道さんに尋ねる。しかし天道さんは
「加賀美、ワームは人間の隙をついてくる。そんなことでは生き残れんぞ」
そう言うと、天道さんは去っていった。何だって言うんだ?
俺は後を追おうとするが、すぐに見失ってしまった。


387:293
07/01/05 13:03:58 M/cWvALA0 BE:680347049-2BP(0)
外に出て、俺は岬さんと田所さんに赤いカブトムシを持ち銀色のアーマーのしたライダーについて話した。
「まさかカブトか?」
田所さんは言う、カブトって俺以外にもライダーがまだいるんですか。そう言えば立川さんはザビーとか言うのもいるって言ってたな。
「カブトは本部が選んだライダー資格者がいるはず、それなのに何でその天道とか言う人がベルトを持っていてカブトに変身出来るのかしら……」
俺が聞きたいですよ。
「加賀美くん、立川に連絡を入れた。スーパーで待ち合わせをするようにと言った」
田所さんはそんなことまでわざわざしてくれるのか。
「加賀美くん、あなたはZECTの一員に等しいんだから携帯は常に持っておくこと。わかった?」
わかりました。
「俺達は本部に報告する、だからお前は帰れ」
俺は車から降りた、そして車は去っていった。
ってそう言えば日下部さんはどうなったんだ!?俺は探そうとするが向こうからやって来た。
「日下部さん、大丈夫ですか!?」
「加賀美、ボクなら大丈夫だ」
それは良かった……
「そう言えば、さっき変な奴らにあったんだ。銀色の奴と青いクワガタみたいな奴」
それは俺と天道さんのことだろう。まあ端から見れば『変な奴』かもしれないが。
「加賀美……それ、何だ?」
日下部さんは俺の着けているベルトを指す、これは人から見れば変な物に見えるのだろうか。
「これは、あえて言うならお守りです」
「お守り?」
「はい、俺に『加賀美新』と言う名前を付けて貰った人からもらったんです。まあ効果があるかどうかはわかりませんが」
俺は適当に返事を返す。『お守り』というのある意味当たってるかもしれない。
そして俺達は店に帰ることにした。


388:293
07/01/05 13:05:55 M/cWvALA0 BE:1209504588-2BP(0)
こうして俺のバイト一日目は終えた。竹宮さんからは「また来てね!」と言われたので暇なとき行こうと思う。
俺は待ち合わせのスーパーに向かった。すると入り口に立川さんがいた。
 俺は急ぐ。
「新くん……全く君は……」
「すみません!本当にすみません!」
呆れる立川さんに俺は必死に謝る。
「……反省しているようだしもういいよ」
立川さんは許してくれたようだ。
「本当にすみません……」
俺はもう一度謝る。
今俺達は帰り道を歩いている。その途中俺は今日あったことを話した。バイトを始めたことを、カブトというライダーがいることを。   
「選ばれし者がもう……」
「立川さん?」
「いや、何でもないこっちの話だ」
立川さんは独り言を確かに言っていた、しかし俺はそれを詮索しないことにする。
「そういえば立川さん、昨日のあの四人はあれからどうなったんですか」
あの四人は俺の記憶の何らかの鍵であるはずだ、しかし立川さんは。
「すまないがあの四人は私が君を捜している最中にはぐれてしまった」
あの四人は俺の記憶の手がかりなことには間違いない、しかしそれが離れていく――か。
どうやら、俺の記憶が戻るのはまだまだ遠そうだ。


しかし謎がいろいろとあるな、ワームの目的、俺の記憶、天道総司という人間について、そしてあの人はどうしてベルトを持っていてライダーに選ばれたのか、といろいろありすぎる。

まああまり深く考えるのはよそう、頭がこんがらがるからな。



02 終わり

389:293
07/01/05 13:07:29 M/cWvALA0 BE:151188342-2BP(0)
上の続きは現在作っている最中です。

>>359>>368>>369>>373
ご指摘どうもありがとうございます、以後気をつけます。

390:名無しより愛をこめて
07/01/05 14:15:39 1fLq+vNrO
待ってました!
結構丁寧に戦闘シーン書いてるよね。

391:名無しより愛をこめて
07/01/05 14:55:52 y5TShoxQO
キタキタキタキタ━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━!!
天道がおいしい!
ただまだちょっと違うような…?説明的すぎるっていうか…
「お前がやったら逃げられてしまう。だから俺がやる」とかよりも「黙って見てろ」みたいに冷たく一言とか、「お前は帰って昼寝でもしてろ」みたいに役立たず扱いしてる方がしっくりくるんじゃないかな?
天道は謎キャラで、訳のわからない言葉が多くて、この時点ではまだ加賀美のこと信用してないはずだから。
テレ朝公式の天道語録とかを参考にすればいいと思う。
キョンの方は上出来!続きガンガレ!

392:名無しより愛をこめて
07/01/05 15:19:01 83MH/fRfO
クロス・エポック。

393:名無しより愛をこめて
07/01/05 16:25:45 K2/C6eXT0
新年早々懲りない馬鹿がいるなー

いい加減やめろよつまんねーし

394:293
07/01/06 16:16:45 RNzOUrTK0
>>388の続きです。

 03




俺は現在天道さんから昨日無理矢理連れてこられた洋食店、ビストロ・ラ・サルでバイトをしている。現在そこでテーブルを拭いている。
日下部さんは手に持ったカードを見ながら英単語を喋っているので勉強なのだろう。
一方店長である竹宮さんは皿洗いをしているようだがどうやらそれも終えたようで現在一休みしているようである。
 俺達は客を待っている。するとドアが開き誰かが入ってきた。俺達はそれに反応するかのように挨拶をする。
 入ってきたのは俺をここに連れてきた張本人、自称「天の道を往き、総てを司る男」天道総司さんだった。
 天道さんはテーブルに備え付けられた椅子に腰掛ける。
「加賀美、お前に聞くことがある」
 注文もせずに天道さんは俺に質問してくる。
「ZECTという組織について……」
 俺は咄嗟に咳を出してごまかした、日下部さんや竹宮さんにZECTの存在をバレる訳にはいかないからな。
 天道さんさんの耳元で言う。
 「天道さん、その話は外で……」
 俺は天道さんを連れ、店の外へ出た。 

395:293
07/01/06 16:19:07 RNzOUrTK0
今俺と天道さんは店から少し離れた公園にいる。俺はZECTに協力していることやライダーであることは店には秘密だと天道さんに言う。
「そうか、お前がZECTのメンバーというのは店には秘密なのか」
「まあそうですね。メンバーと言っても正確に言えば、ZECTに外部から協力してるだけですが」
 天道さんは「そうか」と軽く俯いた。
「そういえば、樹花ちゃんはあなたがライダーだと言うことを知っているのですか?」
「いや、樹花には一切伝えていない。もしもワームとか言う化け物が社会に潜伏していると言うことを知ってしまったら樹花が怖がって家から一歩も出なくなる可能性がある。最悪の場合人間不信になってしまうかもしれない」
 俺の疑問に対して天道さんは続ける。
「俺はそんな人生を樹花に送らせたくない。そうなるくらいなら、いっそ俺がワームを倒し続け、樹花は何も知らないまま終わらせるつもりだ」
 兄が妹を思う心から来ているのかそれは。
そして天道さんは俺に知っている限りのZECTの情報を聞き出そうとした,しかし俺は正式なメンバーではないので大して知らなかった。
それでも俺の知っている限りを伝えた。前に助けて貰った恩があるからな。基本的にはゼクトルーパーという奴らがワームと戦っていることをライダーはZECTに協力するものだと言うことを。
「俺はあなたにZECTに入っていただきたいのですがいいでしょうか?」
天道さんに尋ねる、すると少し間を空けて。
「いいだろう、ただし条件がある」
俺は心の中で喜んだが、何か嫌な予感がする。
「お前らは俺の下について貰おうか」
そう来たか。
「なんでですか?」
俺は疑問をぶつける。

