08/07/28 02:16:14 1nV98U3A
まあ事実を元にしたエンターティメントとしては
「ブラッドダイヤモンド」
「ラストキング・オブ・スコットランド」
「ハンティング・パーティ」
「ロード・オブ・ウォー」
とかあるけど、これらは実際の事件や証言を元にして作られているし、
中には当事者本人が監修を行ったり、出演していることもあって話に信憑性が
あるんだよね。中には、これこれに関しては事実という親切説明付きの映画も
ある。当事者の身の安全のため一部名称を変えてあるとか断り書きがされている
けど、分かる奴にはだいたい分かるような描写がされている。
で、今回のこの映画だけど、これどこまでが本当でどこまでが作者の想像?
それともちゃんと裏を取った事実に基づいた想像なのか、噂話で聞いたことに
基づいた想像なのか分かんない。
監督はこの映画の撮影のために決死の覚悟でタイへ潜入したと言っているけど、
それは児童買春や臓器売買の事実をカメラに収めるために入ったのか、ただ
単にリアリティを持たせるため小説の舞台でのロケを決行しただけなのかよく
分からない。
もし、児童買春や臓器売買の問題に関して映画を撮るならドキュメンタリーに
すべきだったと思うよ。
実際に東南アジアで臓器移植を受けた家族を直撃取材するとか、明らかに未成年
の少女がいる売春宿に入ろうとする人間に対してインタビューを試みるとか。
だって、単なるフィクションなら例えば「だるま女」を題材にして同じような
映画を撮ったのと変わらないわけだし・・・。