08/04/22 14:34:02 TGPaa4MQ
「ここ分かんないの?まずこれを分数で割るでしょ・・・」
話している最中に時折私とチラッと目が合う。
その度にドキドキしてしまう。
心臓の音が遼希くんに聞こえてしまうんじゃないかって心配になる程に。
遼希くんの細くて長くて綺麗な指がスマートな動きで線や点を描く
サラサラとした音が心地良い
「で、これをこうすると割り切れるでしょ?
・・・・聞いてる?」
ちょっとだけ覗き込むようにして私に尋ねる
「うん」
遼希くんの真剣でまっすぐな眼差しが突き刺さる
私は何かに集中している時の遼希くんの顔が大好きだ
男子の友達と笑っているときの心底楽しそうな横顔も大好きだけど。
声変わりして低くなった不安定な声の余韻が耳にまだ残っている
距離がとっても近い
「はるきく・・木村くんの書く字、私すごく好き。書き慣れてる!って感じで」
自分でも無意識に言葉が口をついて出てしまった
「えっ?ありがとう・・・」
急な私の言葉に、ちょっと困ったような照れたような顔をして
遼希くんは笑った