08/07/30 20:19:23 BVvHP0To
この映画では「インデペンデンスさの重要性」
のようなものが描かれているような気がします。
崖の上の家は、有線による通信を持たないような気がするし、
(放送電波の大時代な表現とか)
リサも携帯電話を持っている描写が無いような気がしました。
生活材を仕入れたり、燃料を配送してもらったり、
お金を稼ぎに他の場所に行くこともあるけれど、
基本的に崖の上の家は「独立」している。
インデペンデンスであるから、災害時に「灯台」として機能することも
出来るらしいのですが、良く考えると灯台は光を与えてひとびとに
安心を与える反面、ヒロイックに「観られる側」として孤立は
していない。使命を帯びている。
グランマンマーレの意向かどうかはわかりませんが、リサが使命感
であるか衝動であるか、天の啓示であるか崖の上の家からホームに
飛び出した後、ソウスケとポニョは彼らふたりのみの孤立した
状態にさらされます。
それは、ソウスケがリサの言いつけをやぶってホーム方面に
ポニョと共に旅をする過程でもそうで、途中で出遭った
親子、避難民たちは基本的にソウスケ・ポニョからすると
傍観者であるように描かれています。普通の災害なら子供
ふたりを放って置かないし、親子・人々の様相もなにやら
のどかで見方によっては逆に恐怖感をそそる違和感があります。
だから、避難民は世離れて描かれた。