06/12/17 17:10:03 69LKqJfV0
前回の改造手術で、私の脳にマイクロチップの記録可能なメモリーが埋め込まれました。
だからこれから、改造されたり実験されたりしている時、苦痛でたまらない時、
私は心の中で、貴女に手紙を書きます。
さっき研究所が変わってきていると書いたけど、もしかするとコレって、
薫達が、裏から何らかのアクションを起こしているからなンじゃないかな?
だって、規律が乱れて来ているって、上層部に明らかに何かの変化が起きているってことでしょ!
そんな風に考えたら、私も貴女を信じていたことを、何かに記録しておきたくってね。
とりあえずアタシの近況はこんなとこです。
薫や晶子と再会出来た時、足手まといにならない 少しでも強力なサイボーグに改造されているように、
毎回の手術の苦痛に耐えます。
そうそう、それから今度一緒に3人で、ケータイみたいな通信機をお互いの体内に埋め込んでもらおうよ。
マイクロチップでは、意思の伝達がいつもonewayだもんね。
そんな日が来ることを信じています。
夏美より。
<< intermezzo >> 完
300:名無しより愛をこめて
06/12/17 18:16:28 4cq2C/m30
>>295-299
,...::::::::‐::‐::::.:::.::::.::.、
,.:.: :..: :.:,,:; :.::;:.: :.:.: :.:..::.:.
,.::.:;.:,:::.: ::; ::::: : ::.: :.:.:. :..:.:.:..
,; :::;:;.::.: :.:''' "" '''"´ `゙゙''ヾ;;:.
l;:: :.:.;;:'´ i:;:
l;: :: .:...: ;;
l.: :.;:ィ'" _,,,,,.....,,,_ _,,.;;== i
r‐、;;リ ''_,,,,,,、ニ;; 、.,rtァ‐ i
ト _ソ `´ ,: :,..`` .!
l .;' .,.. : l
. ヽ.__ ヽ 、_,. ,. ' ー=-=‐'゙、ー' ; '
', ヽ ,. __ _ __ .、. 'l
> ヽ ィ-- ‐_─_-ィ , /
,ィ´//ヽ .` ..、、. ‐ ニ -‐ ハ\
─' } } ` . ` ,.ィ l | \
l | ー-一 '' / リ
鹿箕 光琳 [Kami Kohrin]
(1899-1952 日本)
301:名無しより愛をこめて
06/12/17 23:18:33 K9f4Zvuh0
フィギュアスケートの浅田真央を改造して欲しいな。真央ちゃんの身体能力に目をつけた悪の組織が真央ちゃんを拉致。
フィギュアスケートのコスチュームを着たまま真央ちゃんは手術台に張り付けられる。そして科学者に改造されることを告げられる。
真央ちゃんは「嫌、やめて。許して」と泣き叫ぶが手術開始。真央ちゃんは苦痛とも快感ともつかぬ悶えを見せる。
ってな風なSS誰かしてくれないかな?もしそんなSSできたら俺のチンポはビンビンになっちゃう。
302:名無しより愛をこめて
06/12/17 23:27:14 S0Aq9+zU0
>>301
何に改造?
303:名無しより愛をこめて
06/12/18 01:00:05 QHZzNBU30
>>302
蝶かミツバチかな?でもありきたりすぎるね。
304:名無しより愛をこめて
06/12/18 02:14:04 GR4Ko1gv0
昔あるところに仲のよい理想の家族がありました。
背が高くて頼りがいのあるお父さん
美しくて料理上手のお母さん
愛嬌があって誰からも愛される可愛らしい女の子の三人家族でした。
女の子は赤い靴がお気に入りでいつも赤い靴を履いていました。
ある日、女の子は家族の前から突然いなくなってしまいました。
赤い靴を片方だけ残して・・・
女の子のお父さんとお母さんは必死で女の子を探しました。
警察も捜索しましたが結局みつかりませんでした。
お母さんはこのことが原因で心の病気になってしまいました。
お父さんはお母さんの面倒をみるため
勤めていたところをやめて家でできる仕事を始めました。
305:名無しより愛をこめて
06/12/18 02:30:11 GR4Ko1gv0
赤い靴の女の子がいなくなってから十数度目の冬がやってきました。
鉛色の雲が町の上を覆っている、
そんな日に一人の女性が町にやってきました。
その女性は真っ赤なハイヒールを履いていました。
町の人はみな、女の子を思い出しました。
女の子もいなくならなければ、彼女と同じくらいの年齢だからです。
彼女は仕事の都合でこの町に引っ越してきたそうです。
306:名無しより愛をこめて
06/12/18 03:10:17 GR4Ko1gv0
彼女は明るく元気で愛想もよかったので
町の人から好かれていました。まるであの女の子のように・・・
彼女は町の人から赤い靴の女の子の失踪の話を聞いていました。
彼女はその話を聞いてからたびたび偏頭痛におそわれるようになりました。
307:名無しより愛をこめて
06/12/18 07:08:37 EZNEeY/60
>>303
ゴキとか蝿とかそういうグロい生理的嫌悪感の強いモンがいいな
308:名無しより愛をこめて
06/12/18 23:58:14 93Ha8UEF0
>>302
いっそただの女戦闘員でもいいように思う。ショッカーの女戦闘員みたいなコスチュームだったらチンポビンビンになるね。
309:名無しより愛をこめて
06/12/19 04:11:30 TXfYgJX+0
それからです。町で不審なことが起こり始めたのは・・・
近所猫の首なし死体が発見されたり
血液と思われる液体が道にまかれていたり・・・
そういうことがあった日の翌日は
彼女はすごくけだるかったのです。
事件のあった日、彼女は真っ赤なハイヒールを履いていたのでした。
そんなことが何度か続いたある日、町で殺人事件が起こりました。
被害者は女性で深夜帰宅途中に殺害されました。
その手口は残酷なもので被害者の体はみるも無残なものでした。
五体は分断され、目玉はえぐりとられ握りつぶされ
女性の性器は巨大な棒状のものを挿入され破裂していました。
子宮はえぐり取られ現場にはありませんでした。
現場にはおびただしい血の跡だけが残っていました。
310:名無しより愛をこめて
06/12/19 04:19:11 TXfYgJX+0
警察によってきれいに片付けられた現場に
唯一残る血の跡だけがその事件を彼女が
その事件が現実にあったのだと認識させました。
TVでは連日この報道で持ちきりでした。
しかし、悲惨な情報は報道されませんでした。
ただ被害者の遺体から片方の靴だけ
なくなっているという情報が警察より発表されました。
その靴は赤い色でした。
311:名無しより愛をこめて
06/12/19 04:25:12 TXfYgJX+0
犯人は見つからぬまま時は過ぎ、町にも雪がふる時期になりました。
隣町でまた同様の事件が起こりました。
被害者はまた女性でした。
夜の間に積もった雪が赤い色をしていました。
遺体はまた無残な状態になっていました。
警察は同一犯の犯行と判断し
連続婦女暴行殺人事件として捜査を始めました。
今回の事件でも被害者の足から片方だけ靴がなくなっていましたが
それは今度はふせられました。
その靴の色も赤い色をしていました。
312:名無しより愛をこめて
06/12/22 05:16:57 oQP/aSwbO
>>303
白鳥なんていかが?
純白の翼で優雅に見えても足の力はとんでもなく強い
313:名無しより愛をこめて
06/12/23 02:03:44 QezgkV2C0
>>312
それだと正義のヒロインになっちゃうなあ(苦笑)
314:名無しより愛をこめて
06/12/23 22:17:48 le7K6ww80
白鳥は凶悪だぞ
北海道で噛まれた
315:名無しより愛をこめて
06/12/24 10:28:46 wIpi8Fe/0
肉体変容で改造じゃないけど、マタンゴで誰かSS書かないかな?
316:名無しより愛をこめて
06/12/24 13:22:21 ibQUlN+n0
>>315
キノコなら九条蘭子氏がいるじゃまいか。
317:名無しより愛をこめて
06/12/25 08:02:35 z9jYwz/O0
>>316
それはキノコルゲ
318:名無しより愛をこめて
06/12/25 11:45:11 JHJ+uaIe0
>>314
その白鳥って、改造されたサイボーグ白鳥なんじゃないか?
319:名無しより愛をこめて
06/12/25 11:53:18 JHJ+uaIe0
>>290
きわめて亀レス・・・
リレーの4人を実名で誰かSS投下してもらえないだろうか?
本人たちに読まれたら なんだか萌え萌え…
320:名無しより愛をこめて
06/12/25 15:47:20 0ZZlvEDN0
>本人たちに読まれたら なんだか萌え萌え…
正真正銘の変態出現、小学生に下半身見せて喜ぶ奴と一緒だな。
321:名無しより愛をこめて
06/12/27 00:33:15 2/3mtu5x0
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322:名無しより愛をこめて
07/01/02 22:54:12 3h6j/T/iO
紐男爵にさらわれたあとのょぅjょなんかいいなwww
改造SSキボン
323:名無しより愛をこめて
07/01/02 23:24:15 whLrmwye0
メタルダーに出てくるネロスの美人秘書K&S、ジャンパーソンに出てくるビルゴルディの秘書たち(セーラ、マヤ、シンディ)を改造して欲しかったな。
特にビルゴルディの秘書たちは改造されてジャンパーソンに戦いを挑んで欲しかった。
324:名無しより愛をこめて
07/01/02 23:35:53 whLrmwye0
>>322
そんなあんたに>>69のようなのはいかが?
325:名無しより愛をこめて
07/01/03 01:02:15 7/I3UNidO
>>324
う~ん…………当てはめて私的妄想
紐男爵にさらわれた→改造→子供さらう→ダイレンと対決→死or元に戻る
な感じなんだよね。こんなんだけど、書いてくれる人いない?
326:名無しより愛をこめて
07/01/03 18:23:22 VKNXNuCl0
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327:名無しより愛をこめて
07/01/04 10:43:14 Kn1S7Dfj0
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328:名無しより愛をこめて
07/01/05 23:59:25 yyjlAiV30
>>69の代わりに>>69の妄想をベースにしたSS書いてみようかな…。(^^;
329:名無しより愛をこめて
07/01/06 00:06:51 +mf+Ng1tO
>>328
それも読みたいが、>>325も頼む
330:・
07/01/06 15:20:05 7kjyru55O
一度も書いたことないド素人で舞方雅人さんのページとか見てる者ですが、近いうちSS載せてもいいですか?文章力も語彙もまるで自信ないし、テーマも決まってないんですが(改造というか悪魔化に近くなるかも)。もちろん投稿する際は家のPC使います。
331:名無しより愛をこめて
07/01/07 16:20:23 PJKEECp+0
今日のボウケンで、
魔鳥の魂が、斬られたゲッコウの後、風のシズカに憑依して、
ハーピーみたいなHな鳥モチーフの女怪人になったらよかったな・・・
332:名無しより愛をこめて
07/01/07 22:03:34 gOJuq0YJ0
舞方氏、改造モノSS掲載したな。
なかなかいい。
333:名無しより愛をこめて
07/01/07 23:37:17 whZpPZtA0
333
334:名無しより愛をこめて
07/01/08 00:27:57 /yuk/bdZ0
スパイダーマンのベラとリタは美女のミイラをモンスター教授が蘇生させたみたいだが、改造とかしているのかな?
>>331
それいいかも。
335:名無しより愛をこめて
07/01/08 02:20:10 vK3RHfs30
>>330
ガンガレー
336:名無しより愛をこめて
07/01/09 18:43:00 PxACfWMF0
>>332
カガミバチ萌えす。
337:The oneway ticket
07/01/09 22:57:13 0A81Nt+v0
>>9:SS >>250~>>299 の 続きです。
338:The oneway ticket
07/01/09 23:00:27 0A81Nt+v0
吉岡夏美の受難
吉岡夏美は、意識が戻った時、周りの環境がいつもと違うことにまず気付いた。
全裸であることは通常通りだが、手術台の上はなく、なにかの壁にもたれる格好で座っていること。
また、人口筋肉の電源がOFFにされているのだろうか?四肢だけでなく 首から下は全く動かすことが出来ない状態であること。
それと、組織の実験室などとは、流れるクウキが全然違っていた。
うっすらと目を開けてみる。
どうやら首から上は、通常通り機能するらしい。
目の前には、見かけない男が、72chのハイビジョンTVをいじっている。
20代だろうか? 汗ばんだキタナイTシャツに、ジーンズ姿。
ボサボサな髪に白いものが目立つのは、埃か?若白髪か? とにかく爽やかとは程遠い外観である。
「ちょっと、あなた誰? コレってどういう状況なの?」
夏美の声に、ビックリしたように振り返ったその男、ニキビ面に、度の強そうな黒縁眼鏡をかけている。
"うわ ! 最悪!アタシの一番キライなタイプぢゃん!"
その黒縁眼鏡の男は、にまぁ~ と笑い、
「あぁ、ナッチ!起きたんだねぇ~」
"はぁ~ ナッチって… アタシのこと?
そんなニックネーム知らないし、だいたい こんなキモい電車男みたいなアキバ君にそんな風に呼ばれる理由はないわ"
とは言いかけたものの状況は、人工筋肉の電源切られて動けない全裸の夏美に明らかに不利である。
"…と、不利って言うか、もしかしてこれからアタシ、コイツに、、、え?? いやだぁそんなの!"
