07/06/12 21:27:35
URLリンク(www001.upp.so-net.ne.jp)
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松本人志監督「大日本人」(2007)を見た。
ここまでひどいとは思わなかったね。こんなゴミによく吉本興業が金を出し、カンヌ映画祭が正式出品
を許したもんだ。試写やらなくて正解だったよ。ボロクソ書かれてただろうから。
本作は大日本人・大佐藤を追うテレビドキュメンタリーの形式をとっている。なぜそうしたかという理由
は明らかで、
設定や人間関係をすべて台詞で説明できる。
手持ちのデジカメでだらだら撮ったショットを使用できる。
台詞を噛んでも撮りなおさなくてよい。
つまり、シナリオが書けない構成作家がまとめたものを、演出できない芸人が監督し、演技できない
芸人が主演する映画に最適の形式なのだ。要するに逃げてるんだよ。最も安易なやり方を選んだわけ。
おかげでカメラワークも構図も照明もめちゃくちゃで、聞き手役のオフボイスがウザくてしかたない。
松本の演技はほぼ最低レベル。
しかも、偽ドキュメンタリーに徹するわけでもなく、ひとりよがりに意味ありげなショットが挿入され
たりする。途中からドキュメンタリー形式そのものがどこかへ行ってしまう。
竹内力と神木隆之介はCG化されており、UAがマネージャー役で出演しているが、あとは半素人と
芸人のみ。これも理由は明らかで、松本はプロの俳優を演出するのがこわかったんだろう。
で、クライマックスはまるっきり「ごっつええ感じ」のコントだ。
これがセットも着ぐるみも撮り方も完全にテレビのコントなのだよ。特撮はブルーマット合成
なんじゃねえか? 着ぐるみのなかに入ってるかどうかは知らないが、声をあててるのは宮川大輔
と宮迫博之だぜ。ふざけるんじゃねえよ。
さらに恐ろしいことに、このコントだけが客にウケていた! ほかの部分ではまったく
笑いが起こらなかったよ。
ヨイショするだけの取り巻きとだけ接していると、人間だめになるもんだね。オレも気をつけよう。
ってそんな取り巻きいないけどさ。