10/07/28 09:16:26 AuNQOKvAP
>>350
URLリンク(blog.scienceweb.jp)
現在、東アジアに存在しているO 型の口蹄疫ウイルスは、1998年にミャンマーで
最初に分離された株(Mya-98)に属しています。
上の系統樹を見ると、今年、香港で分離されたウイルス株は
2009年にミャンマー(MYA)で発生した株からもたらされたもののようです。
この株からは、2009年にタイ(TAI)で分離された株も派生しています。
ミャンマーに存在していたウイルスが、今年初めに中国にもたらされ、
それが香港に伝わったと考えられます。
台湾でも今年2月、中国本土から輸入された豚でO 型の口蹄疫が発生しています。
それでは、日本のO/JPN/2010は、系統樹上でどのような位置にあるのでしょうか。
下がそれです。枝分かれが少し複雑になっていますが、
上に示した香港のウイルス株の位置を頭に入れておけば、
その意味を簡単に読み取ることができます。
URLリンク(blog.scienceweb.jp)
O/JPN/2010は香港のウイルス株の間に位置しており、香港のウイルスと同じように、
何らかの形で中国からもたらされたのではないかと考えられます。
この系統樹にはO/JPN/2010とも近縁であった韓国の株も示されています。
このウイルスも同様に中国から伝播したのでしょう。
韓国では今年初め、A 型の口蹄疫が発生しましたが、3月に終息しました。
ところが4月になって、仁川広域市江華島でO 型のウイルスがあらわれ、
現在も発生が続いています。