396:293
07/01/06 16:21:43 RNzOUrTK0
「当然だろう?俺はこの世界で一番強く、宝でもある。その位の地位でなければ俺の器は収まらない、いやそれでもなお器は収まらないだろう」
この人はまた無茶苦茶なことを言う。
「あのですね、俺はあなたの為を思っていってるんです。入ってもらえないでしょうか?」
俺は頭を下げる。
「よくわかった」
俺は頭を上げた、わかってくれたのか。
「お前のその態度からすると、ZECTという組織に協力しなければ俺の身に危険が起こり命が狙われる、そういうことか」
言うことは当たってるかもしれない、しかし俺にはその事実をあまり認めたくなかった。
「加賀美、一つ言っておく、俺はよくわからん物を決して信用したりはしない。お前のこともな」
まあそれは正論かもしれない、天道さんは曖昧なことしか言えない俺を信用する気は無いのだろうな。 
そして天道さんはどこかに去っていった。
俺は仕方がないので店に戻ることにした。

397:293
07/01/06 16:23:19 RNzOUrTK0
それからサルへ戻り、そこでのバイトが終わって俺はすることもなくなったのでマンションへと帰ることにした。
道を歩いていると向こうに見覚えのある人がいた、スーツを着たその女性はZECTの正メンバー岬さんである。
俺は挨拶をすることにした。
「岬さんじゃないですか、奇遇ですね」
「いいえ、私はあなたを待ってたの」
なんですかそれは。
「いいから付いてきてほしいの」
俺は岬さんに言われる通りに付いて行くことにした。

398:293
07/01/06 16:25:18 RNzOUrTK0
 岬さんに付いてきて向かった先は人気のない駐車場だった。そこには車数台と布に包まれて中の見えない物が一つあっただけだった。
「岬さん、こんな所に何の用があるんですか?」
「加賀美くん、これを見て欲しいの」
岬さんはそう言うと布を払った。中から出てきたのはメタリックブルーが中心で先端にはクワガタの角みたいな物が付いているバイクである。けっこう格好いいな。
「あの、岬さんこれは一体なんですか?」
「これはガタックエクステンダー、あなたのバイクよ」
へ?いきなりなんですか。見知らぬ物を見せられてそれを何の説明もなくもらうことはできないのですが。
「あなたは立川さんから聞いたでしょ?ライダーにはワームと戦うためにバイクが支給されるって。その為に免許も取ったんじゃないの?」
 そういえばそうでした。  
「ではこれは俺の物で?」
「そう、これはガタックの意志により例え人がいなくてもあなたの元に来るようになってるわ」
すごく便利な物ですね。
「ところでこれの燃料費は誰が出すんですか、まさか俺が自腹で?」
「いいえ、あなたがワームを倒すたびに私達が燃料を補給するからその点は安心して」
命がけでワームを倒す給料がこれですか、割に合うんだか合わないんだか。
すると突然携帯の着信音が鳴った。どうやら岬さんのようである。
岬さんは電話に出た。
「はい。あ、田所さん」
どうやら相手は田所さんのようだがあまり聞かないようにしよう。
「……はい…はい、わかりました。すぐに向かいます」
岬さんは電話を切った。
そして岬さんは自分の物と思われるバイクに乗り、黒いヘルメットを被った。
「加賀美くん、田所さんから連絡が入ったから着いてきて頂戴」
俺も向かうのか。俺はハンドルに乗ってあった青のヘルメットを被り、バイクに乗った。
そして俺はハンドルを握り運転し岬さんに付いて行った。事故を起こさないように頑張ろう。


399:293
07/01/06 16:29:44 RNzOUrTK0
そして俺は事故を起こさずに岬さんに付いて行きながら目的地に行くことができた,正直かなりヒヤヒヤした。バイクを実際に運転するのはこれで初めてだからな。
岬さんと一緒に向かった先はどこにでもありそうなビルだった。
岬さんはヘルメットを取り、バイクに鍵をかけて降りた。俺もバイクから降りてヘルメットをハンドルに置いた。
俺は岬さんの後を付いていった、そこはただのトイレだが事件でもあったのか警察官二人が道を塞いでいる、岬さんが言うにはZECTは警察にもいくらかの権力があるという。
「加賀美くん、これ」
岬さんが差し出してきたのは刑事ドラマに良く出てきそうな真っ白の手袋だった。こりゃ本気で何か事件でも捜査するってのか。
俺はそれを両手に着け、岬さんと一緒に中に入った。
中は掃除中だったのか壁はビニールに覆われていてダンボール箱や脚立もあった。床には踏むと変な感触のするゲル状の液体があった。
向こうには田所さんがいた。
「岬、加賀美くんこれを見てくれ」
トイレの一室を見てると二十代半ばと思われる男性が倒れていた 。その体には床にあったあのゲル状の液体もかかっていた。
俺は正直気分が悪くなった。
「あの、田所さんこの人は一体……?」
「この男は本部に選ばれたカブトの資格者だ、ライダーになればかなりの戦闘力を誇っているはずだが」
この人が前言ってたカブトの資格者ですか、でも今こうして倒れていますが。
「ライダーも生身の状態ではワームと戦えないのかしら……」
ってことは俺ももう少し体を鍛えた方がいいのかな。
「あの、田所さん、この様子を見る限りではワームの奴らはそれなりの組織力を持ってるってことですよね?」
「それがどうしたんだ?」
「その、なんというか……ワームはすでにZECTの内部に進入している可能性もあるってことでしょうか?」
俺は田所さんに尋ねる、すると田所さんは数秒間を開いて口を開いた。

400:293
07/01/06 16:31:23 RNzOUrTK0
「その可能性は十分にある、恐らく兵士の中にも既にワームに擬態されている奴らがいるかもしれない」
じゃあヘタすりゃそこからZECTの重要な秘密も敵にばれてしまう可能性があるのでは。
「その事についてだがそういう事態に備えてメンバーは組織について詳しくは説明されていない。現に俺や岬も詳しいところまではわからない」
そこまで厳重なのですか。
「私達の仕事はそれだけ重要ってことよ、あなたもZECTの一員としての自覚を持ちなさい」
俺は完全に一員にされている、もう諦めるしかないようだ。
突如携帯の音が鳴った。どうやら田所さんの物のようである。
「もしもし………………わかった、すぐに向かう」
そして田所さんは電話を切り、ズボンのポケットにしまった。
「岬、加賀美くん、ワームが現れたすぐに向かうぞ」
「ここはどうするんですか?」
「警察の方でどうにかする」
ZECTはそこまですごい組織なのか。
俺達はトイレから出て外に行き、田所さんと岬さんはあの車に乗り込んで俺はヘルメットを被り、ガタックエクステンダーと言う名前の付いたバイクを運転することにした。
俺は田所さんの車の後を追った。


401:293
07/01/06 16:43:05 RNzOUrTK0
 向かった先はとある大きい倉庫だった。
 あのサナギワームが十体くらいとムカデみたいな外見のしたリーダーかと思われる茶色のワーム一匹がいた。あのゼクトルーパーとか言う奴らはまだいないようだ。
俺はバイクから降りてヘルメットを外した。
 そしてどこからか青いクワガタ。ガタックゼクターが飛んできたので俺はそれを掴んだ。
「変身!」
『Hensin(ヘンシン)』
俺はベルトにガタックゼクターを付ける、すると俺の体は少し重い青と銀のアーマーに身を包まれた。
ガタックのマスクドフォームとなった俺はワーム達と戦うことにする。
一匹一匹サナギ野郎共を殴っていく、こっちが圧倒していた。
とりあえずこの前見たく増援が来る可能性があるので戦いやすい方で戦った方がいいな。
 「キャストオフ!」
 『Cast Off (キャスト オフ)』
ガタックゼクターの角を反対側に倒し、キャストオフをする。アーマーの重い部分は吹き飛んだ。
『Change Stag Beetle (チェンジ スタッグビートル)』
第二形態のライダーフォームとなり俺の体は青いクワガタを彷彿させる姿になった。
俺はガタックダブルカリバーでワーム共と戦う、一匹一匹サナギワームを斬りまくった。その効果かサナギワームは徐々に爆発して、青い炎と消えた。
残ったのはムカデワーム一匹とサナギワーム六匹だったがサナギワームの内一匹の体が突如赤くなっていき、体がドロドロと溶けて脱皮した。その体はあの茶色いムカデ野郎と瓜二つの体となった。
俺は残ったサナギワームの内三体とムカデワーム一体と戦うことにした。二本の刀で斬りまくる、そのおかげかサナギワームは爆発し残ったのはムカデワーム二体とサナギワーム三体だけだった。


