08/05/27 03:04:28 qbcgCPaH
カシノがバイトに入って一ヶ月が過ぎた。
その日、珍しくカシノが大きなミスをした。
「す、すみません…」
ぶたれるのを怖がる子犬みたいな上目づかい。
「キュゥ~ン」って感じ。
こんな目をされて、これ以上
怒れる男なんかいる訳ない。
「いいから。お父ちゃんに任せて」
と俺。
7時を過ぎ、パラパラと社員たちが帰りはじめる。
「あ、あと俺やっとくからカシノさんも帰っていいよ」
「そんな。私もやります」
「ん~手分けすると却って時間かかりそうだから。ホントに帰りなよ。
お疲れさん」
「…」
9時半。やっと終わりが見えてきた。カシノは所在なさげにウロウロしているが
帰る気配はない。