と、悪い想像をなぞるかのように、その男は、いきなり目の前で着ている服を脱ぎ始めた。
339:The oneway ticket
07/01/09 23:03:43 zCE2b2F80
全裸になったその男は、夏美をおもむろに後ろから抱きかかえ、壁に もたれかかる姿勢で座った。
無抵抗の夏美の背後から、全裸男は、右手を夏美の胸に、左手を夏美の局部に持って行き、不器用にまさぐり始める。
そして夏美は、おしりの割れ目の部分に、ちょうど熱くて硬い肉棒の存在を感じて、全身が熱くなった。
「ナッチってさぁ、ウルトラ警備隊のルミ隊員にソックリだよねぇ~。デュフッ!
ボク、"ゴーレム"に入ったのは、まぁボクのウデを認めてもらったからなんだけど、本当の理由はナッチに会いたかったからなんだぁ~ でゅふっ!」
"そういえば同じクラスの「戦隊ヲタク」の男子から、そのナントカって隊員にソックリって言われたことあるような気がする。
それと、ゴーレム?? なんだろう? 土偶とかいう意味だったかな? まさかこの組織の名前? いやなにかのプロジェクトの名前なのかな?
って、そんなことより……"
「ちょっとぉ、ナッチナッチって、何様のつもり? このアキバ系!電車男!
ってゆーか、なんで今日初めて会ったはずのアンタが、アタシのこと知ってンのよ!」
と夏美が叫んだ時、目の前のスクリーンの上映がちょうど始まり、それを見た夏美は息を飲んだ。
340:The oneway ticket
07/01/09 23:06:43 0A81Nt+v0
スクリーンに現れた、満面の笑顔を浮かべ、白いブラジャーと白いパンティーを身に着けただけの ほぼハダカ同然の少女は、
紛れもない、親友松田薫に イヤリングでマインドコントロールされ、最初の改造手術を受ける直前の夏美自身の姿だったのだ。
[5スレ目の >>501参照]
白痴的な笑みを浮かべた、スクリーンの自分自身は、さらに記憶にない恥ずかしい言葉を続ける。
「今から皆さんに私の体を改造してもらうこと、とっても楽しみにしています。
私は泣き虫だから、手術の時に ヤメテェ とか、イタイィ とか言って泣いちゃうかも
しれないけど、皆さんはかまわずに改造を続けてくださいね。」
言い終わった夏美は、そのまま3人の助手に抱きかかえられ、長方形の手術台へと手足を固定された。
やがて下着がはずされた夏美の肉体を、執刀医のメスが切り裂くと、満面の笑みを絶やさなかった夏美からは表情が消え、一瞬何が起こったのかわからずに青ざめ、ただただ大声で泣くじゃくリ始めた・・・・・・
341:The oneway ticket
07/01/09 23:07:54 0A81Nt+v0
20点を超すだろう膨大なDVDコレクションは、全てが夏美の改造シーンの録画であった。
絶句して呆然としている夏美を更に追い込んだことがあった。
それは、手術室のインテリアが、だんだんHっぽくなってきたり、無影灯の色が、やたらとヴィヴィッドな赤や緑や青だったりと、そういう一連の現象を、
「規律の乱れ」「上層部の混乱」と、解釈して繋いでいた一縷の希望 [6スレ目、>>298>>299参照] が、ガラガラと音を立てて崩れてしまったのだ。
目的も規模もわからない「ナゾの組織」とは言え、やはり資金がなくてはコレだけの実験は出来ないだろう。
考えてみれば 俗な話だが、資金源の一旦として、こういったマニアックな映像を秘密裏に高額な閲覧料で流布させ、
それに辿り着いたコンピューターオタクの素人エキスパートを集めれば、
21世紀の現代社会では、あるいは核兵器以上のパワーとなって世界を震撼させる力を持つことが出来うるかもしれない、まさに1石2鳥なやり方ではないか!
それと、改造素体として選ばれるのが、体力的なものだけでなく、ルックス的にも美少女ばかりと言うのも頷ける話である。
また、"改造手術の時に麻酔をかけてくれれば少しはラクなのに"と 夏美にはずうっと不可解だったのだが、映像が少しでもリアルになるのなら、苦悶の表情も商品価値を高めるという意味で非常に理にかなっていると言える。
夏美が蛇型のマニピュレーターで内部からカラダを改造されているシーンや、手術後に「口処女」を奪われているシーンまで克明に映し出されて、ようやくDVD=電車男ダイジェスト版 は終了した。
342:The oneway ticket
07/01/09 23:10:03 0A81Nt+v0
精神的ショックで、放心状態になった夏美のカラダを、電車男はゆっくりと部屋の中央に引きずり、
動かない夏美の四肢を改造手術の時のように大の字に広げ、分厚い唇や、硬い無精ヒゲの頬で、
太腿やムネを撫で回し、舐め回し始めた。
「でゅふっ!最初はさぁ。。。カオリンが好きだったンだよねぇ~。でもこのごろナッチの方が登場回数多くなってきたし、
カオリンって15歳で改造されちゃっているでしょ、だからムネとか、ちょっと物足らなくなってきちゃって……。
だからボクにはだんだんナッチの方が好きになってきちゃったんだよねぇ~ でゅふっ!」
"カ、カオリンって、もしかして薫のことか!"
と、夏美はいきなり頭に血が上っって叫んでしまった。
「ちょっと! アンタみたいな最低男が、薫とアタシとを比較するなんて、自惚れないでよ!
この変態! 女体改造オタク! 童貞!!」
夏美は、最後の一言は、電車男を怒らせるつもりで叫んだ。
彼女等の通っていたマンモス中学でも、薫と夏美は男子生徒の視線を2分するほどのアイドル的存在であり、
夏美にはそのことが自分の自信であり、プライドでもあった。
そういう夏美も男性体験が多いほうではなかったが、この電車男が童貞であること、いやそれ以上に、
女性とどのようにsexするか?ということすら判っていないことは明白だと感じたのだ。
案の定、ピクリ と一瞬行動が止まった電車男であったが、しばらくして一言
「ボクは拒否されることには慣れている。」と呟いた。
いかなる言葉の暴力も、この電車男には無力であることを実感すると、夏美の怒りもにわかにクールダウンしてしまった。
343:The oneway ticket
07/01/09 23:11:42 0A81Nt+v0
怒りのシラけてしまった夏美は、しばらくは何も考えずに、電車男の したいがままにされていたのだが…
いきなり 局部に強烈な痛みを感じて叫んだ。
「いぃーぃぃぃぃいいいいいたたた、痛い、痛い。痛ぁーい 痛いよ イタタタ・・・」
なんとカッターを手にした電車男は、夏美の股間のスリットにナイフを差し込んで、
ク○トリ○から下腹部に向けて切開を始めたのだ。
「いっぃいいいぃいいいーたい。やめてよ!止めて! 痛い!痛い!」
改造手術で切り刻まれることには慣れていた夏美だったが、白衣の技術者達が、レーザーメスを使って要領よく切開するのとは違い、
100均で売っているようなカッターナイフで、カラダを切って遊ぶ不器用でゆっくりとした切開は、夏美には体験したことのない激痛だった。
それと、四肢がまったく反応しない状況であることと、
なにも出来ないだろうとナメてかかっていた電車男に、いきなり 恐ろしいことをされたと言う恐怖感で、夏美は一瞬パニック状態となった。
それを確認した電車男は、ますます興奮して、今度は切開した跡に両手を突っ込み、腕力で夏美の下腹部を思いっきり裂いた。
「んがっ!びぎゃぁぁぁ~ ぁぁぁあ、いたっ!いたっ! 痛いいぃぃぃいいいぃぃぃぃーーーー!」
夏美の悲鳴にうっとりしながら、電車男は独り言をつぶやく。
「わぁ~。ホントに機械が入っている。ホントに改造されているぅ~。 萌えぇぇぇ~ でゅふっ!」
恐怖と混乱で夏美は、我を失って叫び続けた。
「いやぁぁぁぁぁあぁっ!いや!いや! 痛いぃぃぃいいっぃいいいぃっ!・・・・・」
目を剥いて絶叫した夏美の口と長いまつげに向けて、最悪のタイミングで、白いドロっとした生暖かい液体が大量に降り注いだ。
その発射源が、電車男のエレクトした男性器であることに気が付いた夏美は、その場で一瞬失神してしまった。
344:The oneway ticket
07/01/09 23:16:41 zCE2b2F80
☆☆ 吉岡夏美の手紙 ☆☆
薫へ
……と、そんなことがってね。
まぎれもなくその日は、私吉岡夏美の17年間の人生で最悪の日だった。
その後、電車君は、私の記憶する限りでも3回は射精して、そして、私の股間に顔を突っ込んだまま、いつの間にか、スースー息をかいて眠ってしまったの。
私は顔中に コレでもかっ!てほどの 大量のスパムをかけられたんだけど、なにせ四肢がまったく動かないでしょ。
もう、裂かれたお腹は無茶苦茶痛いし、なによりも 悔しくて、惨めで、情けなくて、とにかく泣けて泣けて、たまらなかった。
でね、泣くでしょ。そうするとせっかく固まり始めたスパムがまた軟らかくなっちゃって、目や口に注ぎこむのね。わらっちゃうでしょ!
それがどのくらいの時間だったのか? 私、パニクっていたから、よく覚えていないんだけど、電車君のアタシの拘束は、時間制だったみたいで、しばらくしたら電車君いなくなりました。
今はもう四肢のバッテリーも充電完了して、いつもの手術台に手首足首を固定されて、苦痛に悶えながら、修復改造を受けています。
あぁ。でも苦痛=麻酔なし ってことは、やっぱこの光景も録画されているンだろうな? そうだとしたら、やっぱ悔しい。
もう手術が始まってから体感時間で4時間は過ぎていると思うけど、一向に終わる気配なし!
組織の彼らにとっても、電車君の私に対する"ナイフ切り裂き"は予想外だったらしく、
予備が不足している私の体内のダイナモとかが電車君のスパムで錆び始めてしまっているとか、
穿り返したアタシの体内メカニックが使い物にならなくなってしまっているとか……
ここの技術者さん達って、けっこう潔癖症なのか、同姓のスパムに露骨な嫌悪感が見えて、ザマミロ!って感じです。
あー、でもいい加減 手術もうそろそろ終わンないかな…
345:The oneway ticket
07/01/09 23:18:42 0A81Nt+v0
でね、話変わるけど、今回のことで、私 気付いたの。
いつだったか、晶子が、改造される直前に
『改造手術の時だって、絶対みっともない声なんか出さないで耐えてみせる』
って言ってたでしょ。
ワタシ、あの時
"なんでそんなに頑張る意味があるんだろう? それに、「宣言」したりする その「気合い」の意味はなに?"
って思っちゃったのね。
薫はおそらくあの時に気付いてたんでしょう。 アレは、「自分に対する約束」なんだよね。
私、薫への最初の手紙で「足手まといにならないような、強いサイボーグになる」と書いたけど
いまとなっては、自分の甘さ、鈍感さに 笑っちゃうくらい恥ずかしいです。
カラダがいくら強くなっても、最低男の電車君に 玩あそばれただけで、パニック起こして泣きじゃくってしまう私の精神力では、
結局 改造前の”泣き虫夏美”と全然変わっていないンじゃん!
それに、「最強の肉体が与えられたサイボーグ」であるということが、自分の「自信」の理由だというなら
「相手が四肢の動かせない女の子」であるという安心感から、傍若無人に振舞う電車君と、レヴェル変わらないンだよね。
346:The oneway ticket
07/01/09 23:19:50 0A81Nt+v0
晶子なんか、小学生の時に、既に今回のアタシと同じような体験をしていて、それを誰にも頼らずに乗り越えてきているんだよね。
[6スレ目(素体6人目?) >>271参照]
そして薫、貴女だって、一見アホで天然ボケを装っているけど、本当は芯の強い、プライド持った女の子だってこと、アタシは知っています。
薫ん家、母子家庭で、そのお母さんも、薫が中学3年の時に死んじゃって…
生活費も足りなくて、結局給食費とか、アタシが立て替えてあげたりしていたんだよね。
でも、今時 "貧乏で高校に行けない" なんていう同情を絶対に買いたくなくって、アホに徹していたんだよね。
そのことをアタシが気付いたのは、薫が「修学旅行、どうしても行きたいから、お金を貸してくれ」って頼みに来た時。
表情は いかにもアホっぽくヘラヘラしていたけれど、目頭は赤く腫れていた。 悔しかったンだろうね。
アタシん家は割りと裕福で、お小遣いも多かったから、修学旅行代くらい立て替えてもそれほど響かなかったし、アタシも薫と旅行したかったけど、
いろいろ悩んだ末、なんだか友人関係に上下が出来てしまうような気がして、断ってしまいました。
薫が行方不明になったのは、その直後だったよね。
あの時薫は、すでに片道切符を買って、サイボーグになることを決めていたんでしょ。
薫は、学生生活最後の思い出としてのみならず、人間最後の思い出を、仲間達と作っておきたかったんだろう思う。
事情に気付いた今では、その望みを応援できなかったこと、親友としてとても後悔しています。
そんな薫や晶子と違って、私なんかホントに自分本位で自惚れ屋で、泣き虫な弱虫です。
こんな私が、薫たちの力になれるなんて思っていたこと、それに笑っちゃうのです。
347:The oneway ticket
07/01/09 23:23:56 0A81Nt+v0
薫、
今日まで 貴女と話したいこと、伝えたいことを、脳のメモリーチップに、手紙として記録してきました。
そして今回の、このメッセージが、その最後になります。
私は今日から、貴女や晶子のことは忘れ、独りで考え、独りで判断して、独りで行動します。
それが出来て、初めて貴女達と同格、足手まといにならない「仲間」になれると思うのです。
そう、私は今回のいろいろな体験を通して、ようやく大人になるための one way ticket を手に入れたのかもしれません。
貴女方と同じ片道切符を 私も手にした時、おそらく薫も晶子も、今までとはまた違った 研ぎ澄まされた一面
=大人の横顔… を、アタシに見せてくれる…
そんな気がします。
吉岡 夏美
<<完>>
348:名無しより愛をこめて
07/01/10 07:10:01 +9izVOWO0
>>338-347
,r'::::::::::::::::::::::;,';:::::::::::::::ヽ
/::::::::::::::::::::::::::::;;';;;::::::::::::::::ヽ
/:::::::::::::::::::::::r''´ `ヽ::::::::::i
. i:::::::::::::::::::::r' i:::::::::l
!::::::::::;:::::::r' __ __!::::::::;i
. l:::::;:'::::::;r' '´ _,`_ー:.. .:''ニ、,,!:::::::::l
r:'::::::;:r:!. "`=' ` ' `´'' l::::::::::!
i::;ィ::::::i:l .:. :. !::::::::ミ
kli::::::::::::::i. :. _, ' .!:::::::!
lili::::::::::::::i. .: 、._,..ィ /::::::::l!