402:293
07/01/06 16:45:08 RNzOUrTK0
 ムカデワーム二体の内一体が突如消えた、恐らくクロックアップだろう。
俺は後を追うことにした。
「クロックアップ!」
『Clock Up (クロックアップ)』
俺はベルトの脇のスイッチを押しクロックアップをした。




俺はガタックダブルカリバーでムカデワームを斬りまくる、奴は徐々に怯んでいった。
  さっさとこいつを倒して他の奴らも倒さないとな。俺は刀をハサミのような形にした。
 『Rider Cutting (ライダーカッティング)』
必殺技、ライダーカッティングの準備をした、刀は電気を帯びている。
そして奴は飛びかかってきた、俺はそいつの胴を挟んで力を込めた。
効いているのかそいつは爆発して跡形もなく消滅した。
『Clock Over(クロックオーバー)』
クロックアップの状態が解けて俺は元の速さに戻った。
俺は残ったワームと戦おうとする、しかし見失ってしまった。
『加賀美くん!奴らは倉庫の外の広場だ!』
田所さんの声が聞こえる。俺は言われるところに向かった。

403:293
07/01/06 16:51:18 RNzOUrTK0
俺は広場へと向かった、幸いここには誰もいない。あんな化け物が町中に現れたら大パニックだぞ。
そして奴らを見つけた、しかしサナギワームの数が八体に増えている。援軍が来てしまったようだ。
だがワーム達の向こうに見覚えのある人がいた。
俺を無理矢理バイトに出した人物。そう、カブトの資格者となり自称「天の道を往き、総てを司る男」天道総司さんである。
あの人はワーム達の前で仁王立ちをしている。おいおい戦わなくていいのか?
「お前達、変身前の時に大人数で攻めれば俺に勝てるとでも思ったのか?」
天道さんは余裕たっぷりのようだ。その余裕はどこから来るんだ?
「おばあちゃんが言ってた」
ワーム達が天道さんに迫ってくる、しかし向こうは全く動じない。
「俺が望みさえすれば、運命は絶えず俺に味方する!」
その瞬間、空の彼方から赤いカブトムシが流星の如く飛んできた。立川さんが言うにはあれはカブトゼクターという物らしい。
そして天道さんはそれを掴んだ。
「変身!」
『Hensin(ヘンシン)』
天道さんはカブトゼクターをベルトに着ける、するとその体は銀色が中心のアーマーに身を包まれた。恐らくマスクドフォームだろう。
そして天道さんはどこから出したのか手に銃のような物を出してそれでサナギワーム達を撃っていく、効いているようだ。
すると今度はその銃を斧のような形にしてサナギワーム達を斬っていく、その戦い方には無駄がないようで一瞬のうちにサナギワーム達を葬っていった。
残った奴はリーダー格のムカデワーム一匹だけだった。追いつめられたと思ったのか奴はクロックアップをした。


404:293
07/01/06 16:53:16 RNzOUrTK0
 あのムカデ野郎は天道さんにクロックアップの連続攻撃を仕掛けてくる天道さんはそれをただ食らっていくだけだ、このままではまずい。
「天道さん!クロックアップに対抗するためのシステムがあるはずです!」
「知ってるよ」
へ、知ってたんですか?じゃあ何でそれを使わないんですか?
「この姿でどこまでやれるか試してみたかった」
その理由からすると前の戦いでもキャストオフをしなかった理由は実験ですか。
「加賀美一つ言っておく。俺はベルトとは長いつきあいだ、少なくとも俺の方がお前よりベルトのことに詳しい」
ああそうですか。
「それにお前みたいな子供の出る幕はもう無い、家に帰って勉強でもしてるんだな」
この言葉で少しムッと来た。
そして天道さんはカブトゼクターの角を少し反対側に倒した、すると銀色のアーマーは少し外れた音がした。
「キャストオフ」
『Cast Off (キャスト オフ)』
カブトゼクターの角を完全に倒すと俺のとは違う電子音がした後、銀色のアーマーは吹き飛んだ。俺は咄嗟に身を守った、サナギワーム達にそれが当たりそいつらは爆発していった。
『Change Beetle (チェンジ ビートル)』
俺のとは違う電子音がしたので天道さんの方を向いた。見るとその姿はさっきまでの銀色のアーマーではなく赤いカブトムシを連想させた。ああ、だからカブトなのか。
「クロックアップ」
『Clock Up (クロックアップ)』
天道さんはベルトの脇のスイッチを押すと見えなくなった、どうやらクロックアップだろう。
『加賀美くん、君も追うんだ!』
「は、はい!」
俺がただそこに立っているところに田所さんの連絡が入った。俺もクロックアップすることにする。
「クロックアップ!」
『Clock Up (クロックアップ)』
俺はクロックアップをし、天道さん達の後を追う。

405:293
07/01/06 16:55:26 RNzOUrTK0
現在クロックアップをしている、天道さんはいた。とあるビルの屋上であのムカデ野郎と戦っている。
天道さんの戦い方は一切無駄がないように見える。ムカデ野郎のボディに強烈なパンチを繰り出している。ムカデ野郎は天道さんに攻撃を仕掛けるが天道さんはそれを軽くよけて攻撃する。
『One(ワン)・Two(ツー)・Three(スリー)』
天道さんはカブトゼクターに付いている三つのスイッチを左から順に押す。それをやってから天道さんはカブトゼクターの角を反対側に倒した。
「ライダーキック」
 『Rider Kick (ライダーキック)』
天道さんはもう一度角を反対側に倒した。あのムカデ野郎は後ろから飛びかかってくるが天道さんは振り向くと同時に回し蹴りを食らわした。
するとそいつは爆発し青い炎と化した後、跡形もなく消滅した。
天道さんは何がやりたいのか奴が消滅するのと同時に右腕を上げ、人差し指を空の方に指した。
 『Clock Over(クロックオーバー)』
『Clock Over(クロックオーバー)』
俺と天道さんはそれぞれ異なる電子音がしてクロックアップの状態が解けて元の速さに戻った。


406:293
07/01/06 16:57:56 RNzOUrTK0
俺は天道さんに駆け寄る。聞きたいことがあるからな。
「何だ加賀美、まだいたのか?」
「あの、天道さん何故あなたがライダーベルトを持っているんですか?あれの存在はZECTの人間しか知らないはずです」
「それを聞いてどうする?」
痛いところを突かれた。
「いや、別にどうもしませんけど……ただちょっと気になっただけで」
「だったら聞こうとするな」
確かにそうかもしれない、しかしその態度にはやはりムッと来る。
「天道さん、あなた少し自分中心じゃないですか?」
いや、少しどころではないかもしれない。俺がそう言うと天道さんは再び右腕の人差し指を空に指した。
「おばあちゃんが言ってた」
さっきワーム達に言ったことをまた口に出す。
「世界は自分を中心に回ってる。そう思った方が楽しい……ってな」
そして天道さんはどこかに去っていた。何なんだ一体?
  確かにそう思った方が楽しいかもしれない。しかしそう考えるのはとてつもなく難しい、でもあの人はそれができる。
………あの人の性格がある意味羨ましいよ。

