01/11/20 11:08
移植ネットが財政難深刻、広報誌休刊など改革案
脳死臓器移植の際に臓器を仲介する社団法人「日本臓器移植ネットワーク」
（本部・東京）が、深刻な財政難に陥っていることが１９日わかった。今年度収支で
赤字見通しのうえ、２００２年度は繰越金に手をつけないと運営不能が懸念される状況だ。
常勤理事の廃止や広報誌の休刊など大幅な改革案をまとめ、２０日に都内で開く臨時理事会に提案する。
同ネットは国内唯一の臓器仲介機関で、本来の活動への影響を懸念する声も上がっている。
同ネットの今年度予算は約８億７００万円。今年度の収入は前年度より約３０００万円減少し、
来年度はさらに約８０００万円の減収が見込まれる。中央競馬馬主福祉財団からの寄付打ち切りや
国庫補助の削減などが影響しているとみられる。
改革案では、業者への発注が不明朗と国から指摘された月刊広報誌「トランスプラント」を休刊。
公共広告機構を通した普及活動も休止し、臓器提供病院への交付金を取りやめることなどで約５５００万円を節約する。
さらに、常勤理事も非常勤として報酬全額を返上し、職員数人に任意退職を勧告して計３０００万円を削る。
２か所ある大阪事務所の統合なども含め、総計で８７７０万円の削減を目標とした。
一方、移植施設から斡旋（あっせん）料を徴収する増収策も提案し、１臓器当たり２０万円として
年間４０００万円を見込む。関係者は「本来の斡旋業務は続けられると思うが、普及啓発活動までは
手が回らない」と話している。
厚生労働省臓器移植対策室は「国庫補助が減っても仕事ができなくなるはずはない。
自ら健全な財政を築く努力をしてもらうほかない」としている。（読売新聞）
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ＡＣの臓器移植のＣＭなくなっちゃうのかな…