07/08/21 13:56:33
じゃのせるね。ちょっとネタバレ含んでるからみたくない人はスルーよろしくです
日刊スポーツコラム:客席から
『ライブで本領 コント師の切れ味』バナナマン単独ライブ「スパイシーフラワー」8月5日
ネタバトル「イロモネア」5関門全突破、「虎の門話術王」連覇など、お笑いの潜在能力が問
われるシブいタイトルにめっぽう強いバナナマン。ライブは彼らのポテンシャルの見せ場である。
「花のある生活」をテーマに、6本のコントを披露した。
設楽統の飄々としたボケに常識人の日村勇紀が巻き込まれていくのがバナナマンの基本形。日
常生活でいかにも出くわしそうな、ちょっとズレた人を演じるのが設楽は抜群にうまい。引っ越し
の手伝いにセダンで来る残念な感じ、他人の新居で「ケータイが圏外」「壁紙の裏にお札が」と次
々に発見してくれるありがた迷惑な感じ…。どんなキャラにも一定のリアリティーがあり、三谷作
品の常連俳優のような味わいなのだ。
練りに練った台本と演劇人もうなる芝居センスは、日村が1輪車一つで登場するオープニングか
らにじむ。無様な姿だけで十分面白いのだが、こんなミニコーナーにもセリフと仕掛けが重ねてあ
り、鮮やかなオチをつける。磨き尽くした言葉の力を感じるし、楽しいことが起こりそうな期待感
が盛り上がる。書く気ゼロの作家と、訳あり編集者のバトルを描くラストの「No clue」は演劇的
持ち味凝縮の一本。荒唐無稽の一線を越えず、自然な会話の中でガンガン笑わせる。映画や芝居が
2時間かけて形にするロマンを20分でやってみせる、コント師の切れ味である。
終了後のステージで「芸歴15年。仕事のあった時間を圧縮するとこの2年くらい」と陽気に笑っ
ていた。面識はないが、2人とも「いいやつ」なんだと思う。人柄がにじむ6本のコントに、不快
指数も吹き飛んだ。(梅田恵子)
自分は見に行けなかったからDVD早く出てほしいな。長々とスマソ