03/09/08 17:23 ItX/V9eT
>「構想の死角」はドラマとして、こういう点が良く出来ているとか
これへの答えになるかどうか分からないけど・・・
レヴィンソン&リンクの「指輪の爪あと」を後にして
先にこの「構想の死角」を持ってきたのはこのシリーズが
倒叙推理という型はあるけど、その制約の中でも
バラエティに富んだものが出来るところを
少しでも視聴者に見せようとしたのではないかな?
「指輪の爪あと」だとハードな感じのが続くよね。
「構想の死角」の内容がハードではないと言う訳でなく、
この作品って結構パロディ的な内容をもつ作品だと思うんです。
ミステリ作家が、いかにもミステリ作家が仕組みそうな完全犯罪を行う。
推理小説を読む人にはとっつきやすい設定だと思うんです。
あくまでも一人で実行して、ミステリ作家の意地みたいなのを出してる所も。
そしてこれがクライマックスへの伏線にもなってる。
粗を探せば色々と出てくるかもしれないけど、
かなりしっかりとした、TVドラマとしては
十分視聴者が楽しめるような作品になってると思う。
あ、それと血痕の話が前の方で出てましたけど、
「読本」によれば、被害者の座ってる椅子にはビニールがかかってるらしいですよ。
汚れてもすぐに綺麗に出来るようになんでしょう。
あの距離で飛び散るかどうかは分からないけど・・・
ラ・サンカおばさん殺しも、物凄くきれいに皿とか片付けてるのに
なぜかコルクだけは残してある・・・几帳面なんだか、杜撰なんだか?