10/07/29 11:55:11 0
家路につく人で込み合う夜の駅で、鉄道係員への暴力行為が増えている。日本民営鉄道協会(民鉄協)によると、
JR各社や私鉄など25事業者で昨年起こった暴力は869件で、過去5年で最悪を更新。加害者の中には酔客だけ
でなく、素面(しらふ)だった人もいる。彼らはなぜ殴ってしまったのだろうか-。(織田淳嗣)
◇
◆酔客だけでない
「駅員のくせに分からないのか!」。男は叫び、駅員の胸を殴りつけた。
深夜の東急電鉄目黒駅で昨年、JR目黒駅の終電時刻を男に聞かれた駅員がJRの窓口を案内しようとしたところ、
男は突然怒り出した。「終電間際の時間帯なので、間違いがないようにご案内したのですが」と東急。男は酒を飲ん
でいた。
民鉄協のまとめでは、加害者が飲酒していた暴行事件は499件で、昨年全体の57.4%。東急では「(暴力行為は)
夕方以降、飲酒されている場合が多い」と明かす。
しかし、統計では「飲酒なし」も241件と3割弱に上る。JR東日本は「突然手を出される場合もあり、一概に、『こういう
ときは気をつける』とは言えない」と対策の難しさを語る。「突然キレるのは、衝動が抑えられなくなる脳の一時的な機能
障害なんです」と説明するのは、東邦大学医学部の有田秀穂(ひでほ)教授(統合生理学)。脳には衝動をコントロール
する「前頭前野(ぜんとうぜんや)」という部位があり、円滑に働かせるために「セロトニン」という物質が分泌される。
しかし、セロトニンは疲れやストレスで減少してしまう。
こうした影響からか、朝よりも疲れがピークに達する夜、週末に向けて駅員への暴行事件が多く発生する傾向にある。
機能障害はあくまで一時的なもののため、「突然」に見えるのだという。
>>2以降に続く
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)