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その人物とは、名前を沖正一郎(現ファミリーマート相談役)といい、ジョージが芸能界にデビューする際の名付け親なのだ。
日景は、その著書『真相・沖雅也』のなかで、沖雅也の「雅」は当時の日活社長・堀雅彦の1字をもらったもの、
「也」は先輩俳優の渡哲也・藤竜也から―という旨の文を記しているが、
「沖」という姓がなぜ付けられたかについては一言も触れていない。
名付け親からもらったものであるのは歴然としているのにあえて書かなかったことは、沖雅也がどのようにしてガラスの橋を渡ったかを図らずも暗示している。
その後ジョージは、沖正一郎、小林正彦(当時日活部長・現石原プロ専務)、水の江瀧子(当時日活プロデューサー)たちのあいだを、
まるでピンポン玉のように行ったり来たりしながら、やっとデビューにこぎつけたのだ。
「彼が、みんなに抱かれているのを横目で見ながら、あたしは何度泣いたかわからないわよ。
いくら惚れぬいている相手だって、あたしは指1本ふれることができないし、オキちゃん(沖雅也を日景はこう呼んでいた)も、
あたしの気持ちを知っていながら、まったく気づかない素振りをしていたのよ」
そんな日景の愚痴を、私はなんど聞かされたことだろうか……。