.lli!il:::::::::::::::ヽ.、 ` -´ r'::::::::::;l
. ll. l:::::::::::::::::::ヽ ‐ 、 __ ,.r':::::::::::ヾ´
X:r、ミ:::::::::::::::i. !::::::::::ri:::::i `
,r'_ヾ:::::::::::::::::::::l lj::::::::::l'ilil::::i、
r'r ―‐-、ヽ:::::::::::ミi、 !:::::::::::::ミi:::li
. ヽヽ::::::::::ヾ..、 ゛ヾ:::::ミヾ::!
. ヽミ:::::::::::ヾヽ. ヾ::::::/l!
スゥ・ヴァラシス・ギィ [Sue Varancis Guey]
(1968~ アメリカ)
349:名無しより愛をこめて
07/01/17 00:10:48 kDpLgJB10
【訃報】九条蘭子死亡?
スレリンク(eroparo板:311番),354-357
350:名無しより愛をこめて
07/01/17 00:22:46 z8jHOPQY0
>>349
ネタじゃないかとは思うんだが・・・
なむー
351:名無しより愛をこめて
07/01/18 00:14:33 EscgoE8q0
仮面ライダーV3にノコギリトカゲって女怪人がいたけど、今もし彼女を作るとするなら改造素体は三橋歌織がいいな。
バラバラにするのがお好きなみたいだから(笑)。まあオプションとして片方の手をハンマーのような鈍器にするか。
352:名無しより愛をこめて
07/01/18 15:59:47 AzkO8PZg0
対ジャアク報復攻撃開始。
,'⌒,ー、 _ ,,.. X
〈∨⌒ /\__,,.. -‐ '' " _,,. ‐''´
〈\ _,,r'" 〉 // // . ‐''"
,ゝ `</ / 〉 / ∧_,. r ''"
- - - -_,,.. ‐''" _,.〉 / / . {'⌒) ∠二二> - - - - - - -
_,.. ‐''" _,,,.. -{(⌒)、 r'`ー''‐‐^‐'ヾ{} +
'-‐ '' " _,,. ‐''"`ー‐ヘj^‐' ;; ‐ -‐ _-
- ‐_+ ;'" ,;'' ,'' ,;゙ ‐- ー_- ‐
______,''___,;;"_;;__,,___________
///////////////////////
353:名無しより愛をこめて
07/01/18 16:01:02 AzkO8PZg0
__
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/ ,/ ‐‐‐―――――
/ / ‐‐‐―――――
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_ -∠ / / / ‐‐‐―――――
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_ -ニ ̄ :r─---`丶[_ _ __ _ _ _ ... -‐┴┴ム ‐‐‐―――――
 ̄ 'ー`ー‐-- L._<ニニニ二i <ニニニ二i -‐┬┬「 ‐‐‐―――――
 ̄ ‐[_ _ __ _ _ _... -‐┴┴{ ‐‐‐―――――
ィニニニニ二i ヘ ¨ ‐ _ | ‐‐‐―――――
 ̄ ̄\ ヘ ¨ - _,」 ‐‐‐―――――
\ ヘ ‐‐‐―――――
\ ヘ ‐‐‐――
 ̄ ̄
354:名無しより愛をこめて
07/01/18 16:02:29 AzkO8PZg0
==<
==<
==<
==< ヒュルルルルルル
==<
==<
==<
==<
355:名無しより愛をこめて
07/01/18 16:03:38 AzkO8PZg0
、′‘ ・. ’” ; ’、 ’、′‘ ’、.・”; 、′‘ ・. ’、′”; ’、.・”; ”; ’、 .・”; ” ; ’、′・
’、′・ へ从へ人 へ 从从へ从へ人 ・. ’、′‘ ・. 、′‘ ・”; ’、.・”;
・. ’、′・. ’、′‘ ‘从へ从(⌒Y从人⌒) へ 从 人 从へ从へ人へ从・、′‘ ・. ’、′ ‘ . ’、′
′‘ ‘ ・. ’、′‘ ・Σ( (( ′‘ ・.人 ) ) ・. ’”; )ζ⌒ ⌒ ) ) )ζ′‘: ; ゜+°′。.・”;
‘ ・. ’、′Σ( ( ( ))へ从从へ从( ( )ζ Σ( ( ( ) )) )ζ へγ. ’、 ′‘ ・. ’、
. ’・.. ’・.从人 ‘ ・.⌒( ⌒⌒ζ Σ⌒ \ ’、′‘ ・. ’、 人人 ’、人人 ’、′‘ ・.・. ’、′‘ ・. ’、′
\ γ γへ从 ( 人. ’、)从 ・. ’ 从 ・. ’、) ・. ’、′)) ⌒ ) ) ”; ⌒ \人人 ’、人人 ’、′‘
、′‘ ヽ γ (( 人 ( ζ Σ⌒ ⌒ へ从へ |)) λ λ ) (( ( ( (( )⌒)へ从 人 从へ从へ
ヽ Σ( (( ⌒ ⌒へ从从へ从 ′‘ ・. | ) _)\_)\ 人 从. ’、) ・. ’、′)) ⌒ ) ) ”;
Σ( ⌒( ⌒ ) ノ⌒( ⌒ )))从へ从 Ⅴ ) _ ) ))从へ从へγ /\_)\ 人 从 ( ソ从へへ从 人从
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
356:名無しより愛をこめて
07/01/19 15:46:57 Gsi5BuM40
>>311・・・これで完結ですかい???
>>330・・・はよ投下せい!
>>347・・・続くのですか???
>>355・・・そうとうタマっておりますな。
357:名無しより愛をこめて
07/01/20 01:04:47 fcPhRBlR0
今日も他所にジャアクが来たので報復開始
==<
==<
==<
==< ヒュルルルルルル
==<
==<
==<
==<
358:名無しより愛をこめて
07/01/20 01:07:36 fcPhRBlR0
恨むならこのスレに影響されて他所でも女幹部ネタやってる阿呆を恨んでくれ。
、′‘ ・. ’” ; ’、 ’、′‘ ’、.・”; 、′‘ ・. ’、′”; ’、.・”; ”; ’、 .・”; ” ; ’、′・
’、′・ へ从へ人 へ 从从へ从へ人 ・. ’、′‘ ・. 、′‘ ・”; ’、.・”;
・. ’、′・. ’、′‘ ‘从へ从(⌒Y从人⌒) へ 从 人 从へ从へ人へ从・、′‘ ・. ’、′ ‘ . ’、′
′‘ ‘ ・. ’、′‘ ・Σ( (( ′‘ ・.人 ) ) ・. ’”; )ζ⌒ ⌒ ) ) )ζ′‘: ; ゜+°′。.・”;
‘ ・. ’、′Σ( ( ( ))へ从从へ从( ( )ζ Σ( ( ( ) )) )ζ へγ. ’、 ′‘ ・. ’、
. ’・.. ’・.从人 ‘ ・.⌒( ⌒⌒ζ Σ⌒ \ ’、′‘ ・. ’、 人人 ’、人人 ’、′‘ ・.・. ’、′‘ ・. ’、′
\ γ γへ从 ( 人. ’、)从 ・. ’ 从 ・. ’、) ・. ’、′)) ⌒ ) ) ”; ⌒ \人人 ’、人人 ’、′‘
、′‘ ヽ γ (( 人 ( ζ Σ⌒ ⌒ へ从へ |)) λ λ ) (( ( ( (( )⌒)へ从 人 从へ从へ
ヽ Σ( (( ⌒ ⌒へ从从へ从 ′‘ ・. | ) _)\_)\ 人 从. ’、) ・. ’、′)) ⌒ ) ) ”;
Σ( ⌒( ⌒ ) ノ⌒( ⌒ )))从へ从 Ⅴ ) _ ) ))从へ从へγ /\_)\ 人 从 ( ソ从へへ从 人从
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
359:355
07/01/20 01:12:00 fcPhRBlR0
>>356
はい、たまっております。
他スレにつけを回された怒りが。
360:名無しより愛をこめて
07/01/20 02:08:46 TxfYH5oW0
ショッカーの女戦闘員ってどうやって製造するの?怪人みたいにわざわざ手術台に拘束して一人一人丁寧に手間隙かけて製造するのかな?
361:名無しより愛をこめて
07/01/23 00:19:13 PZ/A2QIJ0
三橋歌織は改造人間の素体にはもってこいだな。
旦那を殺してバラバラにする凶悪さ、残忍さ、傲慢さ。彼女こそまさに改造人間にふさわしい。
362:名無しより愛をこめて
07/01/23 22:15:07 So2a23z20
SSネタ考えているんだけど、
どうしても改造ではなく、洗脳ネタになってしまう。
363:名無しより愛をこめて
07/01/24 10:15:36 ZxRsv+z/0
>>362
>>1のスレ説に「美しい女性(女子高生、人妻、ょぅι゙ょ問わず)が拉致されたり洗脳されたり操られたり、」
てあるから、洗脳もOKじゃん
364:名無しより愛をこめて
07/01/25 15:55:25 h/nHVGSw0
他所にジャアクが来たので報復開始
==<
==<
==<
==< ヒュルルルルルル
==<
==<
==<
==<
365:名無しより愛をこめて
07/01/25 15:56:27 h/nHVGSw0
恨むならこのスレに影響されて他所でも悪の組織ネタやってる阿呆を恨んでくれ。
、′‘ ・. ’” ; ’、 ’、′‘ ’、.・”; 、′‘ ・. ’、′”; ’、.・”; ”; ’、 .・”; ” ; ’、′・
’、′・ へ从へ人 へ 从从へ从へ人 ・. ’、′‘ ・. 、′‘ ・”; ’、.・”;
・. ’、′・. ’、′‘ ‘从へ从(⌒Y从人⌒) へ 从 人 从へ从へ人へ从・、′‘ ・. ’、′ ‘ . ’、′
′‘ ‘ ・. ’、′‘ ・Σ( (( ′‘ ・.人 ) ) ・. ’”; )ζ⌒ ⌒ ) ) )ζ′‘: ; ゜+°′。.・”;
‘ ・. ’、′Σ( ( ( ))へ从从へ从( ( )ζ Σ( ( ( ) )) )ζ へγ. ’、 ′‘ ・. ’、
. ’・.. ’・.从人 ‘ ・.⌒( ⌒⌒ζ Σ⌒ \ ’、′‘ ・. ’、 人人 ’、人人 ’、′‘ ・.・. ’、′‘ ・. ’、′
\ γ γへ从 ( 人. ’、)从 ・. ’ 从 ・. ’、) ・. ’、′)) ⌒ ) ) ”; ⌒ \人人 ’、人人 ’、′‘
、′‘ ヽ γ (( 人 ( ζ Σ⌒ ⌒ へ从へ |)) λ λ ) (( ( ( (( )⌒)へ从 人 从へ从へ
ヽ Σ( (( ⌒ ⌒へ从从へ从 ′‘ ・. | ) _)\_)\ 人 从. ’、) ・. ’、′)) ⌒ ) ) ”;
Σ( ⌒( ⌒ ) ノ⌒( ⌒ )))从へ从 Ⅴ ) _ ) ))从へ从へγ /\_)\ 人 从 ( ソ从へへ从 人从
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
366:名無しより愛をこめて
07/01/26 06:02:30 JBED75nF0
一体どこのスレの話よ?
367:名無しより愛をこめて
07/01/27 23:40:32 dbGnh/Bv0
>>361
なぜ「三橋歌織を悪の特撮ヒロインにしよう」ってなスレが出来ないのかが不思議だな。
368:名無しより愛をこめて
07/01/30 18:18:22 6V7ovcns0
悪の組織の有望株に有頂天になった生意気な妹が実は正義の味方の
兄の運転する電車でバラバラにされるのをキボンヌ
369:名無しより愛をこめて
07/01/31 23:18:52 bdBzdnCl0
質問です。
どうして、ここはSSが少なくて、っていうかほとんどない!
なぜに大人版に書き手さんがいくのか?
大人版、気がつきゃ、5まで進んでるぞ!
だれか、改造モンを書いてくれよぉ~!
370:名無しより愛をこめて
07/02/01 00:20:00 0P2LeQdQ0
漏れ個人は、(あくまで漏れ個人は)あちらがいかに進もうとスカばかりで楽しめないからどうでもいい。
371:名無しより愛をこめて
07/02/01 01:13:14 rydl2vrM0
>>364
ジャアクって誰だ?
372:名無しより愛をこめて
07/02/01 20:38:24 +IirUEiP0
'\ /′
',ヽ\, - ,//,′
',. ';..._Y_...;' ,′
/ ヽl`ニ|ニ´l,′`ヽ >>370みたいなやつが
r'"''- 、 lヽ'=' /l ,ィ''"ヽ いるから誰も欠かないんだよ!
