08/08/18 15:21:26 lqh+mjK4
>>606続き
--映画のラストも原作とは違います。
阪本監督:たとえば、よその国のマフィアが関わっている、かわいそうな話という落としどころだったら、日本人の監督が
何をもってそれをやりたかったのか、と突きつけられた時に僕自身が答えられない。だから、日本人を(子供たちを)救出する側ではなく
加害者として描くことで、われわれ日本人に“はね返ってくる”映画にしたかった。そうでないと、自分にはこの映画は撮れないと思ったんです。
◇宮崎あおいの役作りに感心
--役者さんたちそれぞれの役作りで印象に残ったことは?
阪本監督:(宮崎)あおいちゃんは新米のNGO職員の役なんですが、すごいなと思ったのは、初日からエキストラの子供たちの中に
すーっと入っていって、一緒に遊んでいたことです。それは、彼女にとっての役作りというより、「子供の人権に興味があって、
この映画に参加しました」ときっぱり言った、彼女自身の信念から出た行為でもある。妻夫木くんには、撮影の合間を縫って、
日本人の観光客がめったに行かないダークな場所を歩いてもらいました。
--江口さんは、今回の仕事はかなり躊躇(ちゅうちょ)されたと聞いています。
阪本監督:そりゃあ、躊躇するでしょう。でも、結局受けることにしたのは、彼自身が映画の意義を理解し、
また(役者として)変わりたいと思ったからでしょう。