08/03/20 21:18:02 MqKrs+gY
>>946
恒夫なりに愛情表現してる、というのはどこのことを指しているのかわからないので
すが、それよりもジョゼが障害者である、ということについて少し触れておきます。
あなたは、恒夫がジョゼの障害を背負っていくことに耐えられなくなったから別れた
といったようなことを書いてますが、それはどの辺りを見てそう思われたのでしょう。
あなた自身が障害者を一生背負うのは耐えられないと思っているのだとしたら、もち
ろんそのことに口を挟むつもりはありません。でも恒夫がそういうことを言っている
というような責任転嫁はよくないと思う。自分の考えとこの映画が何をいっているの
かをごちゃ混ぜにしてはいけない。
恒夫はそんなところまで踏み込んだ言い方はしていないと思う。
たぶん、そういう考え方がでてくるのは恒夫の弟に引きずられているからだと思う。
彼は障害者と付き合っている恒夫を興味本位で見ているところがある。
(もしかすると、恒夫の弟という設定はあなたのような考え方をする人たちを想定し
て脚本家が「あて書き」したのかもしれない。)
たとえば、楽器店でのやり取りで、弟は恒夫が障害者を家に連れて帰ることに興味を
示すのですが、恒夫は「・・ていうか」といった感じのことを言うわけです。
つまり、恒夫はジョゼが障害者であることについて悩んでいるのではなくて、単に
「結婚」ということについて悩み始めているのです。
だから、恒夫が「逃げた」と言っているのは、あくまでも「結婚」という二文字から
逃げたかっただけのことです。それは、たとえば相手が香苗であっても、結婚という
事態が差し迫ったらやっぱり恒夫は逃げたのだと思う。結婚から逃げたと言ったのは
つまりそういう意味です。
この映画を観る限り、それ以上の考えは恒夫にはないと思います。
(残念ながら妻夫木ファンではないので、あしからず)