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■年齢による優先規定で議論―心臓移植作業班
・ 厚生労働省の「心臓移植の基準等に関する作業班」(班長=北村惣一郎・国立循環器病
センター名誉総長)は7月30日、改正臓器移植法が17日に全面施行され、15歳未満からの
臓器提供が可能になったのを踏まえ、移植希望者(レシピエント)の選択で年齢による優先
規定を設けるかどうかなどを議論した。班員からは、未成年の臓器提供者(ドナー)の心臓は、
未成年のレシピエントに優先して移植すべきだとの意見が相次いだ。
ただ、具体的に何歳で年齢を区切るかまでは議論が進まなかった。
一方、北村班長は、臓器移植を長期間待っている30歳代、40歳代の人などに、一定の年齢で
区切ることが医学的に公平だと理解されるかどうかに懸念を示し、使える人工心臓が限られる
体重の低い人を優先するよう提案した。
これに対し班員らは、体重は変動が激しく、一定の値では区切りにくいと反論。
また、「子どもの心筋症の予後は大人に比べて悪い。同じ立場で(臓器移植を)待っていれば、
死亡率が高いのは子どもだ」「低年齢の人に低年齢の人の心臓を提供することで、
予後が良くなるとのデータがある」などと指摘した。
URLリンク(www.cabrain.net)