08/04/10 00:06:49 O15odvCn
>>919に関連した話だけどジョン・ダワー「敗北を抱きしめて」という本の中でこんな記述があった。
「非常に多数の元陸海軍人にとって最もショックだったのは、苦労して故国に帰った末に、まるで世間から
のけ者のように扱われたことであった。一九四六年には、引揚げ者が洪水のように帰国していたが、そのこ
ろまでには、連合国の捕虜たちに対してだけでなく、中国で、東南アジアで、そしてフィリピンで、皇軍が
衝撃的なほどの残虐行為をはたらいていたという情報が、本土の人々の耳にも次々と流れ込んでいた。その
結果、元軍人たちは武運つたなく軍人の使命が果たせなかった人たちであるだけでなく、きっと口には出せ
ないような行為をした人間なのだとみなされる場合が多数あった。知り合いも見知らぬ人も、自分たちを責
めるような目でみるという復員軍人の投書は、当時おなじみのものであった。率直かつ真摯に軍人として犯
した罪をわびた投書もあったし、自分は無実だ、まるで戦争犯罪人のように扱われるのは心外だと抗議する
投書もあった。彼らは、戦争指揮や戦争中の行為に最終的に責任がある軍閥と、われわれ一般の軍人を一緒
にしないでほしいと訴えた。」(「敗北を抱きしめて上」p58)
そういえば「ランボー」でも描かれてたけどアメリカのベトナム帰還兵もそれに近い扱いだったみたいだな。