_)ヽ ゙ー゙ ´(__
,{,.゙l,'h、 | /´ _,,,ンア'i、
| 广¨`'ヽVン'"゙゙ ゙゙'//,/^..\
i .| ..,(,,,,,),、 .|'゙l,!\ ...\
l゙ヽ-//''-゙l,゙'ー-ハ/ .\, _,,\
.| ゙l,.ィ " ゙'―-'/′ メニミミミ.〉
i .} _,_../,,,、 ,/ .,/
,!イ.(、 .,-',,,r,rシ,ミ''" __,,,.-'"`
,,/ン゙7,,ヽ ,,//''(.‘ヤ|l゙l''r,''ヽ
.゙l/_,//,ヘレ"| ヽ .ヽ、゙'く,
‘ヽ,// 丿 ,! l .゙i、 ‘i、,/
i|,_ ,/` │ l .゙i、,,,,,,,ア
]゙㍉,,_.l゙ ゙l_,,,,,―" ゙l
l゙ .゚'""'|゙゙ヽ i
| ,l゙ .ヽ i
| l .ヽ .i
l゙ │ ヽ . i
| .l゙ ヽ .ヽ
〔\、 .| ゙l、,i'\,\
373:名無しより愛をこめて
07/02/02 08:20:19 zqJHTXk/0
>>369
この板で書いて、叩かれなかった方が少ないからね。
374:名無しより愛をこめて
07/02/02 17:17:49 9VxPOw7P0
>>370
スカ書いてるんは東京ドーム1人だろ
375:名無しより愛をこめて
07/02/04 00:35:26 sKLuecr80
大阪ドームも書いてるよ。
大阪ドームの文体はどっかで見覚えがあるけど分からない。
376:名無しより愛をこめて
07/02/04 18:14:33 uvSRqMQW0
偏見を承知で書かせて頂くと娘を持つ父親としては、この手の趣味を持つ人逹に対して、強い不安を感じる。
宮崎勤や小林薫を連想してしまうからだ。
個人的な趣味の範囲内で納めてくれるのであれば問題ないのだが、できれば公の場ではなく、人目の付かない場所で遊んでもらいたい。
377:名無しより愛をこめて
07/02/04 22:07:00 K9x6Ph5v0
>>376
ここで会話したりするのもだめなの?
378:名無しより愛をこめて
07/02/04 23:20:01 U+Ie5xES0
>>376
かるく釣られてみる
>偏見を承知で書かせて頂くと娘を持つ父親としては、
>この手の趣味を持つ人逹に対して、強い不安を感じる。
心配するのはごもっともなんだが、ここに来てる時点でおまいさんも
『この手の趣味を持つ人逹』の仲間だと思うが。
>宮崎勤や小林薫を連想してしまうからだ。
たまたまヲタが犯罪に走ったケースだろうに。お見事にマスゴミに踊らされてる。
趣味がギャンブル(パチンコ含む)のやつらのほうが何倍も犯罪率が多いって。
>個人的な趣味の範囲内で納めてくれるのであれば問題ないのだが、
それは当然というか人間生活においての常識として
>できれば公の場ではなく、人目の付かない場所で遊んでもらいたい。
ここは十分人目のつかない場所だと思うぞ。
(2ちゃんにおいて5日に1スレ消費しないスレタイは十分過疎)
俺はあんたが自分の娘を改造してしまう方が怖いね。
379:名無しより愛をこめて
07/02/05 08:05:35 08fu7p6J0
>>378
漏れもそう思う
偽善的な>>376の方がよっぽど恐いぜ
380:名無しより愛をこめて
07/02/05 10:07:22 anThDHen0
>>376
話の流れからすると、「この手の趣味を持つ人逹」というのは「東京ドーム」や「大阪ドーム」の事か?
それだったら「偏見を承知で書かせて頂くと娘を持つ父親」がPINK板のエロパロ覗いてんじゃねえよ。
381:名無しより愛をこめて
07/02/06 01:17:23 X5x06klp0
てか、>>376は前に模型板でちょっと流行ったコピペ。
382:名無しより愛をこめて
07/02/06 01:19:04 nhNrundY0
>>376さん
どうもSSに文句をつけたいみたいだが、このスレのSSすべてがエロ系かどうか最初から全部読んでみたらどう?
383:381
07/02/06 01:27:52 X5x06klp0
>>376を擁護するわけではないが、元ネタ知らない事差し引いてもコピペにマジレスするのもどうかと思うな。
変なの涌くのも皆に非があるのでは?
384:名無しより愛をこめて
07/02/06 08:06:18 FkA19/uZ0
最近荒れているのは、まともなネタが無いからじゃないか
385:名無しより愛をこめて
07/02/06 12:04:36 z+MrAERe0
コピペ荒らしにいちいち反応するのを付け入られて荒らされる悪循環を、
自分たちに非がないように脳内変換する池沼が居るスレはここですか?
386:名無しより愛をこめて
07/02/06 14:49:53 Ea8wg/mo0
他に話題がないからさ。
387:名無しより愛をこめて
07/02/07 14:42:21 GyVLEDPF0
仮面ライダーX・水城涼子
388:名無しより愛をこめて
07/02/07 14:49:30 Fk9Vw8/F0
特撮の話題より嵐の方が盛り上がっちゃうみたい
389:名無しより愛をこめて
07/02/08 23:56:11 O1Cx0C2n0
ニューハーフとかもしくは美少年を去勢した後に改造人間にしちゃうってのはこのスレではあり?
ちなみにこういう戦闘員もありかなと考えてみる(苦笑)。
URLリンク(homepage1.nifty.com)
390:名無しより愛をこめて
07/02/10 08:13:29 AQDc0KLH0
SMモノや強姦モノ、排出物モノですら平気で巷で見られるのに、「うら若き女性が改造されるシーン」
の映像って なかなかないのはなんででしょう? AVコーナーの一角を占めてしかるべきだと思うが。
社会的に考えても、SMや排泄は何の貢献にもならず、強姦は犯罪でしかない。
しかし、女の体にメスを入れたいが為に、猛勉強して名外科医になる変態が増えたとしても
これは必ずしも害悪とは思えないのだが。。。
391:名無しより愛をこめて
07/02/10 08:37:48 AueXCCbZ0
>>390
名医は尊敬されるが、ドクター秩父山は尊敬されない。そういうことだ。
392:名無しより愛をこめて
07/02/10 08:52:25 ZJ+tp0G90
>>389
カストラートも改造人間みたいなもんだな。
393:名無しより愛をこめて
07/02/10 15:29:29 A2wdhK7X0
>>390
そんなもの観てるようじゃ医者になれるだけの知能はない。
むしろ、女性誘拐・監禁の危険性のほうが大きい。
まして、こんなスレに張り付いて荒らしが来たら一緒になって喚きたててたらなおさら。
394:名無しより愛をこめて
07/02/11 12:40:49 GeDDCbXK0
おにゃのこが改造される・・・か、懐かしいな ヘルバイラ
395:名無しより愛をこめて
07/02/11 18:26:46 NTzcFPN+0
>>384
>>386
まあ、そう腐りなさんな。
1番オカズにした特撮ヒロイン
スレリンク(sfx板)l50
の中にあったのですが以前のスレでちょこっと話題に出ていた
ファイブマンの「人間カン詰め」をようつべにてチェックしました。
サメジゴクギンが悲鳴と共に逃げ惑う
各スポーツ少女達(テニス・陸上・バレーボール)を捕らえて
缶詰にする場面は最高ですね。
このスレ的には洗脳ではなく強引な改造に入ると思いますが
自分にとってゴシキダブラー以来のヒットとなりましたよ。
被害者となる女性達が
各ユニフォーム姿で襲われるというのが非常に宜しいかと。
ファイブマンはVHS化もDVD化もされていないそうなので
貴重な素材ですね。
地球戦隊ファイブマン第34話「人間カン詰め」
前半 URLリンク(www.youtube.com)
後半 URLリンク(www.youtube.com)
ファイブイエロー(星川レミ)
「そう言えば、サメジゴクギンはファイブマン以外は女の子しか狙わないわ!」
そんな台詞の直後に故意的なパンモロ・・・
まさにこのスレにぴったりな素材ですことw
396:名無しより愛をこめて
07/02/11 21:32:58 SVvnTI8o0
自己改造しちゃったマゼンダさま(47話)
Liveman - EP 47
URLリンク(www.youtube.com)
URLリンク(www.youtube.com)
脳を差し出したケンプ
Liveman - EP 48
URLリンク(www.youtube.com)
URLリンク(www.youtube.com)
忠実なガードノイド、ガッシュに涙
Liveman - EP 49
URLリンク(www.youtube.com)
URLリンク(www.youtube.com)
397:名無しより愛をこめて
07/02/11 23:02:04 4RfSPPCS0
>391
>393
あなた方もしかして「名医は変態ではない」「知能が高い男は変態AVは観ない」
などと、勘違いされていませんか???
398:名無しより愛をこめて
07/02/12 00:33:46 uECYZnzh0
>知能が高い男は変態AVは観ない
医者になれるくらい猛勉強してたら少なくともこんな所で萌え萌え唸っては居ないだろうけどねw
ましてそんな特殊なの観てる年だと。
つうか、外科医の数が増えるほど改造フェチはいるのかね?w
自分の性癖=自分以外の全ての人の性癖ではないのだよ?
仮に増えるほど居てもそこまで気が長い奴は居ない。
あと奇跡的な確率で医者になりたがる人間が居てもそういう利益が呼び込めるからって他人に布教活動していい理由にはならんがねw
399:名無しより愛をこめて
07/02/14 01:07:00 +CLLwKRv0
>>396
マゼンダ様は元々サイボーグだったから、メタル紫苑ほどインパクトはないね。
400:名無しより愛をこめて
07/02/15 00:00:30 j1Csjh4D0
400
401:名無しより愛をこめて
07/02/15 01:05:43 iiSR4r9L0
:\]@
402:名無しより愛をこめて
07/02/16 18:07:35 yNwchVA50
まあ、ごちゃsごちゃ行ってる間に大人版は
また新人が入って、容量半分超えてる。
九条氏に不幸があったようだが、かえって伸びてるな。
そういえばSM氏はとんと姿を見せないが、そろそろSS書いて
くれんかな?
403:名無しより愛をこめて
07/02/16 18:36:26 377vKU/G0
ショッカー代理人氏も
404:ショッカー代理人
07/02/16 22:08:06 z6slbFv/0
お名前を出していただき光栄です。
短い代物で、改造らしい改造シーンも無いのですが、書いてみましたので投下しますね。
405:ショッカー代理人
07/02/16 22:09:54 z6slbFv/0
「こんなものをどうしようというのかしら・・・」
南城大学助教授の素襖実咲(すおう みさき)は首をかしげながらも、床に口を開けた大きなタンクに薬品を加えていく。
彼女の専門は毒性植物。
その中には厳密には植物ではないものの、毒キノコの研究も含まれている。
とはいえ、今回大学の上層部を通しての以来のは少々首を傾げたくなってしまう。
毒物ということで危険回避のために山の中に設けられた施設。
そこで彼女に依頼されたのは、地下のタンクにさまざまな毒キノコのエキスを抽出した液体を作って欲しいというものだった。
彼女に製作を指示した白髪交じりの老紳士は、態度こそ丁寧であったものの、どことなく不気味であったし、完成まではここから出てはならないということで、食事も着替えも全て相手が用意してくれるというものだった。
多少の薄気味悪さはあったものの、大学の上層部も了解済みで、このエキスの作成がうまくいけば、教授への昇格と結構なボーナスがもらえるということで、実咲はしぶしぶ受け入れたのだ。
「これって・・・遺伝子の構成を壊すと言われている奴よね・・・こんなものまで足すなんて・・・」
紅テングタケ、テングタケ、笑いタケ、ドクツルタケにタマゴタケモドキ。
猛毒を持つ毒キノコを煮詰めて抽出したり、あるいはそのまま薬品に溶かして加えたり・・・
どこから集めたのかと思うほどの量の毒キノコがここには運び込まれ、それを実咲はタンクの液体に溶かしていったのだ。
そして、白髪交じりの老人の指示で毒性をさらに強めることも忘れない。
彼女の今までの研究の中でも、異様なことには違いなかった。
406:ショッカー代理人
07/02/16 22:11:03 z6slbFv/0
「どうかね? 素襖教授」
階段の上から声がする。
今日はあの老人が来る日だったらしい。
ここに缶詰になっていると曜日の感覚すら忘れてしまう。
「何度も言いますが、私は助教授です」
メガネを指で持ち上げながら彼女は階段の上を見上げた。
紳士然としている老人であるが、黒マントを羽織り、白いスーツを着ているあたり、どうも不気味に感じて仕方が無い。
「このエキスの製作が終われば君は教授だ。楽しみにしていたまえ」
「それはどうも。ところでそろそろお名前とこのエキスの目的をお教え願えませんか? 名前も教えてくれないクライアントはどうも・・・」
階段を下りてくる老人をにらみつけるように実咲は見つめる。
最初に会った時には車椅子を使っていたというのに、階段を下りる足取りに不安なところはまったく無い。
「名前と目的かね? 名前は・・・そうだな、死神博士とでも呼んでいただこう」
「死神博士?」
実咲は呆れてしまう。
だが、笑い出すことをしなかったのは、その死神博士という呼び名がこれほど相応しい人もいないだろうと思ったからだ。
「そう、死神博士だ。目的については・・・今の君にはまだ教えることはできない」
「ハア・・・」
肩を落としてため息をつく実咲。
「そうだな・・・このエキスが完成し、実験が成功したときにはこのエキスの目的を教えて差し上げよう。同時に君を新たな世界に招待しようとも」
「引き抜きですか? 私は今の大学に結構満足しているんですけど」
これは事実。
まだ二十四歳という実咲にそれなりに自由なことをさせてくれている大学は結構居心地がいい。
「そうかね? まあ、その時がくればわかることだ」
それっきり黙りこむ老人。
実咲は肩をすくめると、エキスの製造に戻る。
薄緑色の液体は、相当な毒素を持っている。
気を付けて作業をしなくては・・・
407:ショッカー代理人
07/02/16 22:12:46 z6slbFv/0
「ふう・・・」
あれから一週間。
エキスはだいぶ濃い緑色にまで濃縮されてきた。
毒素もかなり強いだろう。
後は最終調整をするだけでいい。
実咲は完成間近のエキスのタンクを見下ろす。
いろいろな薬品を混ぜるのに都合がいいように、タンク自体は床に埋まっているのだ。
内部を確認する時は地下に下りればタンク全体を見渡せる。
ぐう・・・
タンクを覗いていた実咲のお腹の虫が鳴く。
あ、そうか・・・
朝から何も食べていないんだっけ。
部屋に戻ってサンドイッチでも・・・
そんなことを考えたら愛用のペンが手から落ちる。
もう一月近く会っていない彼からもらった大事なものだ。
実咲はとっさに手を伸ばす。
「あ・・・」
バランスが崩れた。
実咲の躰が宙を舞う。
大きな水音が室内に響いた。
408:ショッカー代理人
07/02/16 22:13:53 z6slbFv/0
「イーッ! 女はどこにもおりません」
「どういうことだ? 逃げられたとでも言うのか?」
戦闘員の報告に首をひねる。
だが、それはありえない。
この施設はショッカーによって見張られている。
万が一にも脱走されることなどありえない。
だが、素襖実咲が消えた。
施設内には見当たらない。
どこへ行ったというのだ・・・
「待てよ・・・」
死神博士にある考えが浮かぶ。
もしかしたら実験の手間が省けるかもしれない。
その口元に笑みが浮かんだ。
409:ショッカー代理人
07/02/16 22:15:00 z6slbFv/0
ゴボ・・・ゲホ・・・
緑色の液体が容赦なく実咲の中に入ってくる。
猛毒の液体だ。
実咲は必死になってタンクから出ようともがく。
しかし、手足はあっという間に痺れ、内臓が焼けるように痛み始める。
肺はもう呼吸するたびに液体を吸い込み、痛くて熱い。
失敗したなぁ・・・
朦朧となる意識の中で実咲はふとそう思う。
私・・・こんなことで死ぬんだ・・・
もう躰を動かすこともできない。
後はもう毒が躰に回って心臓が止まるだけ。
先ほどまで感じた痛みも感じなくなってきた。
『やはりここだったか・・・』
あの老人の声が聞こえる。
確か死神博士といったわね・・・
『好都合だ。素襖教授、あなたにはこのままこのエキスの試験を行なってもらおう』
試験?
