06/12/20 14:58:23 ocCRdJ2w0
>>266
そんなこんなで親玉は加賀美、もといガタックとやらに倒され、俺達はひとまず助かったわけで。
しかし、俺の予想した通りそれで終わるわけは無かった。あの化け物・・・ワームは前々から噂
されていた呪いの鏡を隠れ蓑にして人を襲っていたらしく、それを突き止めた屋上のパン売り―名前
は天道と言ったな―や加賀美達ZECTとかいう組織の奴等は本格的に動き出した。そして今、
俺は危機的状況に陥っている。お察しの通り、ワームの大群に囲まれているのだ。ヤバい、朝倉
の時よりヤバい。人の形を留めていた朝倉とは違い、こいつらは明らかに人外の化け物だ。
まともに話すことも出来んだろう。いや、こいつらが話せないんじゃない、俺が話せないんだ。
自分の事だからよく分かる。体がガッチガチに震えている。正直、立っているだけでも奇跡だ。
このまま俺は死ぬのか?そしてワームは俺に成り代わり・・・どうするんだ?まさか、こいつらも
ハルヒを狙っているのか?だとしたら、俺に成り代わる目的はハルヒに近づく為・・・?
じゃあ、俺がここで死ぬ・・・奴等に成り代わられれば、ハルヒは、SOS団は・・・どうにか
したいが、俺にはどうにもできない。非力にも程があるよな。自分でも笑っちまうぜ。そして、
ワームの爪が俺に迫った。その時、一陣の風が吹いた。と思うと、目の前にいたワームは全て緑の
炎と消えた。そして、そこに立っていたのは、黄色い、どこか蜂を思わせるライダーだった。
「怪我はありませんか?」
その声は・・・古泉?
「ええ。何でも、このザビーというライダーシステム、今適合者がいないそうなんです。そこで、長門
さんに手伝ってもらって、僕を適合者にしてもらったんです。」
長門が・・・そう言えば、その長門は何処に?
『私はここ。』