08/08/21 12:14:42 QO39RjRx
ブラッドダイヤモンドは最後に逃げ延びた親子が紛争ダイヤに関するシンポジウム
に出て訴えかけるシーンと紛争ダイヤに対してどのような取り決めが決められて、
映画を観ていた人が紛争ダイヤを買わないためにはどうしたらいいかという啓蒙が
あった。また、ゲリラの残虐行為(手足を切り落とす、ダイヤを掘る労働力を確保
するため村人をさらう)などは事実に基づいたシーンで誇張部分はなかった。
ハンティング・パーティは最後のエンドタイトルシーンで、どこまでが本当のことか
をちゃんと説明していた。また、セルビア側の言い分もちゃんと脚本に取り入れて
公平さを保っていた。
で、この映画は、どこまでが本当でどこまでが嘘か分からない。
”これは事実に基づいたフィクションです”というキャプションが出るならまだしも、
それすらも出ない。で、”この映画のことはすべて真実です”とか”この映画によると
児童買春をしているほとんどの人が日本人です(実際の映画ではそうではないのだが)”
とか”自分の子供の心臓移植のためにタイの子供の心臓を生きたまま抜き取る日本人が
いるらしい”とかキャンペーンを組むのが問題だと思う。
あるノンフィクションの映画を撮ることになった監督が、その映画の製作にある政治団体が
しゃしゃり出てきたもんで
「俺は真実を語りたいが、それを政治プロパガンダに利用されるのは真っ平ごめんだ」
とその映画の監督を降りてしまったという。
この映画の監督に、それぐらいの気概は無かったのか?