このエキスは猛毒よ。
私はもうじき死ぬわ。
試験なんて意味が無い・・・
実咲は目をつぶる。
もう苦しくない。
私は・・・
私は・・・
410:ショッカー代理人
07/02/16 22:16:08 z6slbFv/0
******
「クックック・・・実験は成功だ」
タンクからエキスが排出されていく。
あれから一週間。
前回の囚人は失敗に終わった。
エキスの調合に問題があったのだ。
だから今回は彼女を使った。
本当ならエキスの完成と同時に彼女をショッカーに引き入れようとも考えていたが、彼女自ら実験台になってくれるとは好都合。
エキスの調合の最終調整は彼自身が行ない、完成したエキスにどっぷりと浸かってもらったのだ。
エキスが排出されていくタンクには新たな存在が目覚めるのを待っている。
若く美しかった顔は胞子を飛ばすひだとなり、つややかだった黒髪は赤黒いキノコの傘に変化した。
両の胸は形良く盛り上がり、先端には小さなキノコが乳首のごとく開いている。
滑らかなラインを描く腰まわりも赤黒いキノコの傘がスカートのように広がり、両手と両脚はそれぞれ手袋とブーツのように変化した。
そう、素襖実咲は毒キノコのエキスによって生まれ変わったのだ。
ゆっくりと目を開ける実咲。
その口元に歪んだ笑みが浮かぶ。
エキスを排出され空になったタンクを、彼女は内側からいとも簡単に破っていく。
鉄製のタンクがまるで紙のようだ。
そして穴の開いたタンクからゆっくり姿を現すと、死神博士のそばによる。
「クックック・・・気分はどうかな? キノコモルグよ」
「キノコモルグ? それが私の名前なのね?」
キノコの化け物と化した実咲が自分の躰を愛しそうに抱きしめる。
「そうだ。お前はショッカーの改造人間キノコモルグとなったのだ」
「悪く無いわ。いいえ、むしろ素晴らしいわ。私はショッカーの改造人間キノコモルグ。どうか何なりとご命令を」
邪悪な笑みを浮かべるキノコモルグ。
その美しい毒キノコは自らの猛毒を撒き散らすことを想像し、歓喜にうち震えるのであった。
411:ショッカー代理人
07/02/16 22:17:22 z6slbFv/0
以上です。
お目汚し失礼しました。
またROMに戻りますね。
どうもありがとうございました。
412:名無しより愛をこめて
07/02/16 22:34:45 Zn5u4zbo0
>>402
かまって病の九条が別人装って投下してるだけ
本人はバレてないつもりだろうが
413:名無しより愛をこめて
07/02/16 23:14:32 yNwchVA50
ショッカー代理人氏、乙&GJ!
シンプルにきれいにまとめてあるのが、NICE!
>>412
おまえ、久々にSS投下してくれたショッカー代理人氏に何も言わずに
叩くだけ?って何しにこの板覗いてんの?
414:名無しより愛をこめて
07/02/16 23:32:20 zIjzZi+x0
>>411
GJです。
贅沢を言えば容貌の変化にもう少し容量を割いて欲しいですな。
415:名無しより愛をこめて
07/02/17 00:52:28 Tfb39TVY0
ウルトラマンAのユニタングを素材で何か読みたいね。
416:名無しより愛をこめて
07/02/17 02:46:19 slAfkdIn0
俺はてっきりメカゴジラの逆襲ちっくなアレかと思ったがw
417:名無しより愛をこめて
07/02/17 08:08:43 YHVYBUNB0
>>411
漏れの書いた何気ない一言でSSを投下して頂き感謝です。
418:名無しより愛をこめて
07/02/17 11:58:46 q5MXEBo+0
>>413
横レス失礼、この「板」ではなくこの「スレ」では?
板じゃ特撮板自体のことになる。
419:名無しより愛をこめて
07/02/17 12:57:58 eJrpQ1JE0
>>411
すっきりとしてて読みやすく、話自体も面白くGJなのですが、
精神面とくにショッカーへの忠誠心の刷り込みの部分が
無いのが個人的に少し気になります。
彼女が口にしていた食事に「ナノマシーン」が混ぜられていて
徐々に「洗脳」および毒キノコエキスを取り込める肉体に「改造」
されていた等があると、タンクに落下してから生まれ変わるまでの
間の事を彼女の視点から描写出来た様に思います。
420:ショッカー代理人
07/02/17 15:21:57 HSIUHdjR0
413様、414様、419様
拙作に感想いただき誠にありがとうございます。
すごく嬉しいです。
>>413様
シンプルにまとまっていると言ってくださりありがとうございます。
ただ、他の方々のおっしゃるとおりあっさりしすぎたかもしれないですね。
>>414様
タンクに落ちてから肉体が変容する描写をまったく省いてしまいましたからですね。
肉体と精神の変容過程をあまりにも省きすぎてしまったようです。
次作ではそのあたりも書くように努力いたしますです。
>>419様
なるほど、これは目からうろこでした。
単なる監禁というつもりで食事をあてがったのですが、なるほどその食事に肉体を変容させる前段階の仕込があるというのはいいですね。
なかなか書いているときにはそういったことが思い浮かばないものなんですが、次作ではそういったあたりも取り入れて行きたいです。
どうもありがとうございました。
421:名無しより愛をこめて
07/02/17 17:44:57 eJrpQ1JE0
>>420
自分にはSSに仕立てるだけの技量がないのを自覚していますのでアイディアのみですが
今回のキノコモルグの様な研究者を拉致してくるパターンだと
逆らうと殺されてしまうからおとなしくしているが、心の中では唾棄する程嫌っている
↓
研究の途中に来られると、嫌っているからではなく、人類にとって有害な研究であるにも拘わらず
手を止めなければならないことに立腹する。
立ち去った後で、そのことに気付きそんなことは無いと自分に言い聞かせる
↓
知らず々の内に恭しい態度で接している事に気付き、「尊敬している」ことは無いと自分に言い聞かせる
↓
完成し喜ぶ…… はっ、と我に返ってとんでもない研究をしてしまったと自身を責めるが
顔を見ると褒めてもらいたくてしょうがなくなる。
間に、
普通の食べ物が美味しいと感じられなくなる
↓
食事に対し不満を述べると、見かけは豪勢な物や大好物のスイートが出るがやはり美味しいとは思えない
↓
研究対象である、毒性のあるもの(キノコやサソリ等)を美味しそうと思い、手に取ったところで我に返る
↓
まずい食事に手を付ける気がしなくて空腹のまま寝てしまうが、朝起きると満腹になっていて
研究対象をいれたケージが空になっている
↓
報告を受けた死神博士がほくそ笑む
↓
「食事中すまないね」死神博士がやってくると、毒キノコやサソリを食べていてそれに違和感を感じない
なんてどうでしよう
422:ショッカー代理人
07/02/17 19:05:19 HSIUHdjR0
>>421
おおー
いいですねー。
そのまんまというわけにはいきませんが、次作の参考にさせていただきます。
サソリ女とかだといいかもしれないですね。
恐ろしいサソリだと思っていたのが、いつの間にか愛しく感じてしまう。
そんなのも良さそうです。
423:SMの友人
07/02/17 23:40:52 a7YBm+Im0
>421
それだけ書ければ書けるジャマイカ、SMも多分ショカ代氏も
誰も書いてくれないから書き始めたんだって思うぜw
424:名無しより愛をこめて
07/02/17 23:48:02 w/6QWHqz0
ショッカー代理人さん、SSお疲れ様でした。
そう言えば過去スレでナチスの女看守を蜂女に改造って設定でSSをという要望がありましたが自分としてはぜひその設定でSSを書いて欲しいです。
ショッカー代理人さんさえよければぜひ次作はそれでお願いします。
425:名無しより愛をこめて
07/02/18 03:55:09 MTSL5HaF0
>サソリ女とかだといいかもしれないですね。
他に女形が映える生物って何だろ?
ドラゴン(竜)みたいな架空の生き物や、バラみたいな植物かな??
426:名無しより愛をこめて
07/02/18 10:24:33 IaBuR95f0
>>418
ここの連中は
「女体改造の良さが分からない奴は特撮板自体見る資格はない」
と思っているからマジレスしても仕方ないよ。
427:名無しより愛をこめて
07/02/19 08:21:33 m7NVMkXk0
SSが投下されると、やはり活気づくね。
しかし糞虫どもが現われるのも、相変わらずだ。
>>418は単に謝りを指摘しただけだろ。
だれも>>426のような事は言ってないぜ。
お前だけだ。
428:名無しより愛をこめて
07/02/19 08:45:17 ApYU/F1I0
謝り→誤り
429:名無しより愛をこめて
07/02/19 13:01:48 nc35wFbO0
荒らしにマジレ(ry
430:名無しより愛をこめて
07/02/19 20:54:15 p0nGSDgY0
>>425
カエル(蛙)
URLリンク(ec2.images-amazon.com)
431:殺戮王=雷電玉三郎
07/02/21 20:29:35 Ru3UIVWU0
* 初登場
薄暗い森のなか、そこにいまにも崩れそうな不気味な城が聳え立っている。
周辺の住民は、この城を<亡霊城>と呼び、近づいた物は行方不明になるという伝説を信じて誰も近寄らないのだ。
実際、このハンブルグで宝石強盗をした男達が逃げる途中でこの城に迷い込み行方不明になり、さらにその強盗を
捕らえんと追ってきた警官達も行方不明になっているのだ。
城の地下室。そんなオカルトめいた話とは違い、無数の近代的(70年代には、まだ開発されていなかった巨大コン
ピューター)な機械類と、同じく場違いな円型の手術台。その上に両手両足を拘束具で拘束された金髪の女性。
その顔は、これから我が身に起きる出来事に恐怖で歪んでいる。
「ようこそ、イルデ・・・・。オリンピックで金メダル確実と目される東ドイツが誇る新体操界の天才少女を、我が
崇高なる<シヨッカー>に招く事が出来て嬉しい限りだ・・・・。」
機械を忙しなく弄る白覆面の男達に混じって、指示を与えている白いスーツに黒地のマントをした骸骨のような容貌の
初老の老人が丁重な口調で言い放ち、口許に満面な笑みを浮べる。
イルデ・ミッテンマイヤーは、その笑みに恐怖した。その顔は幼い頃、祖母が幼いイルデに話して聞かせた物語の死神
そのままだったからだ・・・・。
「放して!!私を家に帰して!!」
「フフッ。無駄だ・・・。君は、すでに崇高な<シヨッカー>の為に尽くすために改造手術を受ける事が決定されたのだ!!」
「そ・・そんな!!」
「我々、<シヨッカー>の為に働く事は、大変に素晴らしい事だ!!君も改造されれば、その事を実感できる・・・・。」
無言で横にいる白覆面の男に頷く。白覆面の男は水色の液体がはった注射器を持ち、イルデの右腕に針を近づける。
「辞めて!!いゃ~ッ!!」
身を捩り、何とか注射から逃れんとするが無駄だった。
針がイルデの白い透き通るような腕に容赦なく突き刺さる。
<続く>
* まだ、改造シーンが纏まっていません。明日、書きます。
432:あるSS書き
07/02/21 21:49:45 oWebGi8F0
ショッカー代理人様、雷電玉三郎様、SSの投下お疲れさまです。
自分もちょっと触発されて改造SSを書きました。
よろしければブログに投下しましたので、ご覧いただければと思います。
URLリンク(masatomaikata.blog55.fc2.com)
それではこれからも頑張って下さいませー。
433:名無しより愛をこめて
07/02/21 22:40:59 4xya7k/m0
>>432の怪人をイラストに出来る者はおらぬか。
434:名無しより愛をこめて
07/02/21 22:50:22 q8ImlZMl0
このスレにはもはや絵師はおらん。毒毛虫たんの時はともかくな
435:名無しより愛をこめて
07/02/21 23:02:17 4xya7k/m0
>>432
安定したレベルで読めるのは嬉しい。
安易なエロ描写に逃避して、肝心の改造描写が適当・ワンパターンでもないし。
>>434
それは残念だ。
436:名無しより愛をこめて
07/02/22 14:27:45 Kl2H+cue0
>>431
纏めてから書けよ
437:名無しより愛をこめて
07/02/22 17:14:01 j88Cbtmv0
雷電玉三郎様続き楽しみにしてます。でもどうせなら拉致され
アジトに連れてこられ手術台に固定され衣服をとられるところ
から始めてほしいなあ。
438:名無しより愛をこめて
07/02/22 19:46:34 Fx+tl57f0
せっかく、SSを投下してくれる人が着てくれたのに、
文句言うのイクナイ!!
