07/12/04 06:08:58 Sk6iQcYD
天皇制の在り方、日米安保、マスコミの習性、
そしてマスコミに洗脳される主体性のない日本人などなど。
これらの風刺を、日本の十八番芸・ヒーロー物の枠組みで展開する。
しかも、エセドキュメンタリーとして。
この発想はなかなか魅力的なものであるけれど、
約2時間、観客をスクリーンにくぎづけにするための
ストーリーテリングの技術が全くもって欠如していた。
斉藤ひろしレベルでいいので、誰かプロの脚本家を一人加えておけば少しは違っただろうな。
また、エンドクレジットのコントで締め括るのはアメリカ批判として効いてるが、
それまでたっぷりと描いていた 大佐藤の悲哀がほったらかしになっているのがなぁ。
やはり、幸せとは言えない大佐藤に何がしかの光が与えられないと
劇場用映画としてはカタルシス不足で物足りない。
この点は、オースティン・パワーズあたりを参考にすればもっとよくなる。
もし次回作を製作するならば、脚本家をはじめ、映画製作のプロを起用するべき。