08/01/14 22:29:12 AWzvpJ/C
こうして目をつければそれが何処の店の魚かを確認して、付き合いがあり「俺が買えそう」なら注文してみる。
付き合いに「近い」場合はどうしても欲しいなら仲介してもらう事も思い付くが、「借り」から付き合いが始まる人間関係はこちらが「下」になるのであまり好ましくない。
とりあえず仕事で関わり、相手に対する自分の立場を大きくしてから交渉に望みたい。
移り変わりが激しい社会だから、それまでに欲しい魚が残っている可能性は高くないが、その時は潔く諦める。
どうせ似たような魚がすぐ入ってくる。店主の好みで集めているのだから。
さて魚を「俺が買える」なら交渉になるが、まず魚の詳細情報を聞き「買ってもいい魚か」を判断する。
買うことを決めれば、空きなら詳細を決め、先客がいれば予約か他の魚を選ぶ。
注文とは割り込みだから、待ちになることは多い。「良い魚」は表で大きな仕事もある。「粗魚」でも細かい表仕事や本業である客・現場への「贈り物」、店によっては「支店」もある。
そして店主の経営手法で差はあるが、ある程度どの魚にも自由な時間を与える。そうでないと「過剰に」痩せ細ってしまう。
俺はある程度予定を動かせるが、自由自在ではない。
さらに「調子乗り」に順番飛ばし・魚壊しもされるが、少なくとも俺は我慢する。それを「貸し」にできれば色々特典を貰えるし、行儀良い上客には思わぬところから誘いも来る。
こうして我慢を重ね、ようやく望みの「脂の乗った鰤(ブリ)」を手に入れ優越感と食欲を満たす。
しかし「一緒に仕事をさせる」という技がある「内」に比べ、「外の若造」は相手の都合に合わせて「くれる物を貰う方が楽」だというのが、おわかりだと思う。
・・さてここまで例によって駄文を長々と書いたが、もちろん「魚の話」で、さらには妄想である。
しかもこの妄想は「ある時・ある場所・ある高さ」から「俺」の目に見えるだろう「景色」を妄想しただけ。「時」
「場所」「高さ」「人」が違えば全く違う景色の妄想になる。