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北海道苫小牧市の食肉加工販売会社「ミートホープ」の「ミンチ偽装問題」について、
北海道警は24日、同社と取引先の「北海道加ト吉」など十数か所を不正競争防止法
違反容疑で家宅捜索した。道警は田中稔社長(68)の主導による会社ぐるみでの
違法行為とみており、今後は田中社長の立件も視野に捜査する。捜査に先立ち、
田中社長は事件の責任について「消費者にも問題がある」などと発言した。
午後2時半、段ボールを持った道警の捜査員30人が続々とミートホープ社に入った。
窓ガラスには青いビニールが張られた。
ミート社は豚肉や鶏肉を混ぜて偽の牛ミンチ肉を製造。伝票などに「牛100%」と原料
表示を偽って北海道加ト吉に販売した疑いが持たれている。加ト吉や日本生活協同組合
の鑑定で、ミート社の原材料を使った「牛肉コロッケ」から豚肉や鶏肉が検出された。
道警はこれまでミート社などから資料の任意提出を受け分析し、幹部から任意で事情聴取。
田中社長の指示で長期間にわたり大規模な偽装が行われたと見て、詐欺容疑の適用も
検討している。
午前10時、捜索に先立ち、同社前に茶色いチェックのシャツというラフなスタイルで現れた
田中社長は「業界全体の体質も(警察に)説明しなきゃいかんと思うし、販売店も悪いし、
半額セールで喜んで買う消費者にも問題がある」と神妙な面持ちで解説。
さらに「もちろん私が一番悪いんですけども…消費者自体も安いものばかり求めるから」と
“被害者”であるはずの一般消費者に責任の一端をなすりつけた。
これまでも田中社長は発言を二転三転させてきた。問題発覚の20日、ミンチの偽装は
工場長からの求めに応じたものだったと説明。同じ機械を使うことで牛肉と豚肉が混ざった
とも話したが、同日中に翻し、故意に混ぜたことを「考えられない訳じゃない」と暗に認めた。
翌21日「私がいちいち(肉の混入現場の)横にいたら大変ですよ」と笑顔で自身の関与を
否定。しかし同じ会見中に長男の等取締役から「本当のことを言ってください」と責め立てられ
「コストを下げるため牛肉に豚肉を混入するよう指示した」と偽装の主導を認めている。
ミート社によると、牛ミンチの取扱量が増え始めた7、8年前から偽装が常態化。牛肉どころか
豚肉すら検出されない「牛肉コロッケ」まであった。産地の偽装や賞味期限の改ざん、
袋を偽造してブランド肉を装ったり、肉を赤く見せるための血による着色、果てには
水を注射しての重量アップ疑惑など、同社は偽装のデパート状態となっている。
ソース:yahoo/スポーツ報知
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)