07/06/23 05:38:22 iMhQ5SMz
他の人がここのレビューでこの映画は携帯小説以下だと言っていたが、自分もこの映画をみて携帯小説を連想してしまった。
あれだけドラマ化や映画化され社会現象にまでなった携帯小説とは一体どんなものなのか気になった人も多いだろう。
自分もその一人だった。
心のどこかでは「どうせつまらないに決まっている」と思っていても、あれだけ騒がれているのだから、きっと何か光るものがあるに違いないと心のどこかで期待をしたのではないだろうか。
携帯サイトでこそ読まなかったが、書籍化されて本屋で何気なく立ち読みしたという人も多いと思う。
そのほとんどの人が愕然としたのだ。
「え、流行ってるのって、これ?」
流行に便乗した類似品を間違って手にとってしまったのかと思って表紙を確かめた人もいるのでは?
同じ国の中にこれで感動している人がいるという事実に頭がクラクラした。
優秀な作家の小説を読んで、あまりにも流れる様な文体に魅せられ、同時に自分にもこれくらいなら書けるのではないかと勘違いし、実際チャレンジしてみたらその作家の凄さを再確認したなんてことはよくあると思う。
スポーツでも同じことだ、同じ人間がいとも簡単にボールを操るのをみてやってみたら・・・
しかし、この携帯小説ってやつは、そんなことを一切思わせない。どう考えても自分の方が文章がうまいのではないかと思ってしまうくらい酷いのだ。
いくら女子高生がターゲットだとしても、これは舐めすぎだろ?ってくらい稚拙なストーリーとそれに負けないくらいの文章力で構成されている。
それでも作者が読者の目線までレベルを下げてるんだという形跡があれば、まだ大人の企み的な仕事として認められるのだが、どう読んでも作者が全力投球してこのレベルだということがわかってしまう。
正にこの映画にも同じことを感じた。