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★生コン入らず工事ストップ/関西地区、関連労組が無期限スト/打開の動きも
大阪府を中心とした多くの建設工事現場で、生コンクリートの供給がストップし、
長期間にわたって工事の休止を余儀なくされるという異例の事態が起きている。
大阪府と兵庫県の一部をエリアとする生コンクリート関連産業の労働組合が、
価格の適正化などを求めて無期限ストライキを実施しているためだ。
工事に欠かせない生コンの供給がストップしたとあって現場への影響は大きく、
建築物の竣工や道路の開通などに遅れが生じかねない状況となっている。
こうした事態を何とか回避しようと、一部ではスト中断や選別出荷といった動きも出始めた。
このゼネストは、関西地区の生コン関連経営団体と労働団体が6月27日に開いた
「危機突破総決起集会」での決議事項の順守を求め、関連3労組で構成する生コン
産業政策協議会などが実施している。集会では、▽工場新増設の反対▽適正価格1万8000円
▽契約ベースから出荷ベースへの契約形態移行▽現金取引の完全実施▽JISA5308の改定強化
▽輸送運賃の引き上げ▽圧送基本打設料金の収受-などを求める決議が採択された。
同協議会は、7月2日に大阪広域生コンクリート協同組合、5日に阪神地区生コン協同組合、
6日に近畿バラセメント輸送協同組合にストを通告。府内の7割に当たる約90社が製造・出荷を
停止したほか、12日には近畿コンクリート圧送労働組合もストに突入し、多くの建設現場で
2~3週間も工事がストップする状況となった。
一方、こうした中で同協議会は、14日に阪神地区生コン協同組合の緊急物件について選別出荷を開始。
20日からは圧送労組がストを中断しているほか、23日には大阪広域生コン協同組合で適正価格
(新価格)に合意した物件から選別出荷を開始するなど、新たな動きも出てきている。
建設工業新聞
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