407:293
07/01/06 17:13:58 RNzOUrTK0
 俺は車に戻り、田所さんに結果を報告した。途中カブトの助けがあったことを。
「加賀美くん、どうやらカブトの資格者はその天道とか言う奴にさせるしか無いようだ」
 やっぱりそうなるんですか。
「加賀美くん、あなたはその天道とか言う人をZECTに勧誘したの?」
「したんですけど向こうは条件に『俺の下についてこい』とか言ってくるんですよ」
「なんて無茶苦茶なことを言う人なのかしら」
全くその通りです。
「とにかくカブトの対策は本部が決める、加賀美くん君はもう帰るんだ」
田所さんは俺に言う。俺の体はバイトやワーム達との戦いで疲れているから立川さんのマンションに帰ってゆっくり寝よう。
そして俺はマンションに戻り晩飯を食いながら立川さんに今日あったことを話した。バイクを手に入れたこと、ワームと戦ったこと、天道さんについて。
「新くん、その天道とか言う人はちょっと変わっていないか?」
立川さんは軽く笑いながら言う。
「ちょっとどころではありませんよ、何せ『俺は世界で一番強い』とか言ってくるんです」
「それだけ自分に自身があると言うことなんだろう」
俺はその自身がどこから来るのかを知りたいですよ。


  そして俺は晩飯も食べ終わったので特にすることもなくなったので風呂に入って歯を磨いて寝ることにした。
  にしても今日は疲れた。アルバイト、バイクの運転、ワームと戦う……
俺は今ベッドの中で考え事をしていた。天道総司という人間について。
  あの人はZECTの重要な秘密であるマスクドライダーシステムのベルトを持っている。
一般にはZECTやライダーの存在は知られていないはずなのに何であの人はライダーのことを知っているんだ、あの人はZECTのメンバーと何か関わりを持っているのか?
いや、それはないそれなら俺にZECTについて聞き出したりしないはずだ。あるいは天道さん自身ZECTのメンバーだったりも……ってこれはもっとありえない。
難しいことを考えている内に段々眠くなってきた。
続きを考えるのはまた今度にしよう。



03 終わり

408:293
07/01/06 17:15:26 RNzOUrTK0
続きは気まぐれに作っています。
疲れたので一旦休みます。

409:名無しより愛をこめて
07/01/06 17:32:09 ta9ZXm6DO
うん、だいぶ天道らしくなってきた!
続きに期待するよ

410:281
07/01/06 22:02:28 qGYFHang0
う~むGJ。何かと睨まれがちなスレっぽいがやっぱり良スレだと思う。流れからいくとキョンは
天道を見てハルヒを思い出していくのかな?個人的にはTHE FIRSTの如くワームに捕まったハルヒ
をキョンが助け出して「抱きしめてい~たい~♪」なオチが良いな~。

さて、こんなこと言ってないでさっさと話の続き考えるか・・・

411:名無しより愛をこめて
07/01/06 22:33:34 ta9ZXm6DO
>>410
話の続きって何かSS書いてんのか?

412:名無しより愛をこめて
07/01/07 00:51:43 Zlr32YpLO
>>410
キョンがケタックに変身したやつですね!
まだ続きを書く気があるなんてうれしいです。

413:名無しより愛をこめて
07/01/07 00:52:05 2BnJRQ7R0
>>410
こんな板違いの糞SS投下スレのどこが良スレなのか教えてくれ

414:名無しより愛をこめて
07/01/07 04:51:38 3NHTKS5vO
>>410
天道見てるだけでハルヒのこと思いだすわけじゃねぇだろw
途中でハルヒ出てるんだから絡むだろ。ハルヒも天道も。
あとお前の想像してるオチキモい
雰囲気が違うだろwww

415:名無しより愛をこめて
07/01/08 07:26:41 ikXTjf8v0
>>413
お前随分デカイ口叩いてるが聞く。「お前はこれよりスゴいのを書けるのか?」
書けないくせにデカイ口叩くなネット弁慶。

416:名無しより愛をこめて
07/01/08 08:59:17 jzCgiJd6O
だよなぁ。
それに続きが載るたびいちいちケチをつけるのも気にくわない。
粘着してないで好きなスレに専念した方がいいよ。

417:名無しより愛をこめて
07/01/08 14:56:39 6ySlILmsO
反論したいのはわかるけど
じゃあお前がやれよ

ってのは小学生レベルだからやめとけ

板違いなのは確かなんだし

418:名無しより愛をこめて
07/01/08 16:37:53 Dfw4TkUU0
なんら板違いではありませんよ。
カブトスレですから。

419:それも名無しだ
07/01/08 19:01:23 Y/HZhJZaO
なんか伸びてると思ったらこんな言い争いしてたのかw
アンチの連中はスルーすればいいだけ。
はい、これにてこの言い争いは終了。
以降アンチレスや荒れる用なレスはスルーすること

420:293
07/01/08 19:02:28 8lOdwjPM0
>>407の続きです。

 04



俺は今とある使われていない工場でゼクトルーパー達と一緒に数体いるサナギワーム達と戦っている。
 理由はマンションでのんびりしているところに田所さんから突然「ワームが現れたから来て欲しい」という連絡が入ったので俺は大至急向かった。
 俺はガタックダブルカリバー二本で一匹一匹サナギワーム共を斬りまくる。
 ゼクトルーパーの人達も銃でワームと戦っている。
 『A、B小隊は左右より攻撃、C小隊はガタックの援護だ』  
 田所さんの指示が入る、それに従うように「了解」と言い、配置に付いて、攻撃した。
 左右から攻撃する人や俺を援護するように攻撃する人達もいる、俺はワーム達に攻撃を続ける。
 するとサナギワームの奴らの内六体くらいの体が突如赤くなっていく、どうやら脱皮のようだ。おいおいこれだけ脱皮されたら俺一人ではさすがに勝てないぞ。
 「脱皮します!」
 『加賀美くん、クロックアップで一掃するんだ』
 田所さんは俺に指示を出す。「わかりました」と俯く、俺はその通りにクロックアップをすることにした。
 「クロックアップ!」
 『Clock Up (クロックアップ)』
 ベルトの脇のスイッチを押し、クロックアップをした。
現在クロックアップ中でとてつもないスピードで動いている。
 サナギワームの体がドロドロ溶けていくスピードがとんでもなくスローに見える、あまり良い光景じゃないな。俺の後ろでゼクトルーパー達が弾丸を放っているがそのスピードもかなりゆっくりだ。


421:293
07/01/08 19:04:04 8lOdwjPM0
俺はそんな中、脱皮しそうな奴を優先的に斬りまくる、脱皮でもされたら嫌だからな。
 弾丸が放たれる中、俺は一匹一匹どんどん斬っていく。けっこう斬っていったのでこのくらいでいいだろう。
 『Clock Over(クロックオーバー)』
クロックアップの状態が解けて、元の速さに戻った。そして俺が斬りまくった効果か奴らは全て爆発し、青い炎と消えていった。
ゼクトルーパー達も田所さんからの指示とチームワークの勝利かサナギワームを二体撃破した。
こうしてここにいるワーム達は全て倒された。役目を終えたからか俺のベルトからガタックゼクターが外れて、俺のアーマーは分解されて消滅した。
 ケガ人が何人かいるみたいなので俺は肩を貸す。

