08/05/27 03:36:04 qbcgCPaH
大きく伸びをする。
「終わりました!?」
「ん。もう少し」
カシノが小走りにコーヒーとクッキーを持ってきてくれる。
動きの一つ一つが
憎らしいくらいにカワイイやつだ。
「お、サンキューっす」
人気のないオフィスにカシノと二人きりという状況が
急に重くのしかかってくる。
こういうシチュエーションを、素直に「ラッキー」と思えないのは
もてない思春期を男子校で過ごした賜物か。
首を回すと、気味悪いくらいいい音で骨が鳴った。
「カ、カシノさんは…サークルとか入ってるの?」
やべ、声が裏返った。
「入ってないです」
あ~、やっぱ癒されるわ。この声。
「私、ちょっと芸能の方の仕事をしてるんです」
「へぇ?まさかモデルとか?」
「違います。中学生の頃からアイドルグループをやってるんです。
Perfumeっていう」