08/05/18 00:26:47 uCYaY6LK
「3年間はガムシャラにやる」ということの意味を考えてみた。
この言葉は、普通は、次のような意味なのではないか。
つまり、「売れるかどうか分からないけど、
とりあえず3年間は一生懸命やろう」という意味だ。
「3年頑張って売れなかったら辞めよう、辞めても悔いはない」という意味だ。
よくある話である。
しかし彼女たちは売れた。
普通なら、結果が出て実を結んだのだから、
「3年間」の決意は、もうその時点で消えるはずである。
その後、何年も現役でい続け、昔の思い出話のひとつとして、
「あの時は、あのぐらいの悲壮な決意を持ってたんですよ」
ぐらいに語るときにその「3年間は・・」の話が出てくるぐらいが関の山だろう。
解散宣言のときに、スーが、「3年間はガムシャラにやろうと決めてた」と言い、
いかにもそれが解散の理由であるかのように言っていたが、
上記のように考えていた俺にはよく理解できなかった。
一方で、彼女たちには「一番いいときに辞めよう」という美学があった。
美しいままで死ぬ、衰えた姿を見せずに一番いいときに真っ白に燃え尽きて死ぬ、
そうすることで、人々の中に永遠に一番輝いている自分たちを残す、
というようなことであるかと思う。
この彼女たち独特の美学を知ったときに、初めて俺は彼女たちの解散を理解できた。
さらに、その後絶対に再結成しない意味も理解できる。
「3年間はガムシャラにやる」というのと、
「一番いいときに辞めよう」というのとは、別の概念なのではないか。