422:293
07/01/08 19:05:53 8lOdwjPM0
  戦いが終わりゼクトルーパーの人達はヘルメットを外した。
  ある人は疲れているのかその辺に座り、ある人はケガをした人の肩を貸した。
 「負傷者7………死者0」
  ゼクトルーパーのリーダーらしき男が戦闘に参加した人達の状態を田所さんに告げる。
  田所さんは「そうか」と言う。
  岬さんは俺の肩を軽く叩く。
 「加賀美くん、あなたが入ってくれたお陰でワームも倒せてるし、被害も減らせることができたわ」
 「俺が入ったお陰って……前はどれくらいだったんですか?」
  俺が訪ねると岬さんは少し顔を苦くする。
 「あなたが入る前はワームに逃げられるわ、負傷者は普通に出る、死者は十人を超すのが当たり前……とまあ散々だったわ」
 そんな酷かったのですか。
 「私達のチームはまだ良い方よ、他には戦闘で全滅したりワームに進入されてそこから壊滅したチームがいくつかあるんだから」
 そうなんですか、酷い状況ですね。
 「あなたにはガタックとしてもっと頑張って貰いたいの。あなたがもし抜けたらまた被害が増えるのだからこれからも頑張りなさい」
 えらく真剣に言っていたので俺は素直に従うことにする。
 「わかりました、これからも頑張ります」
 「そう、頑張ってね」
  そして岬さんは向こうにいる負傷した人達の元へと行った。
  俺は少し気になることがあるのでそれを田所さんに尋ねる。
 「田所さん、カブトの件はどうなってるんですか?」
  そう、カブトの資格者は現在天道さんである。そんな一般人がライダーであることにZECTは黙っているわけがない。
  すると田所さんは。
  「その件は現在本部も検討中のようだ、指示が来るのはもう少し先になりそうだ」
  俺は「そうですか」と返す。どうにせよ、あまり良い結論は期待しない方が良いかもな。
 「岬、そろそろ戻るぞ。加賀美くん、君はもう帰るんだ」 
話を終えた田所さんは岬さんと車に乗った。ゼクトルーパーの方達も専用の車に乗り始めた、どうやら帰るのだろう。
 俺もヘルメットを被り、自分専用のバイク。ガタックエクステンダーに乗りマンションに帰ることにした。


423:293
07/01/08 19:07:32 8lOdwjPM0
 次の日、俺は洋食店ビストロ・ラ・サルでバイト中である。こう呼ぶのは面倒なのでこれからビストロ・サルと呼ぶことにしよう。
俺は今日、やってみたいことがあった。そう、日下部さんや竹宮さんに俺の作った料理を食べて貰うことだった。
 俺はこの前天道さんも絶賛するという日下部さんの作ったサバ味噌を食べた、その味はかなりの物だった。何故レシピに加えないのかと思うくらいに。
 俺は店の厨房で食材を借りて料理を作っている、それは卵焼きにキャベツ炒めである。作り方は立川さんから教わったのでそんなに難しい物ではなかった。
 完成したのでそれを食べて貰うことにした、俺は料理をテーブルに置く。
 「なあ加賀美、お前どうして急に料理を作ると言い出したんだ?」
 「いや、もしも日下部さんや竹宮さんが何かの事情でいなかったときに誰がここを任せるのかと思ったので、その時にバイトの俺がしっかりしないとな~~と思ったからです」
 俺は日下部さんの質問に答える。
 「それにこの前あなたは俺にサバ味噌を作ってくれました、その恩返しも兼ねてるんです」
俺が話し終えると二人は箸を使って料理を食べ始めた。数秒間の間が開く。
そして二人は箸を置いた。
 「味が濃い」
日下部さんはストレートに言う。
 「調味料を使いすぎだ」
更にストレートに言う、確かにキャベツ炒めにコショウを使いすぎたな。
 「そうね…それに卵焼きもちょっと焼き加減が足りないかな?」
 竹宮さんは言う。そうか、俺には修行が足りないのか。
 しかしそんな俺の料理を二人はちゃんと完食してくれた。
 「俺、出直してきます」
 そして俺は二人の使った食器や箸を片づけた。

424:293
07/01/08 19:08:36 8lOdwjPM0
 こうして今日のバイトが終わったので俺は帰った、どうやらもっと頑張らなければ店には出せないようだ。
 とある公園で空を見上げながらそう考えていて静かな気分に浸っているところだった。
 突如ポケットにしまってる携帯がすごい勢いで震えてきた。
 俺はビックリして飛び上がった、幸い誰もいないようだ。俺は電話に出た。
 「もしもし」
 「俺だ、田所だ」
 どうやら相手は田所さんのようである。
 「ワームが四番倉庫に現れた、至急向かうように」
 こうして会話が終了し、向こうは電話を切った。四番倉庫というのは人気の少ない所にある倉庫のことである。
 俺は大至急向かうことにする、すると向こうに俺のバイクガタックエクステンダーがあった。そういえば岬さんは勝手に来るって行ってたな。
 俺はそれに備え付けられてるヘルメットを被り、バイクに乗って四番倉庫に向かった。

425:293
07/01/08 19:09:46 8lOdwjPM0
 俺はようやくたどり着いた。見ると倉庫の前でゼクトルーパーの人達がサナギワーム達と戦っている、しかし少し苦戦しているようだ。
 どこからかガタックゼクターが飛んできた、ワームと戦う為に俺はそれを掴む。
 「変身!」  
『Hensin(ヘンシン)』
 俺はベルトにそれを着ける、すると俺の体は青と銀のアーマーに包まれマスクドフォームの状態となった。
 『加賀美くん、ワーム達が脱皮する前に倒すんだ』
 田所さんの指令が入る中、俺はワーム達と戦うことにする、一匹一匹殴りまくる。向こうも似たようなことをやって来るがそんなに問題ではなかった。
 『A小隊は接近戦で、B、C小隊は左右からの攻撃で戦うんだ』
 田所さんは指令を出す、すると向こうはその通りに動いた。
 俺は殴るだけでは足りないかもしれないので俺は肩のバルカン砲使うことにする。
 俺はそれの弾丸をサナギワーム達に当てていく、すると当たった奴らは数発だけで爆発して、青い炎と消えていった。
 こうしてここにいるワームは全て倒された。

426:293
07/01/08 19:11:22 8lOdwjPM0
 「負傷者4……死者0です」
ゼクトルーパーのリーダーの男が昨日みたいに参加している人達の状態を田所さんに告げる。
 それにしても岬さんいないな、今日はどうしたのだろう。
  俺はゼクトルーパーの一人に聞いてみる。
 「あの、今日岬さん来てませんけどどうしたんですか?」
 「ん、知らないのか?岬さんはカブトの尋問で今日はいないぞ」
  なんだって!?
 「それどういう事なんですか!?」
 「今日岬さんはカブトを捕らえたらしく何でもベルトも奪ったそうだ。まあどこで尋問してるかは知らないけどな」 
  その話を聞いた俺は田所さんの所に駆け寄る。
 「田所さん、岬さんがカブトを捕らえたって本当なんですか!?」
 「……本当だ」
  田所さんは俺の質問に答えた。
 「岬さんはどこにいるんですか」
 「聞いてどうする」
 「止めるんです、尋問がそもそも間違っていると」
  俺は思ったことを田所さんに言う。
 「ダメだ、本部が場所を極秘にするようにと言っている」
  俺はそれが納得行かなった。
 「田所さん、カブトは一体どうなるんですか?」
  田所さんは少し黙って口を開く。

427:293
07/01/08 19:12:42 8lOdwjPM0
 「本部の決定次第では抹殺されるだろう」 
 やはりそれが納得いかなかった。
 「本部のやることに逆らうわけにはいかない」
 「本部本部って俺達は本部の操り人形ですか!?」
 すると田所さんは数秒間を空けた後、口を開いた。
 「加賀美くん、世の中にはそういったことが山ほど有る」
 「俺はそんな話を聞いてるんじゃありません、やっぱり間違ってると思うんです!間違いを正すのもチームのやる事じゃないんですか!?」
 田所さんは俺に顔を背けている、この人も本当は間違いだと気づいているのか…?
 「新くん、岬さんならこの場所だ」
 聞き覚えのある声がしたので俺は振り向いた、そこにいたのは立川さんだった。
 「立川さん、どうしてここに!?」
 「そんなことより君は彼女を探しているんだろう?場所に印を付けておいた」
 立川さんは俺にこのあたりの図を表した紙を渡してきた、それを見ると右下に印が付いてあった。そこは最近建てられたビルのようだった。

