07/11/14 08:07:26 8wOKAZlFO
函館 五稜郭軍………と言いかけたが、歳三は止めた。
代わりに歳三の口から出た言葉は、歳三にも意外だった。
「我は、新撰組副長、土方歳三。」
「あの新撰組副長の土方………!」
官軍が一気にどよめいた。
それだけで震えがきた者もいる。
その官軍の隊長が、かろうじて聞く。
「その新撰組副長が、官軍 総督府に、何の用だ!?」
歳三は答える。
「用?用とは、ただ!斬り込んで大将の首をもらいに来たまでよ!」
官軍は、さらに動揺する。
「この男は本気で言っているのか?
この先、あと一体どれだけの兵がいると思っているのだ?」
官軍の隊長は答える。
「その様な無礼は、許さん。ここを通すわけには参らぬ!」
「ならば、押し通るまでよ!」
歳三の馬首が翻り、兵達の頭を飛び越えた!
そして、馬が着地するという時には、歳三は 官軍の集中放火により蜂の巣になっていた。