439:名無しより愛をこめて
07/02/22 20:40:39 /e5oESXj0
>>436
お前を読みやすくさせるためだけに、別にまとめなくたっていい!
気が向いた時にまた書いてくださいね!!
440:名無しより愛をこめて
07/02/22 20:58:32 rVTCVDGZO
乙です。
そろそろ幼女改造見たいっす
441:名無しより愛をこめて
07/02/23 00:34:18 g78eXNnp0
SM氏の毒毛虫女はよかったねぇ。
幼女改造漏れも見たいっす。
442:名無しより愛をこめて
07/02/23 01:30:05 Wd/mut+80
>>440-441
>>69をベースにしたSS構想中だけどどうよ?
443:名無しより愛をこめて
07/02/23 02:11:03 g78eXNnp0
いいねいいねー
ぜひぜひ
444:名無しより愛をこめて
07/02/23 23:48:50 I8pebWvE0
444
445:名無しより愛をこめて
07/02/24 02:05:52 33B3Nlzs0
>>437
同感。素体の詳細なプロフィールのディティールに萌えるところがある。
それを踏まえて彼女がどんな生物の改造人間になるのか。
白人、新体操選手と言う設定に興味深い物があります。
続きを乞う!
446:名無しより愛をこめて
07/02/24 20:00:05 GVDGaerL0
はじめまして。先日、大人板に「女イソギンジャガー」を投下した者です。
こちらの板に投下しなかったのは、エロ分が強いと無闇に敬遠されるかなと思ったからです。
幸い向こうの板では好評をいただきました。ですがこちらの板の方にはあまり反応が現われていない
ので(当たり前か・・・)、何とかして特撮板にも自分のSSを投下しようと、頑張って書いてみました。
私は「蜂女の館」のBeeFさんに触発されてSSを書き始めたので、できるだけBeeFさんのテイストを
取り込んで表現力とドラマ性を上げようと努力しています。大人板ではエロが過ぎたようなので、
こちらの板ではエロ分を微量にして、代わりにBeefさんの作品に時折漂っていた文学的なテイストを
取り入れて、エロ分が少なくてもドラマ性の高い話が書けないかと思っていろいろ頑張ってみました。
話のできとしては、BeeFさんの足元にも及んでいないと思いますが、しばらくお付き合いいただけ
れば幸いです。
447:名無しより愛をこめて
07/02/24 20:00:29 GVDGaerL0
人里離れた森の中に、その館はあった。
昭和初期に建てられたとおぼしき、豪華だが古めかしい洋館であった。
そこには、一人の少女が、多くの召し使いたちにかしずかれて独りで住んでいた。
カチャ。カチャカチャ。
50畳はありそうな巨大なダイニングルーム。巨大な白いテーブルのいちばん上座に独りで座って、
少女は食事を摂っていた。メイドたちが大きな皿に、少女一人では食べきれないほどの食事を盛って
次々にテーブルの上に並べてゆく。
「お嬢さま!何度言ったらわかるのですか!ナイフの音をそんなに立てるものではありません!」
「・・・すみません、牢殿(ろうでん)さん。」
少女のお目付け役らしい、痩せぎすで細い眼鏡に酷薄そうな光を宿した40代の女性に厳しく叱られて、
少女はビクッ!と肩をすくめた。ドアの陰から、メイドたちがクスクスクス・・と笑う声が漏れてくる。
少女は年の頃12歳くらい。まるで喪服のような黒いワンピースを身に着けている。長いまっすぐな金髪と、
森の中の湖面のように澄んだ青い眼をした、日本人とヨーロッパ人の混血らしい美少女だ。
愛くるしい整った顔立ちをしているが、その表情は暗く曇っている。
「あなたは由緒ある黒森家の跡取りなのですからね。どこに出ても恥ずかしくない、作法と教養を身に
つける義務がおありなのですよ。なのに、この館に来てもう10年が経とうというのに、ちっとも下賎の
癖が抜けやしない!」
「すみません。牢殿さん!」
「おしゃべりしてないで、早く食事を済ませなさい!」
448:名無しより愛をこめて
07/02/24 20:00:51 GVDGaerL0
眼鏡の女性は、ピシッ!と教鞭を振るった。
「痛ッ!」鞭はナイフを持った少女の手の甲に当たり、少女は思わずナイフを取り落とした。
カシャーン、と音を立てて、ナイフは床の上に落ちた。
「・・・あの、洗馬(せば)さん。ナイフを・・・」
少女は不安げな表情で、テーブルの傍らに立っている執事らしい男に呼びかけた。だが聞こえなかったのか、
男は眼を閉じたまま、知らん顔で動かない。
「・・・あの、新しいナイフを・・・」
男が動かないので、少女はテーブルから車椅子を引き、自分でナイフを取りに行こうとした。少女は足が
悪いらしく、ずっと車椅子に座っていたのだ。
「何ですか、はしたない!」
ピシッ!と牢殿女史の教鞭が鳴った。「アッ!」鞭は少女の頬をかすり、赤く細い筋が少女の白い肌の
上に浮かび上がった。
「そのようなことは使用人にさせればよいのです!あなたはこの家の当主らしく、毅然としていればいい
のです。・・・まったく、何度言い聞かせてもちっとも覚えりゃしない!」
「・・・すみません。牢殿さん・・」
少女はうつむいたまま、唇を噛んだ。クスクスクス・・・とメイドたちが笑う声がまた聞こえてきた。
少女は自分の部屋に帰ると、車椅子をベッドの傍らにつけ、シーツに顔を埋めて激しく泣き出した。
「・・・嫌い!・・・みんな嫌い!・・・ああ、お母様!お母様!・・・」
449:名無しより愛をこめて
07/02/24 20:01:09 GVDGaerL0
メイドたちにてきぱきと命令を下して、牢殿女史はダイニングルームを出た。廊下に立っていた執事の
洗馬が、溜め息をつきながら牢殿女史にこうつぶやいた。
「・・・まったく、いつまでこんな寂しいところで小娘のお守りを続けねばならんのだ・・・」
「・・・あと4年ほどの辛抱ですわ。洗馬さん。あの娘が16歳になって結婚できるようになれば、
そして次の跡取りさえ無事に生まれてくれれば、もうあの娘には用はありませんわ。そうすれば私たちも
無事黒森の本家に戻って再びお仕えできましてよ。」
牢殿女史は眼鏡を直しながら、冷たく笑った。
少女は孤独だった。黒森財閥の当主の一人娘として、3歳の時にこの館に連れて来られてからというもの、
9年間、館から一歩も外に出ることは許されず、同じ年頃の友達をあてがわれるでもなく、召し使い達
の冷笑に囲まれて、孤独に耐えながら生きてきたのだ。
俗世間から隔離されたこの館に住んでいるのは、少女の他に、執事の洗馬崇太郎、家庭教師兼お目付役の
牢殿摩耶女史。それに庭師と5人の若いメイドだけであった。牢殿女史はメイドたちに、決して少女に
親しげな言葉をかけてはならないと固く言い聞かせていた。メイドたちも、なに不自由ない身分のはずの
若き当主が牢殿女史に一日に何度も叱責され教鞭で打たれるのを、一種痛快な気分で見守っていた。
牢殿摩耶女史は44歳のオールドミス。ヒステリックだが細かいところに気の回る有能なお目付役として、
少女を冷淡に24時間監視し続けていた。少女にとって牢殿女史は、まさにその名字の如く、牢獄の御殿の
恐ろしい女看守であった。
450:名無しより愛をこめて
07/02/24 20:01:31 GVDGaerL0
少女は一日に一度だけ、館の周囲を一人で散歩することが許されていた。とは言っても車椅子の身、館の
周囲に作られた舗装された遊歩道に沿って、庭の中を一回りするだけのことであった。
館はよく手入れされた庭園の中にあった。庭園の周囲は高い塀に囲まれ、どんな身軽な泥棒でさえも
侵入は不可能だったろう。ましてや足の不自由な少女には、塀の外に出るなど思いも依らぬことであった。
季節は晩秋を過ぎ、まもなく雪の季節を迎えようとしていた。キイ、キイ、キイと車椅子をこぎながら
ぶ厚いケープをまとった少女がバラ園のそばに差しかかった時、ふと真っ赤な色が少女の目に飛び込んできた。
「まあ・・・こんな季節にバラの花が。」
大きなバラの木の根元から、小さなバラの苗が顔を出していた。身の丈20cmほどのその貧相な苗には、
赤いつぼみが付いていた。ここは白いバラの園のはず。どうして赤バラの苗が生えてきたのか、どうして
こんな季節に狂い咲きしようとしているのかわからないが、几帳面な庭師に見つかったらきっと引っこ
抜かれて捨てられてしまう。そう考えた少女は、車椅子からそっとかがみ込み、苦労の末にバラの苗を
周囲の土ごと掘り出し、こっそり自分の部屋に持って帰ることにした。
牢殿女史に気付かれないよう、注意深く苗を抱えて館に戻ろうとした少女は、扉のことろで一人のメイド
とはち合わせしてしまった。「キャッ!」
少女はあわてて、その場をとりつくろうとした。「ち、違うの、これは・・・これは・・・」
451:名無しより愛をこめて
07/02/24 20:01:48 GVDGaerL0
若いメイドは、どうやら1週間前にここに来たばかりの新顔のようだった。メイドは苗を見てニコッ、
と笑うと、ちょうど手に持っていた黒いビニールのゴミ袋を少女に差し出して、こう言った。
「わ、私は何も見ておりません。何も見ておりませんってば!・・・お嬢様、お帰りなさいませ。
早くお着替えされないと、また牢殿さまに大目玉を食らいますわよ。」
「・・・あ、ありがとう。」
少女はメイドに会釈して、受け取ったビニール袋に苗をそっと隠した。後ろの部屋から、牢殿女史の
カン高い声が響いてきた。
「盃寺さん!何をしているのですか!早くゴミ捨てに行ってらっしゃい!・・・お嬢様!下々の者と
気安く口をきいてはいけません!早くお着替えを済ませなさい。3時から、英語の勉強を始めますよ。」
少女は自分の部屋に戻ると、戸棚から使っていない小さな植木鉢を見つけて、バラの苗をそっと植えた。
そして、ベッドの枕元に近い、窓際のカーテンの脇に植木鉢を置き、部屋の内側から見えないように
カーテンで覆い隠した。それから、メイドを呼んで自分を着替えさせ、牢殿女史が待つ書斎に向けて
車椅子をこいで行った。
452:名無しより愛をこめて
07/02/24 20:02:04 GVDGaerL0
少女は、それから毎日、バラの苗に向けて話しかけるようになった。
「・・・あなた、あなたも独りぼっちなの?私も独りぼっち。この館に、独りぼっちで住んでるの。
お願い。わたしのお友だちになって。」
バラの苗は暖かい室内に移し替えられて、徐々に大きくなっていった。少女の部屋の掃除を命じられて
いた盃寺めぐみというメイドは、どういうわけか、苗の存在に気付いても、牢殿女史に報告しなかった。
