08/07/30 21:30:20 YI69stEq
富野曰く「一人の作家は結局一つの事しか出来ない」って聞いた事有るんだけど、
コナンからハウルまで宮崎監督は彼の世界の範疇で物を考え作って来たと思う。
失敗作と言われても2度3度見る事の出来る不思議な快楽原則が存在していた。
しかし今回のポニョには不快なイメージが多すぎる。
フジモト以外はまるで感情が欠如したかの様なブレの無い登場人物。イキイキした作画がそれをさらに際立たせる。
そして最後のシーンの恐ろしいまでの閉塞感は何なんだろう?
自分の作品で有る事を強調する為に過去の作品のリスペクトを大量につぎ込む辺りも不自然。俺には2回は見れない作品。
もう自然体で映画を作れなくなったのだろうか?本人はやはりもののけで終わりたかったのかも知れない。
これが無名の監督の処女作として公開されてたらと思うと恐ろしくなるが、作品だけを判断するには必要な事なのかも知れない。