08/01/03 17:46:53 unxF5YYQ
>143
> ならこの映画の真の製作意図を提示してね。
よろしい。誰にでも参照出来るソースとして、
DVDのディレクターズ・コメンタリーの最後の部分をもってこよう。
前に書いた奴の再掲だけどまあ良いだろう。
-----------------------------------------------------------
最後に、コメンタリーの一番最後の部分を紹介しておこうかな。
この映画で製作者も観客も認めるファンタジー、
乗客がコクピットに突入した後の場面で監督が言ってた事。
操縦桿を奪い合う乗客と犯人を指して監督は、
「世界の舵の奪い合い」だと言ってるんだよね。
それは今の世界情勢の縮図なんだ、と。
そしてそれはただひとつの結果しかもたらさないと。
その直後、画面には機外のコーンフィールドが一面に広がって、
そのまま暗転する。
暗転した直後に監督の最後の一言。
「まだやり直す時間はある筈だ」。
"舵の奪い合い"そのものを、監督は否定しとるのよ。
戻って別の道を選ばなきゃって言ってるのさ。
それは、奪い合いを演じてる双方を断罪してるって事でもある。
"舵"を手中にするためにイラクを焼け野原にしてしまえ、なんてのとは、
対極にある考え方だと思わないかい?
-----------------------------------------------------------