428:293
07/01/08 19:13:31 8lOdwjPM0
「立川、どういうつもりだ?」
「彼の言う天道総司という人間について興味を持ったからです」
 すると田所さんは
「……責任はどうする気だ」
「私が負います。新くん、行きなさい」
「はい、ありがとうございます!」
 俺が行こうとした、その時
「待つんだ、これを」
 立川さんが渡してきたのは小型の銃らしき物とゼンマイで動く車のオモチャだった。
「これは一体……?」
「入り口には警備がいる、それで何とかするといい」
「まあ、ありがとうございます」
俺はそれをポケットに入れ、ヘルメットを被り、ガタックエクステンダーに乗って天道さんを助けるためにビルに向かった。


429:293
07/01/08 19:16:05 8lOdwjPM0
 今俺はビルにある地下の駐車場である。俺は目立たない場所に自分のバイクを置き、ヘルメットを外した。天道さん、酷い目にあってなきゃいいけど。
入り口まで行った、中に入ろうとするが警備兵らしき奴が一人いる。
 立川さんの言う通りだ、突撃するわけにはいかないし……さてどうしよう。
 俺はさっき立川さんから貰った奴をポケットから出した。そうか、これを使うのか。
 物陰から車のゼンマイを回して、走らせた。おお、動く動く。
 すると警備の奴はそれに気づいたのか車の方に向かってきた。俺はその隙をついて背後を取って銃を突きつけた。
 「静かにしないと撃つぞ」
 もちろんこれは脅しである。しかしそれを向こうは本気と取っているのか「やめてくれ!」と言っている。
 これ以上脅すのは可哀想なので俺はよく使われると思う気絶させる方法、相手の首を手刀で叩いた。
 すると本当に気絶してしまった、俺にそんな力があったとは。どうやらガタックとして戦っている内に自然に力が付いてしまったようだ。
 この人をそのままにするのはさすがに後ろめたいのですぐ近くにある更衣室にある椅子の上に寝かせた。
 ってこのままの格好でうろつくわけにはいかないな。俺はその辺にあったゼクトルーパーの制服やヘルメットを着けた。制服は着替えている暇はないので上から重ね着である。
 俺は上の階に行き、天道さんを捜す。それにしても人の気配がない。
 もし天道さんに何かあったら樹花ちゃんが悲しむからな。

430:293
07/01/08 19:17:01 8lOdwjPM0
「岬さん、あなたには失望しました」
向こうから人の声が聞こえる、俺はその部屋をのぞき込んだ。
その部屋には黒いビジネススーツを着た男二人と岬さんがいた。
「あなたのやり方は甘過ぎです、彼がカブトの資格者と言うことはわかってるはずです」
天道さんのことか?見ていると男が天道さんの物と思われるベルトを持っている。
「向こうは一切話そうとしない……言葉による尋問がダメなら体に被害が及ぶやり方でやります」
おいおいそれって拷問じゃないか、この現代社会に拷問なんて許されるのかよ。ZECTってのはそんな行為をも合法にできてしまう組織なのか?
こうしちゃいられない、俺はそこから離れて天道さんを捜した。無事であることを祈ろう。

431:293
07/01/08 19:18:34 8lOdwjPM0
俺は階段を登りまくる、途中ゼクトルーパーの人達が急いでいるように階段を下っていたので俺は上に登った。天道さんは上なのか?俺はヘルメットを外した。
階段をとにかく登っている途中、ゼクトルーパーの一人が立っていた。
「捕らえた男はどこだ?」
俺は天道さんの場所を聞こうとした、しかし向こうは。
「名前は?」
「え…えっと…杉田だ」
向こうは何故か名前を聞いてくる、俺は何故か咄嗟にその名前が浮かんだので使った、何故だろう。
「サバか?」
「え?」
「言え!」
すると向こうは突如銃を構えてきた。おいおい一体なんだと言うんだ。
「サバとカツオ、どっちが好きだ!?」
向こうは何を言ってるんだ?俺はサバの方が好きだ、そう思ってると向こうはヘルメットを外してきた。
「俺だ」
「天道さん!」
そこにいたのは探していた人物、天道さんだった。
「無事だったんですか!」
「お前とは違うからな」
「とにかく急ぎましょう!」
天道さんらしい台詞を聞いた後、俺達は急いで地下の駐車場へ向かった。

432:293
07/01/08 19:19:52 8lOdwjPM0
地下の駐車場へと戻った、途中俺は更衣室にヘルメットや隊員服を戻した。
そこで見た光景は信じられなかった。ゼクトルーパーの人達が倒れていて、そんな中岬さんが乗っていると思われる車が外へと向かっていった。
「一体何があったのでしょう?」
「ワームがZECTの本部に目を付けたのだろう」
本部に?でも本部の場所なんて誰も知りませんが。
「いや、ZECTのメンバーに擬態すれば不可能ではない」
そういえばそうだ、ん?向こうに誰か倒れているぞ。
俺はその人物の元に駆け寄る、それはさっき岬さんと話していた二人だった。まさかあの車にいるのはこの二人に擬態したワームか!?
俺は携帯を出し、岬さんに連絡を入れる。
携帯の着信音が鳴る、岬さん無事でいて下さいよ。
『もしもし』
岬さんの声だ、どうやら無事のようだ。
「岬さんですか!?俺です、加賀美です」
『どうしたの、加賀美くん』
「落ち着いて聞いて下さい、そこにいる二人はワームです」
岬さんは驚いてるかもしれないが電話では確認しようがない。
「今からライダーベルトを持って車から逃げて下さい、何とかしてくれる人がいますから」
『わかったわ』
岬さんはできるだけ小さい声で言う、そして電話を切った。

433:293
07/01/08 19:20:23 8lOdwjPM0
天道さんはそこにあった赤いバイクに乗り、ヘルメットを被った。
「天道さん、あなたは何をしてるんですか?」
「車を追うためだ」
そのまま乗り逃げする気ですか、言っても聞きそうにないので俺は目をつぶる。
俺もヘルメットを被ってガタックエクステンダーに乗り、車を追うことにした。
岬さん、どうか無事でいて下さいよ。

434:293
07/01/08 19:22:49 8lOdwjPM0
俺と天道さんはバイクに乗って車の後を追っている。この辺りはそんなに複雑な道ではないはずだ。
やっと車を見つけた、あそこに岬さんがいるのか。
すると天道さんは信じられないことをやった。どこから出したのかあのゼクトルーパーの使うマシンガンで車のナンバープレートあたりを撃ってきたのだ。
車が大きく揺れる。
「何やってるんですか、天道さん!?」
「こうでもしなければ脱出出来ないだろう」
いや、よけい脱出が困難な気がする。
しかし車から岬さんがケースを持ったまま脱出した、すげえな。
俺達は急いで岬さんの元へ行く。
「岬さん、大丈夫ですか?」
俺はバイクを一旦止めて、岬さんに肩を貸す。
「え、ええ大丈夫よ」
すると岬さんはケースを開けてその中から天道さんのベルトを出した。
「加賀美くん、あなたは奴らを追って」
「わかりました」
俺は奴らを追うために、再びエンジンを動かした。

435:293
07/01/08 19:25:17 8lOdwjPM0
あの車は港へと行っている、俺は追い抜いて止めるためにスピードを上げた。
そして俺は車の前に回った。車は進行を止めた。
中からあの二人が出てくる、俺は戦うためにヘルメットを外し、バイクから降りた。
「ほう、噂に聞いていたガタックの資格者が君のような坊やだとはね」
「その坊やにあんたらの仲間がやられてるんですよ?」
すると向こうは気味悪い笑みを浮かべた後、その体は妖しい光りに包まれて一人は灰色であちこちにトゲの生えたノミみたいなワームとなり、もう一人は羽根がいくつか生えたスズムシみたいなワームとなった。
そいつらを助けるためかあのサナギワームも向こうから五体くらいやって来た。
そして空の彼方から俺に変身させるためかガタックゼクターが飛んできたので俺はそれを掴む。

