08/07/29 00:37:22 JdCMEsdV
原作は日本人を悪役にしているわけじゃないんだよな
かなり冷徹な視点で貧富の差というものの根源を描いている
片や識字率の低い情報弱者だが現代社会の富に篭絡される貧者と
片や全てが満たされているはずの先進諸国から堕落を持ち込む富者
その狭間で卑しい生を享受する闇組織の者たち
全てが人種の枠に嵌らない現代世界の闇の構造だ
これは内容的には取り立てて叩くべきところは見つからない作品だ
むしろ人間の業の深さとして我々現代人が受け入れなくてはならない
精神性と人間性を省みることができる良作だと思う
国辱であるとかそういったことは日本を含め先進欧米諸国が
発言できる余地はない
なぜならこの作品の宛名は、空しく死んでいく子供達と共に
先進諸国の我々が宛名の小説なのだ(読んでみればすぐに分かる)
この作品は毎日新聞の情報戦略などとは全く一線を画すものだ
片や根拠薄弱な情報構築で人権団体を理論的にバックアップして
その団体にバックボーンを構築した身でありながら転職して潤うマスコミ人
片や人類普遍の闇として客観的に現世の様を描いた一作家
ただ、この映画はまた独自の作品として見直す必要があるので
それは公開が終わってからということにしておこうと思う