そればかりか、庭師の元から持ってきたらしい栄養剤のアンプルを、少女の枕の下にそっと忍ばせて
くれたりもした。
《お嬢様へ。バラ用の肥料です。牢殿さんには内緒にしておきますから安心して下さい》
バラの苗を育てるようになってから、少女の顔色は徐々に明るくなっていった。
「あなたはバラね。真っ赤なバラ。わたしも赤いバラなのよ。わたしの名前は黒森愛華(あいか)。
愛華っていう名前は、わたしのお母様が日本語で付けて下さったの。1ダースの赤いバラは、愛の花。
わたしのお父様は、1ダースのバラをプレゼントしてお母様にプロポーズしたの。だからお母様は、
わたしに“愛華”という名前を付けて下さったのよ。わたしが小さい時に、よくそう話してくれたわ。
見て!わたしの髪と目。わたしのお母様は、ドイツの人だったの。わたしと同じ、金色の髪と青い眼を
した、とてもきれいな人だったのよ。・・・ああ、お母様。どうしてお母様は、愛華を残して死んで
しまったの?お父様は、愛華のことを嫌いなの?どうして誰も、愛華に会いに来てくれないの?」
愛華は、枕にうっ伏して、そのまま泣きじゃくり始めた。館の周囲で暗い夜が、徐々に更けていった。
453:名無しより愛をこめて
07/02/24 20:02:20 GVDGaerL0
バラの苗はすくすくと大きくなり、つぼみは今にも開こうとしていた。愛華は、つぼみから何とも
形容のし難い、不思議な甘い香りが漏れ出てくることに気付いた。それはバラの香りそのもので
あったが、他のどんなバラよりもきつく、甘く、狂おしい香りであった。
その香りに引き寄せられたのか、一匹のハエがつぼみのそばにやってきた。
その時。つぼみがヒュッ!と素早く動き、口を開いたかのように花弁を開いてハエを飲み込んで
しまうのを、愛華は確かに見た。
「・・すご・・い・・・すごい!あなた!・・・ハエを食べちゃったの!?」
愛華は奇妙なつぼみの動作を見て、気味悪がるどころか、純粋な驚きのあまり興奮していた。
ふと思い立って、厨房の勝手口に行き、ゴミ箱の中に捨てられていた使用済みのハエ取り紙を持って
自分の部屋に戻った。深い森の中にあるこの館は、虫が多いためハエ取り紙が必須なのだ。
ポリ袋の中のハエ取り紙には、まだ生きたハエがたくさん付着していた、愛華はピンセットでハエを
一匹つまみ上げ、つぼみのそばにおそるおそる近づけた。
パクリ!つぼみがまたしてもす早く動き、ピンセットの先のハエを飲み込んだ。
愛華は興奮のあまり、震えが止まらなかった。ハエを次々とつまんでは、つぼみに与えた。
20匹も飲み込むと、つぼみは満足したかのようにうなだれた。
「すごい。すごいわ、あなた。害虫を食べる花なんて、なんて素晴らしい花なの!」
454:名無しより愛をこめて
07/02/24 20:02:39 GVDGaerL0
不思議なバラのつぼみは、つぼみのままで徐々に大きくなり、ツバキの花くらいの大きさになった。
愛華は苗を、次々と大きな鉢に移し替えなければならなかった。
大きくなったつぼみは、さらに大きな獲物を求めるようになった。愛華はハエの代わりにゴキブリを
与えていたが、それでも足りなくなり始めていた。
愛華は、むかし鳥もちを作ったことを思い出した。スズメの小さなヒナが、巣から落ちて愛華の部屋の
窓のすぐ近くの雨樋に、はさまってしまったことがあった。ピイピイと悲しげに親鳥を呼ぶヒナを
可哀そうに思った愛華は、図書室に行って鳥もちの作り方を調べ、棒の先に付けた鳥もちでヒナを雨樋
から救出したのだった。残念なことにそのヒナは、牢殿女史にすぐに取り上げられてしまい、その後
どうなったのかは、誰に聞いてもついに教えてはもらえなかった。
愛華は鳥もちを作ると、板の上にベッタリと塗って、朝に小鳥たちがよく来る、ベッドの枕元に近い
窓の外に紐で固定した。次の日の朝、あんのじょう運の悪い小鳥が二羽、鳥もちに足と翼を取られて
ピーピーと鳴きながら暴れていた。愛華は小鳥たちを、つぼみのそばに近づけた。バラの香りをかぐと、
暴れていた小鳥たちは大人しくなった。愛華が一羽ずつていねいに小鳥を鳥もちから離し、つぼみの
口元に触れさせた。つぼみはパックリと大きな口を開けて、小鳥を一羽、また一羽と飲み込んでいった。
つぼみに小鳥たちを与えるのが、それからの愛華の日課になった。ある晩、一匹の野良の小猫が鳥もちに
足をすくわれてニャーニャー鳴いているのを愛華は発見した。愛華は何の躊躇もなく、小猫を鳥もちから
放してつぼみに近づけた。つぼみは小猫をバックリと飲み込み、手鞠ほどの大きさになってそのまま
満足そうにうなだれた。
愛華は興奮して、その夜は眠ることができなかった。
455:名無しより愛をこめて
07/02/24 20:02:59 GVDGaerL0
バラのつぼみは、既にヒマワリの花のような大きさに成長していた。丈こそ低かったものの、茎の太さも
直径3センチほどになり、既に化け物と呼べる大きさであった。愛華は鉢をベッドの下に置き、茎と
つぼみをカーテンで隠していたが、いずれ隠し通せなくなることは明らかであった。
そして、その日はやって来た。
その夜、愛華は罠で捕らえた猫をバラに与えようとしていた。いつもならバラの香りをかがせただけで
大人しくなるはずなのに、その日に限って猫はニャーニャーと激しく暴れ抵抗した。愛華は不自由な
車椅子座ったまま、必死で猫を大人しくさせようとした。
急に、愛華の部屋の扉がバタン!と開いた。騒ぎを聞いて駆けつけた牢殿女史の、怒りで真っ赤になった
顔がそこにあった。愛華はあわてて猫を離し、車椅子の背でバラを隠そうとした。猫は牢殿女史の足の
間をすり抜けて一目散に逃げていった。
「・・・お嬢様!いったい何をしているのです!背中に隠している物はいったい何ですか!」
「・・・違うの、牢殿さん。違うの。これは・・・」
「言い訳は無用です。さあ、隠した物をすぐにお見せなさい。さもないと!」
「駄目!駄目なの!牢殿さん、これは!」
「どきなさい!」「キャアッ!」
牢殿女史が、哀願する愛華の手を乱暴に振り払った。勢い余って愛華は車椅子から転がり落ちた。
「・・・な、何です、これは一体!?」
ヒマワリのように巨大な花を見て、牢殿女史は一瞬顔面蒼白になったが、それがバラの花だとわかると、
今度は込み上げてくる怒りを隠そうとはしなくなった。
「な、何ですか、この醜い花は!ここのところ大人しくしていたから安心していたのに、まさか、こんな
ものを育てていたなんて!こんな穢らわしい花!さっさと焼き捨てててしまいましょう。」
456:名無しより愛をこめて
07/02/24 20:03:17 GVDGaerL0
「やめて!牢殿さん!そのバラを焼くのはやめて!」
愛華は不自由な身体で牢殿女史の足元まで這いずってゆき、必死に懇願した。
「うるさいッ!」
牢殿女史は、強い剣幕で足元にすがりつく愛華を足蹴にした。
「キャッ!」愛華の身体は勢いよくはじき飛ばされ、クローゼットに頭を思い切りぶつけた。
「・・・これだから・・・これだから・・・下賎の者の血を引く者は!」
牢殿女史の顔は、怒りで真っ赤になり、ブルブルと痙攣している。
「これもきっとこの子の身体に流れる、穢らわしい淫売の血のせいだわ!この子の、あの淫売の母親の!」
その心ない言葉を聞いて、愛華は思わず頭部の痛みを忘れ、上半身を起こした。一筋の赤い血が、
愛華の額を伝って流れ落ちた。愛華は怒りを堪えながら女史に抗議した。
「お母様が・・・淫売てすって・・・?牢殿さん!あなた、あなた、何てことを!」
「お黙りなさい!あなたは何も知らないでしょうけど、あなたの母親は、あのクララとかいう淫売女は、
あろうことかドイツ留学中のあなたのお父様と駆け落ちし、行方をくらましてしまったのですよ!
あなたのお父様は、黒森財閥の後を継ぐ大切なお方。そのお父様を誘惑し、あろうことか子供まで作って
しまった女の、どこが淫売じゃないと言うんですか!」
牢殿女史の言葉は、強烈な怒りと呪詛に満ちていた。その剣幕に気圧された愛華に向かって、女史は
さらに心ない言葉を投げつけた。
「わが黒森財閥は総力を上げて、あなたのお父様を発見し保護しました。本来ならあなたも、母親同様、
処分されても仕方が無かったのですよ!ところがお父様を保護する際の不幸な事故で、あなたのお父様は
二度と子供を作ることができない身体になってしまわれた。淫売の血を半分引いているとはいえ、まぎれ
もなく黒森家直径の血を引くあなたを、だからこそ黒森家は殺すことができなくなってしまったのです。
仕方なく、この館に幽閉して16歳になるまで育て上げ、その後は黒森家が選んだ立派な男とめあわせて
男子を生んでいただく、そうせざるを得なくなったのです!」
457:名無しより愛をこめて
07/02/24 20:03:34 GVDGaerL0
愛華の頭は激しく混乱していた。牢殿女史の言葉をつなぎ合わせ、そこに恐るべき真実を、知りたくも
なかった真実を読み取るまでは。
「・・・じゃあ、お母様は、わたしのお母様は、あなたたちに・・殺されたと言うの!?」
牢殿女史の声は、冷ややかなものであった。
「当たり前でしょう。生かしておくのも穢らわしい。わたしと洗馬の二人で処分して、この館の片隅に
埋めてしまいましたわ。」
愛華の頭は真っ白になった。それから、ドス黒い怒りが、悲しみが、そして激しい殺意が、胸の中を
逆流するように込み上げてきた。
「・・・ひ、人殺し!この、人殺し!わたしのお母様を返して!返して!」
愛華は絶叫し、牢殿女史を罵った。だが牢殿女史は勝ち誇ったように笑い、愛華の身体を足蹴にした。
「あなたなど、黒森財閥の血を次代に伝えるためだけに生かされている存在なのですよ。それが
無ければ、あなたがこの世に存在する価値など、まったく無いのです。だから私たちはあなたがここから
勝手に脱走できないよう、あなたに毒を飲ませて、足を萎えさせたのです。あなたの命など、黒森財閥の
力の前では虫ケラにも劣る存在だということを、これからはしっかり認識しなさい!」
愛華は涙をポロポロと流し、あまりにも残酷な真実に打ちのめされていた。悔しい!悔しい!お母様の
仇を取りたい!仇を取る力が欲しい!こんな不自由な身体ではなく、復讐にふさわしい身体が欲しい!
458:名無しより愛をこめて
07/02/24 20:03:53 GVDGaerL0
《・・・娘よ。力が欲しいか?母親の仇を取る、力が欲しいか?・・・》
どこからともなく、地獄の底から響いてくるような不気味な声が、愛華の耳に届いた。愛華は驚いて
牢殿女史と、彼女が必死に鉢から引き抜こうとしているバラの方を見た。違う。バラじゃない。じゃあ
あの声はいったい・・・?