436:293
07/01/08 19:26:56 8lOdwjPM0
「変身!」
『Hensin(ヘンシン)』
俺はそれをベルトに付けた、いつものように体は青と銀のアーマーに包まれた。
俺は向かってくるサナギワーム三体を投げ飛ばして、起きあがってきたところに肩のバルカン砲を踏ん張りながら数発打ち込んだ、そのお陰かそいつらは消滅した。
マスクドフォームの形態でこのまま戦おうと思うが援軍が来ないとも限らないので早く決着を付けよう。
「キャストオフ!」
『Cast Off (キャスト オフ)』
ガタックゼクターの角を反対側に倒してキャストオフをし、アーマーの重い部分は吹き飛んだ。
『Change Stag Beetle (チェンジ スタッグビートル)』
ライダーフォームとなり、クワガタを彷彿させる姿となり、俺は残ったワーム達と再び戦おうとした。
しかし向こうからバイクのエンジン音がした、その方向を向くとあの赤いバイクに乗った天道さんがいた。
天道さんはヘルメットを外し、バイクから降りた。

437:293
07/01/08 19:28:24 8lOdwjPM0
「お前達に太陽の輝きを見せてやろう」
天道さんがそう言うとカブトゼクターが飛んできて、それを掴んだ。天道さんらしい言葉だ。
「変身!」
『Hensin(ヘンシン)』
天道さんはそれをベルトに着ける、するとその体は銀色のアーマーとなっていった。
天道さんはいつも使っていると思われるあの斧を使ってサナギワーム二体を斬る、すると数回斬られただけでそいつらは爆発した。
残ったのはスズムシのワームとノミのワームだけである。
天道さんはキャストオフのためにカブトゼクターの角を少し反対側に倒した。
「キャストオフ」
『Cast Off (キャスト オフ)』
天道さんの銀色のアーマーは吹っ飛んで、それはあいつら二体に当たった。 
『Change Beetle (チェンジ ビートル)』
天道さんの体は赤いカブトムシを彷彿させる姿となった。
しかしあいつら二体は突如消えていった、クロックアップだろう。
「クロックアップ!」
「クロックアップ」
『Clock Up (クロックアップ)』
『Clock Up (クロックアップ)』
俺達は奴らと戦うためにクロックアップをした。

438:293
07/01/08 19:30:32 8lOdwjPM0
クロックアップをしている中、あのノミワームは遠く離れた船の上へと跳んで逃げていった、天道さんはそいつを跳んで追う。
俺は残ったスズムシワームと戦う、ガタックダブルカリバーで斬りまくる、奴は怯んでいるようなのでどうやら効いているようだ。
さて、早く決着を付けよう。俺は刀を元の位置に戻しライダーキックの準備をした。
『One(ワン)・Two(ツー)・Three(スリー)』
俺はガタックゼクターのスイッチを三回押し、角を反対側に倒す。
「ライダーキック!」
『Rider Kick (ライダーキック)』
もう一度角を反対側に倒して必殺技、ライダーキックを奴に当てる。するとそいつは爆発し、青い炎と消えた。
 天道さんはどうしてるんだろう。
 向こうの船を見ると、天道さんはかなり有利に戦っていた。
 重そうなパンチやキックで敵を押している。
『One(ワン)・Two(ツー)・Three(スリー)』
天道さんはカブトゼクターに付いている三つのスイッチを左から順に押す、そしてカブトゼクターの角を反対側に倒した。
「ライダーキック」
『Rider Kick (ライダーキック)』
天道さんはもう一度倒し、ライダーキックを奴に当てた。そいつは爆発し、青い炎となって消えていった。
『Clock Over(クロックオーバー)』
『Clock Over(クロックオーバー)』
俺達のスピードは元に戻った、って天道さんは船に乗ったままだ。あのまま逃げるつもりか?


439:293
07/01/08 19:31:24 8lOdwjPM0
すると向こうから立川さん、田所さん、岬さんの三人がやってきた。
俺のベルトからガタックゼクターが外れ、元の姿に戻った。
俺は三人の元へ駆け寄る。
「あの、岬さんやっぱり本部に報告するんですか?」
「もちろんよ」
やっぱり逃げられたことをか?
「でも、こう言うわ」
岬さんは続ける。
「私が追っていた人物はカブトではなかった、そう報告するわ」
岬さんは微笑みながら言う、よかった……
ふと天道さんの方を向くと、天に右腕の人差し指を指していた。

440:293
07/01/08 19:41:21 8lOdwjPM0
「そういえば加賀美くん、あなた何であのビルにいたの?」
岬さんは言う、まさか俺がビルに侵入していたのをバレていたのか!?
「いや、これはその……」
「私が言ったのです」
「立川さん!?」
俺の言葉を遮るように立川さんは言う、俺は驚いた。
「私が彼に場所を教えました。だから私が教えなければ彼はビルに行かなかっ……」
「待って下さい!」
俺は立川さんの言葉を遮るように叫ぶ。
「確かに立川さんは俺に場所を教えてくれました、でも元はと言えば俺がしつこく場所を迫ったから立川さんは言ってしまったんです!だから悪いのは俺です!」
立川さんは俺を手伝ってくれた。俺はどうしても立川さんに責任を負わせたくなかった。
「そう言うなら俺にも責任がある」
田所さん!?
「加賀美くんが向かうのを俺は止めなかった、俺が止めれば行かなかったかもしれない。だから俺にも監督責任を怠った責任がある」
「そんな、あなたは悪くありません!悪いのは俺です!」
「もういいわ」
岬さんは話を止めた。
「加賀美くん、あなたが本当に自分に責任があると思うのならこれを約束しなさい」
約束……?
「これからも、ワームを倒すことに力を入れること、手抜きは許されないわ。良いわね?」
「それなら、お安いご用です!」

441:293
07/01/08 19:43:07 8lOdwjPM0
「加賀美くん、私はあなたがビルに侵入したことは最初から攻めるつもりはなかったわ、あなたが連絡をくれなければ今頃ワームに本部の場所がばれていたかもしれないから」
そうですか。
「これからも頑張りなさいよ、加賀美くん」
「はい!」
俺は嬉しかった。これを見ていた立川さんと田所さんも嬉しそうだった。
そして岬さんと田所さんはいつもの車に乗って帰っていった。
気がつくと俺のバイク、ガタックエクステンダーや天道さんの赤いバイクが無くなっていた。
なお、あの赤いバイクはカブトエクステンダーという物らしく今は天道さんの物で良いという。
「あの二つはどこに行ったんですか?」
「ZECTの方で燃料補給をしているだろう。でも安心してくれ、必要と思ったときには向こうから勝手に来る仕組みだ」
そうですか、今更ですがけっこう便利ですね。
「さて、何か食べに行って帰ろうか」
「はい!」
俺と立川さんはどこか飲食店でも探すことにした、さて何が良いかな?




04 終わり


442:293
07/01/08 19:45:06 8lOdwjPM0
続きは後で書くつもりです。
次回新キャラを出す予定です。
こういうネタバレは書かない方が良いですか?

443:名無しより愛をこめて
07/01/08 19:51:15 Y/HZhJZaO
待ってました!
ただ今回のはオリジナル感少ないな・・・
ただ単にカブトのストーリーにガタックが入っただけだし・・・
まあ次に期待するよ
そういえばそろそろ矢車がでる時期だね

444:名無しより愛をこめて
07/01/08 20:00:15 9C59SnUw0
ハルヒキャラはいつ出てくるんですか?

