07/10/11 01:07:40
現状のHDTVの視野角である30度以内の領域では、視聴者が物体をハッキリと認識できるが、
スーパーハイビジョンでは実際に頭を動かさないと物体をハッキリと補足できない。
視野角が広がることで、周辺部のぼんやりとした視覚領域が出現し、実際の風景を見ているか
のような感覚を視聴者が受ける。
この視野角の差が、映像表現には非常に大きな意味を持つ。
別の言い方をすれば、視野角が広がると、映像空間と現実空間の境目が誘導視野に追いやら
れて認識できなくなる。
現行のHDTV映像は「きれい」だが、所詮は壁などの現実空間に浮かぶ「鑑賞の対象物」に
すぎない。
視野角の拡大によって、現実空間が視界から消え、あたかも自然の景色を見ているように
映像に没入できる。
これがスーパーハイビジョンのテーマの一つである、「きれい」から「すごい」への変化である。