07/08/28 15:02:19 6GOyHrSf
現場のスタッフたちは「不本意な形でも放送して彼女たちの証言を多くの視聴者に伝えることには意味がある」と自分に言い聞かせながら、29日深夜から早朝に掛けてオンライン編集(本編集)の手直し作業を続けた。
だが、彼らは自分たちの判断が甘かったことを、翌日の放送直前に思い知らされることになる。
・1月30日、午前9時から809スタジオでダビング編集作業(音入れ)が始まった。.声優による吹き替えや、アナウンサーによるナレーションが収録され、午後3時過ぎからはミックスダウン作業が行われた。
ダビング作業が完了する直前の午後6時ごろ、松尾総局長からスタジオにいた吉岡部長に呼び出しの電話が入った。番組製作局長室に出向くと、松尾総局長が切り出した。
「吉岡よ、また検討したんだけど・・・」
午後6時半、スタジオでは43分版の番組が完成した。吉岡部長から、「さらに3分カット」の指令が伝えられたのはその直後だった。
カット部分は次の3箇所だった。
1.中国人の強姦被害者の紹介と、元慰安婦の証言
2.東ティモールの慰安所の紹介と、元慰安婦の証言
3.自ら体験した慰安所や強姦について語る元日本軍兵士の証言
つまり現場の「不本意でも放送することに意味がある」という判断のよりどころになっていた証言部分をすべてカットしろというのである。
長井デスクは猛反発した。
「そんな事をしたら大問題になる。松尾総局長に何とか再考を促して欲しい」
と永田プロデューサーに頼んだ。
「そうだよね。今僕らはひゅーっと奈落の底に落ちて行ってるようなもんだよね。松尾総局長に会ってくる」