08/05/11 23:10:24 o2/5LLM8
コオロギは閉じ込められ続けた溥儀の人生を象徴してる。
コオロギを手にした即位式のときから、紫禁城から出られず
関東軍には軟禁状態にされ、戦後は収容所。
やっと出所したと思ったら、文革のさなかで自分の出自を隠して生きなければいけなかったし。
母や乳母、第二王妃を追いかけるシーンで、外に出る寸前で閉じられる門の描写が繰り返し出てくる。
最後、玉座で消えてしまった溥儀は彼の「死」を表現してるんだろうけど、
そのときに虫かごからやっとコオロギが出てこれたということは
溥儀は死を迎えることで、やっと自分の数奇な人生から解放されたってことなんだと思う。
「ラストエンペラー」の最後に出てくるコオロギの解釈って、これでいいんですか?
いくらコオロギが長寿でも、何十年も生きられるとは思えないし