《娘よ。力が欲しくはないのか?お前から幸せを奪った者すべてに復讐し、この腐りきった世の中を
断罪する、強い力が!》
「欲しい!わたしは力が欲しい!お母様の仇を討ちたい!」愛華はその声に絶叫で応えた。
《娘よ、よくぞ言った!》
牢殿女史が掴んでいたバラの茎が、ムグムグと動き出した。牢殿女史は本能的に危険を感じ、茎を手放して
後ずさった。「な、なんなんです?このバラは!」
ビュッ!バラの花のつけ根から、二本の長い蔓が勢いよく伸びた。蔓は牢殿女史の身体と腕に巻きつき、
すさまじい力で女史をバラの方に引き寄せてゆく。
「・・・た、助けて!・・・助けて!・・・誰か!・・あなた、早くわたしを助けて!・・キャアッ!」
バラの花弁が大きく開き、牢殿女史を一呑みにしてしまった。
「ギ、ギャアッ!!」
ボキボキ、グシッ!骨ごと肉をすり潰すような鈍い音が響き、次いでジュルジュルと液体を飲み込むような
音が聞こえた。やがて何事もなかったかのように沈黙が訪れた。
あっけに取られる愛華の前で、バラはその花弁を大きく開いた。そこには、もはや牢殿女史の姿はなかった。
「あ、あなた、わたしの代わりに仇を取ってくれたの・・・?」
459:名無しより愛をこめて
07/02/24 20:04:12 GVDGaerL0
驚く愛華の耳に、またあの不気味な声が響いてきた。
《娘よ。お前が力を求めるのなら、お前にこのバラの力を与えよう。》
「・・・あなたは、一体、だれ?」
《我々は、正義の革命集団ショッカー。虐げられた人々の憎しみの心に応えて、腐りきった世の中を破壊
することを目的とする、お前たちの味方だ。わしはその幹部、死神博士。》
「革命軍団・・・ショッカー・・・?」
《そうだ。我々は今、組織の立ち上げに向けて、お前のような憎しみの心を持った革命戦士を募っている。
この間も、いわれなき人種差別に打ちひしがれていたサダエという日本人の娘に、蜂の力を与え、革命戦士
“蜂女”に生まれ変わってもらったところだ。愛華。お前にはバラがふさわしい。バラの力をさずけよう。》
愛華の顔に、微笑みが差し込んだ。
「いいわ。わたしはバラの力が欲しい。ショッカーの一員になるわ。どうすればいいの?」
《では、着ているものをすべて脱ぎ捨て、このバラの前に横たわるがいい。》
愛華は言われたとおりに、不自由な身体で衣服を脱ぎ始めた。ワンピースを、シュミーズを脱ぐと、12歳の
輝くように白い柔らかな裸身が現われた。白いブラをはずし、スキャンティを脱ぎ捨てた。まだ未発達の
ふくらみかけの乳房が、男の侵略をまだ受けていない、毛も生えていない汚れなき秘所が、露わになった。
愛華は大人しく、バラの前にあお向けに横たわった。
「・・・さあ、いいわ。」愛華は眼をつぶった。
《では愛華。お前はこのバラとひとつになるのだ。我々ショッカーの革命科学が生み出したデビルローズ
と。そして、わが栄光のショッカーの“改造人間”として生まれ変わるのだ!》
460:名無しより愛をこめて
07/02/24 20:04:29 GVDGaerL0
バラの花弁が大きく開き、愛華に向けて甘い熱い吐息を吹き掛けた。「ああっ・・・!」
萼の付け根から伸びた二本の蔓が、愛華の身体に巻きついた。蔓は愛華を優しく抱き起こすように、花弁の
中央に向かって運んだ。そして花弁がゆっくりと閉じ、愛華の身体は花弁に包まれて見えなくなった。
花弁に包まれて、愛華は胎児のように身体を折り曲げたまま液体の中を漂っていた。まるで母親のふところに
抱かれているかのような安心感と、陶酔感が愛華を満たしていた。「ああ、お母様・・・お母様!」
花弁の中央から伸びた雄しべと雌しべが、触手のように愛華の身体を優しく愛撫した。そして雄しべの群れ
が愛華の口や、鼻や、肛門の孔から次々と愛華の体内に侵入していった。そしてひときわ大きな雌しべは
愛華の尻をなでるようにまさぐってから、愛華のいちばん大切な部分に、汚れなき処女の秘芯に、勢いよく
潜り込んで来た。「・・・ウッ!・・・」鋭い一瞬の痛みの後、すさまじい陶酔感が訪れた。
雌しべは愛華の膣の最奥まで侵入すると、そこから生暖かい液体を次々と愛華の胎内に注ぎ込み始めた。
しびれるような恍惚感の中で、愛華は、自分の身体が内部から作り変えられ、人間とは別のものに変わって
ゆくのを、夢見心地で感じていた。
「・・・お母様・・・ああ、お母様!」
ショッカーの改造手術を受け、肉体を根元から作り変えられ、新たに生まれ変わる。愛華はそれを、
母親の胎内にいるかのような幸福の絶頂で受け止めていた。
461:名無しより愛をこめて
07/02/24 20:04:47 GVDGaerL0
小一時間も経った頃、愛華を飲み込んだ巨大なバラの花が、再びムグムグと動き始めた。花弁を開くと、
羊水のような液体と共に、身体を小さく折り畳んだ一人の少女が吐き出されてきた。
少女は、水に濡れた金髪を払い除けながら、その場に立ち上がった。牢殿女史たちが盛った毒によって
萎えさせられていた足は、ふたたび自由に大地を歩けるようになっていた。
少女の頭部は、愛くるしい12歳の愛華のままであった。だがその身体は、真っ黒な全身タイツで覆われた
かのような奇妙なものに変貌していた。全身のうぶ毛を失い、なめし皮のような光沢を持ったなめらかな
ボディは、明らかに人間のものではなかった。指の爪は消失し、足の指にいたってはひとつに融合して
足首はハイヒール状に変形していた。だが、ふくらみかけの小ぶりな胸の中央には乳首の存在が認められ、
まっすぐに伸びた脚の付け根には、少女のしるしである控えめなスリットがくっきりと刻まれていた。
そして、少女のお尻の上端からは、まるで猫の尻尾のように、緑色の長い蔓が延びていた。蔓はまるで
へその緒のように少女と花弁を結んでいたが、やがて花弁からプチッ!と離れると、少女の身体に
グルグルとからみついた。そして先端部を少女の顔のすぐ隣にもたげ、その先に真っ赤なバラの花を
誇らしげに咲かせた。
蔓が離れると同時に、巨大なバラの花は役目を終えたかのようにくずれ落ち、ボロボロと崩れて
塵に還っていった。その最後の姿に哀しそうな一瞥を加えた後、愛華は、生まれ変わった自分の肉体を
驚きを込めてかえすがえす見つめた。さまざまなポーズを取って、ショッカーに与えられた新しい肉体の
素晴らしさを満喫した。
「・・・すごい・・・きれい・・・これが、生まれ変わったわたしの身体なの?」
《そうだ。愛華。今から、お前の能力を試すがよい。》
462:名無しより愛をこめて
07/02/24 20:05:04 GVDGaerL0
愛華はキリッ、とした表情になって、大きく息を吸い込んだ。そして、甘くかぐわしく狂おしい吐息を
屋敷全体に満ちるまで吐き出し続けた。
愛華の吐息は、強烈な誘引フェロモンであった。男だろうが女だろうが、その香りをかいだ者は正気を
失って、愛華のもとに引き寄せられる。自分の部屋で事務をしていたらしい執事の洗馬が、気難しい
庭師の男が、そして牢殿女史に「わたしが帰るまでここを動かないこと!」と言い聞かせられていた
5人のメイドたちが、トロンとした目で次々と愛華の部屋の扉をくぐって現われた。
正気を失ったま呆然と立ちつくす彼らに、愛華は冷たい一瞥をくれた。
「あなたたち、今までよくもわたしを嘲笑ってくれたわね。今から、そのお礼をさせていただくわ。」
愛華はまず、牢殿女史と共に自分の母親を手にかけたという、洗馬の前に立った。憎しみを込めた目で
洗馬の顔を見つめた後、裁判長のように判決を下した。
「あなたには、牢殿さん同様の苦しみを味わって死んでいただくわ。」
愛華の身体に巻きついていた蔓が少しずつゆるみ、洗馬の方に向かって延びた。蔓に付いたトゲのひとつ
が洗馬の顔をプスッ、と突き刺したとたん、洗馬は正気に返った。
「・・・な、なんだここは?・・・お、お嬢様?・・・い、いや、化け物!!化け物だ!助けてくれ!!」
愛華は残酷に微笑むと、洗馬に引導を渡した。
「さあ、お母様の仇。苦しんで苦しんで死になさい!」
蔓の先端に咲いたバラの花が、クワッ!と大きく開き、洗馬を一気に飲み込んだ。
「ギ、ギャアアーーッ!!」
ボキボキ、グシッ!グシャッ!と鈍い音。次いでジュルジュルと液体を飲み込む音が聞こえ、洗馬崇太郎
はこの世から姿を消した。
一人目を消化し終わると、愛華はホッ、と息を注いだ。
463:名無しより愛をこめて
07/02/24 20:05:21 GVDGaerL0
「あなたたちにはそれほど恨みは無いから、苦しまずに殺してあげるわ。」
愛華は庭師とメイドたちの方に向かい、優しく、だが妖艶に微笑んだ。シュッ!と蔓が一閃したかと思うと、
老庭師の身体はトゲだらけの蔓にがんじがらめに縛られていた。蔓についたトゲに全身を刺され、庭師は
眠るようにして崩れ落ち、そして息絶えた。
庭師に続いて、蔓はメイド服の少女たちに次々と巻きつき、その命を奪っていった。最後の5人目を前に
した時、愛華の顔に柔和な笑みが戻った。そのメイドこそ、時折愛華を陰ながら助けてくれた、新人の
盃寺めぐみであったからだ。
「・・・あなた。あなたは私の味方だった。だから、あなたは殺さない。あなたには、わたしのしもべに
なってもらうの。」
愛華の尻から長く延びた蔓は、めぐみの身体に巻きついたままなめるようにまさぐり、やがて先端
スカートの奥へと忍ばせていった。ショーツと太股の隙間をこじ開け、さぐり当てた秘裂の中心に
向けて、蔓の先端をグイグイと押し込んでいった。
「・・・ア、アッ!・・・あ、あ、あ、ああッ!・・・」
めぐみの顔が紅潮し、ガクガクと痙攣して床に突っ伏した。愛華は構わず、蔓の侵入を続けた。
「あなたの胎内に、わたしの種を植えつけてあげる。そうすれば、あなたはもう、わたしのしもべ。」
やがて、愛華はめぐみの膣から蔓を引き抜いた。めぐみは放心したように息を切らせていたが、愛華に
優しく手を取ってもらい、フラフラと立ち上がった。
「あなた。わかっているわね。・・・あなたはもう、ショッカーのしもべ。」
「はい、わかっております。愛華さま。」
「わたしはもう、黒森愛華じゃないわ。バラと、愛華がひとつに解け合って生まれた・・・そう、
新しい私の名前は、ショッカーの改造人間バラランガ!」
「はい。バラランガ様。何なりとご命令をお申しつけ下さい。」
愛華、いや改造人間バラランガは妖しく微笑むと、女戦闘員第1号となった盃寺めぐみの手を取って
光に溢れる館の外へと、足を踏み出していった。
464:名無しより愛をこめて
07/02/24 20:21:05 8XQe/nWM0
以上です。お目汚し失礼いたしました。急にプロバイダがアクセス制限されたので、締めの言葉が
なかなか書き込めませんでした、お許し下さい。
バラランガの改造SSを書こうとして、最初は普通に妖艶な20代の美女で書こうかと思ったのですが、
講談社オフィシャルファイルマガジンの別冊に「バラ子は車椅子に乗っているという設定」とあるのを
知り、急に考えを変えました。
車椅子と言えばハイジのクララ。そうだ。クララをバラランガに改造してやろう。
こうして12歳の少女改造人間が誕生いたしました。律義に、ロッテンマイヤーさんやセバスチャン、
ハイジまでも登場させてしまいましたw
なお愛華の名字が「黒森」なのは、ドイツの黒い森と、あと森鴎外の「舞姫」も少しだけ踏まえて
いるため、「森」の字をもらってきたのです。
なんかこういう言葉遊びって、BeeFさんが得意だったなあと思いつつ、色々凝ってみました。
あ、でもバラ+アイカならバラランガじゃなくバラライカだろが、というツッコミはご遠慮下さい。
感想等お聞かせいただければ嬉しいです。
465:名無しより愛をこめて
07/02/24 20:29:34 5GtN8OBbO
gj!
466:ショッカー代理人
07/02/24 20:31:16 D0QLjr+u0
名無し様(この素敵なSSをお書きの作者様を、こう呼ばねばならないとはなんという残念なことでしょうか)、始めまして。
ショッカー代理人と申します。
バラランガの改造ストーリー、堪能させていただきました。
実に楽しく、また魅力的な作品だったと思います。
GJでした。
ありがとうございました。
467:名無しより愛をこめて
07/02/24 20:58:19 RqQE3gNE0
顔はそのままって方が良いのか、それとも怪人風に異形化するのが良いか。
それが問題だ。
>>464
これは手堅い良作。次回も期待ですな。
468:名無しより愛をこめて
07/02/24 23:27:10 YX/r6wvA0
>>467
異形化万歳な俺
ギャップが激しければ激しいほど萌える
469:殺戮王=雷電玉三郎
07/02/24 23:31:45 3Widj35s0
* 私事で不定期にしかSSが投下できなくて、申し訳ございません。続きを1レス分投下致します。
「アアアアッ」
身を捩り苦悶の表情を浮べるイルデ。それを無表情で見下ろす初老の死神のような容貌の紳士=死神博士。
「苦しいかね?だが、安心するがいい。それは君が、我が崇高なる<シヨッカー>の一員として生まれ変わる為に必要な苦痛なのだ・・・・。」
いま君の身体に注ぎ込まれた液体は、我が<シヨッカー>科学陣が開発した<特殊DNA>だ。君の身体は薄汚い人間のDNAが組み替えられ、新たな生命体となって生まれ変わる。
身体が火照っていた。まるで身体全体が燃えるように熱い。
幼い頃、酷く熱を出した時とは全く別の感覚。
「身体が燃えるように熱いだろう?DNNが人間と物と完全に入れ替わる代償として、身体の汚い物が毛穴や、ありとあらゆる身体の穴から排泄される。」
室内は全裸でいるイルデには苦痛に思えるほど寒かったのに、注射をされた後、体中から大粒の汗が噴出してくる。
眼からも止め処も無く涙が流れてくる。
尿道から噴水のように大量の尿が滝のように噴出してくる。
「気持ち良いであろう・・・・。選ばれた者として愚かな人間の肉体を捨て去り、超人として生まれ変わり、愚かな人間共を支配する者になる・・・・。」
「アウウッッ!!」
身体を捩らせるイルデ。手術台の表面はイルデの身体から流れ出した汗や涙、尿で濡れ切っている。
意識が朦朧とする。身体のほとんどは水分により成り立っているのに、そのほとんどが汗や涙、尿として身体から排出されているのだ。
<このまま・・・私・・・死ぬの・・・・?>
<続く>
* また、不定期になりますが必ず投下致します。宜しくお願いいたします。
470:名無しより愛をこめて
07/02/24 23:33:41 kdsQgAeB0
>>467
> 顔はそのままって方が良いのか、それとも怪人風に異形化するのが良いか。
> それが問題だ。
改造手術萌えの人には、「女性を化け物に変えちゃうフェチ」の人と、
「タイツ女怪人に萌えるフェチ」の人の、2種類があるってことジャマイカ?
SM氏やあるSS書き氏、ショッカー代理人氏は前者のようだし、>>464氏やBeeF氏、
それにアダルト板の東京、大阪両ドーム氏(それにダイレン氏も?)はどうやら
後者のようだ。大阪ドーム氏は実際、タイツ女怪人に萌えたと明言してるしな。
そのへんは好みであって、どっちがいいとか決められるものじゃないと思う。
ただ、両ドーム氏が現在主導権を握っている「おにゃのこ改造」スレには改造シーンが
ほとんど現れず、実質「おにゃのこ怪人」スレになっているのは、このへんに原因がありそうだ。
471:名無しより愛をこめて
07/02/24 23:55:17 RqQE3gNE0
>>468
>>470
個人的には異形化が好み。
サソランジンみたいな性別不詳な奴はパスだけどねw