445:名無しより愛をこめて
07/01/08 20:40:27 6ySlILmsO
カブトスレッドだから出ないよ

446:名無しより愛をこめて
07/01/09 01:37:31 qQhZMrJW0
高校生視点のガタック資格者としていいかもね
あと、加賀美 弟のワーム擬態とか
でも、この場合は妹の擬態になるのか

447:名無しより愛をこめて
07/01/10 07:07:24 53b6gU480
天皇格闘家三沢光晴
スレリンク(k1板)
闘神三沢光晴
スレリンク(k1板)
三沢光晴
スレリンク(geinin板)
三沢VSベジータ
スレリンク(slotk板)

三沢光晴VS涼宮ハルヒ
スレリンク(asaloon板)

神人にも快勝!

三沢光晴VSデスノート
スレリンク(csaloon板)

デスノートでも死なない!

三沢光晴VS庵野秀明
スレリンク(eva板)

448:293
07/01/11 15:13:44 9qc7Iv6A0
学校から帰ってきたので
>>441の続きを少し書きます。

 05


現在俺はとある公園でベンチに座りながらのんびりとしている、理由はビストロサルでのバイトの時間までまだけっこう時間があるからである。
 俺はなんとなく空を見上げて風に流れる自由な雲を見る、静かだなぁ。
 ワームと戦わないつかの間の休息と言ったところか、のんびりとできる時間がこんなにも大切とは思わなかった。
 俺が暇と言うことはそれだけワームも活動していないと言うことだろうか、そういえば田所さんや岬さんって休日ののんびりした時間はどんな風に過ごしてるんだろうか。
 岬さんはアパートとかの自分の部屋で音楽を聴きながらファッション雑誌でも読んで紅茶を飲む、あるいは犬と飼っていて一緒に散歩する。田所さんは実は結婚していて家族もいて息子と公園でキャッチボールをしている。
 それが俺に浮かぶあの二人の休日の過ごし方のイメージだ。根拠は一切無い。
 まあ誰にでも少しくらいはこういう息抜きも必要だろう。いつもいつもワームと戦ってばかりではこっちの身が持たない。 
「……お前さあ、いつまで俺について来るわけ?」
「何、こんな可哀想な女の子を見捨てるわけ?」
 ふと話し声が聞こえたので暇だから俺は見てみることにした。一人は二十代前半に見え、茶色い帽子が特徴的と思われるイケメンの男だ。もう一人は歳は二桁にも達していそうにもない黒い帽子を被った女の子である。
 親子ではなさそうだし…妹が社会に出てきた兄の元へと暮らしているのか?女の子はジャングルジムの上から、男はそれに寄りかかっていた。
 男の近くには表面がカラフルで裏が黒いギターを入れるケースがある、ってことはあの人はミュージシャンか?あの女の子は宣伝なんだろうな。

449:293
07/01/11 15:14:35 9qc7Iv6A0
「だいたい柄じゃないんだよね、ガキと一緒にいるの。別に俺じゃなくても良いんじゃないの?」
 「何言ってるの?あんたみたいな奴、私みたいなしっかりとした保護者がいないとダメになるじゃない、あんたのためについてきてるのよ、わかってる?」
お兄さん、ずいぶん酷い言われようですね。
「じゃあそんな奴についていくよりもっと充実したところに行ったらどうだ?あいつの孤児院だったらお前のことを引き取ってくれるはずだ」
「だ~か~ら~私はあんたのために……」
 女の子が話していると、どこからかパトカーのサイレン音が鳴っていた。
 女の子はジャングルジムの上から様子を見るが男は微動だにしない。俺はその方向を見てみる。
 見るとゲームセンターにパトカーが入り口を並べていた、入り口から刃物を持った男がそれを振り回しながら店員と思われる男性を人質にしている。
「大介、大変だ!強盗がいて人質を取ってる!」
「女か!?」
「男だよ!」
「ほっとけ」
大介と呼ばれるそのお兄さんは強盗の話を聞いて反応したが人質が男だと言うことがわかると再びジャングルジムに寄りかかった。
俺は男の元に駆け寄る。
「あのですね、あなた助けようとは思わないのですか!?」
「何ですかあなたは?俺がどうしようと勝手じゃないですか」
男は俺に返事を返す。
「あ、人質が変わった今度は女だ!」
「なに!?」


450:293
07/01/11 15:16:07 9qc7Iv6A0
それを聞いた途端男は女の子の方に向きあのギターのバッグを持った。
「ゴン、行くぞ!」
ゴンと呼ばれるその女の子は「うん」と言った後、男と一緒に電光石火のスピードでゲームセンターに行くのに近道になる階段を下った。てか女の子に「ゴン」とかいう名前で呼ぶのはどうかと思うぞ。
一体なんだと言うんだ?さっきは無関心だったのに人質が女だとわかると急にやる気が出てくるし…………もしや女好き、フェミニストって奴なのか?
 ってこうしちゃいられない、俺もその階段を下り、向かうことにした。

451:293
07/01/11 15:16:48 9qc7Iv6A0
のんびりとした時間から一転、強盗を追うことにした俺。
強盗はあれから車を使って逃走した、走っても追いつきそうにないので先回りをした。この辺りの道路はそんなに複雑ではないからな。
俺は道に出た、するとあのお兄さんがギターを入れるような形のケースをすぐ横に置いて道路の真ん中で突っ立っていてその少し後ろにあの女の子がいる、おいおい危ないだろうが。
 そして強盗が乗ったあの車がやってくる。それでもあの人は動こうとしない、一体何をしようとしているんだ?
車があの人の横を通りすぎようとした、その時だった。
一体どこから出したのか、細い筆のような物を三本手に取った。
するとあの人はとんでもないことをやったのだ。その三本の筆を車の運転席の空いている窓ガラスに投げつけてきたのだ。一体何がしたいんだ?
その筆の毛先は眼鏡をかけている強盗の視界を遮った。それに強盗が驚いて急ブレーキをした。
女の子は開いている窓ガラスから車のキーを抜いて、その辺に捨ててしまった。
俺は車に駆け寄る。
強盗は眼鏡を外してベルトを外し、車から出てきて俺を睨んできた。
「こんな舐めた真似してくれたのはお前か!?」
強盗は俺に筆を突きつける。
「だとしたらどうするんです?」
「んだと、ガキ!これがわかんねぇのか!?」
すると強盗は筆を地面に叩き付け、右手でナイフを俺に突きつける。
しかし俺は手刀で犯人の腕を叩き、ナイフを落とさせた。俺はそれを拾い、犯人に見せつける。ワーム達と命がけの戦いを何回かしているから今更ナイフの一本や二本ではごときではどうと言うことも無かった。


452:293
07/01/11 15:17:43 9qc7Iv6A0
「これがどうかしたんですか?」
「んだとこの……」
「スペシャルメイクを始めます、ちょっと痛いですよ~」
強盗が俺の挑発に激怒しかけたその時、あのお兄さんが後ろから両手で強盗の顔を握り始める。鈍い音がしているのでけっこう痛そうだ。
それが数秒間続いた後強盗は気絶して、道路に倒れ込んでしまった。まぁ自業自得か、同情の余地は一切無い。
するとお兄さんは車に乗り込んで人質にされた女の人の隣に座る。女の人は酷く泣いている。
「ああ、可哀想にもう泣かないで下さい。涙で崩れたあなたの顔は私が直してあげますから……ゴン!」
お兄さんが女の子の名前を呼ぶと女の子はあのケースを持ってきた。何だ?「あなたのために歌を捧げます」とか言って歌で慰めるのか?
しかしそのケースから出してきた物は信じられない物だった。
化粧水の瓶や筆みたいな物がいくつかあった、そこにあったのはメイクに使うと思われる道具がいくつかあった。
「あのさ、あの人ってどんな仕事に就いてるの?」
「メイクアップアーティストとして現在活躍してるわ、私はアシスタント」
ミュージシャンじゃなかったんだ。にしてもこんな小さい子がアシスタントだとは、世の中はよくわからん物だ。
 お兄さんは車の中で女の人にメイクをしているようだ、しかし女の子はどこかつまんなそうだった。



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