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更に、黒澤が『用心棒』の脚本を菊嶋隆三と執筆する際に、
ダシール・ハメットが1929年に発表した探偵小説『赤い収穫』(「血の収穫」)
を下敷きにしたという事実はよく知られている。
レオーネは「黒澤の『用心棒』はアメリカ小説<セリ・ノワール>にインスパイアされたのだから、
実は私は、物語を生まれ故郷に戻してあげたんだ」と発言しているが、
これに関しては黒澤自身もあるインタビューで
「(『用心棒』は)ダシール・ハメットの『血の収穫』ですね」と聞かれて、
「あれはそうですよ。ほんとは断らなければいけないぐらい使ってるよね」と答えている。
E/Mブックス「クリント・イーストウッド」より、
遠山純生「クリント・イーストウッド論」からの引用