07/10/30 18:20:57 b7QGaM4k
>>578
私も映画を見たときは坂東少尉の後日談は要らないんじゃないかと思ったけど、
先日NHKでやってた「特攻遺族の夏」という番組を見て考えが変わった。
坂東少尉の話は南部少尉という人がモデルの実話で、さらに特攻隊員のご遺族の中には
南部さん以外にも未だに肉親の死を受け入れられず、
「どこかで生きているんじゃないか」と思っている方がいらっしゃることを知った。
遺骨もない、沖縄の海のどこでどのように死んだかも分からないのだから、
「もしかしたら…」と、いちるの望みを持ちたい、信じたいという心情は痛いほどわかる。
監督は敢えてこのエピを入れて、戦後60年以上経った今も
そうしたやりきれない思いを抱えて生きているご家族の苦しみを
坂東少尉に投影させたのではないかと思う。