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ビジネス・ブレークスルー大学・田代秀敏教授が話す。
「池袋や新宿から最近では銀座、赤坂、六本木でも相当に中国人が不動産を買い漁っています。
具体的な数字はわかりませんが、私が聞いた限りでは、山手線沿線の駅周辺で
中国人が不動産を手に入れていないところはないとのことです」
都内の不動産業者によれば、中国の富裕層にはこんな買い方をする人物までいる。
「先月、六本木のビル1棟、西麻布のマンション1棟を一人の方がキャッシュで買われました。
すべて合わせれば20億円以上。日本人が住居用として購入する場合は、
値切ることが暗黙の了解になっていますが、彼らはそれすらしない。買い方が違うんです」
さらにこんな事情もある。深せんで貿易業を営む50代の中国人男性が話す。
「中国では価格高騰を抑えるために3軒目の住宅購入が禁止されたんです。
いつ乱高下するかわからない株式に投資するのは馬鹿らしいですから、
私も西麻布のマンションを1億円で購入することにしました」
実は中国に「不動産」という言葉はない。『ソフトブレーン』マネージメント・アドバイザー・宋文洲氏が語る。
「日本の不動産は財産として保有できるから魅力的なんです。中国では個人で不動産を買っても、
使用権を転売することで利益を得ることはできますが、お金に余裕ができれば
自ら不動産を所有したいという気持ちになるものです」
マンションにせよ、株にせよ、中国相場は全体に過熱気味だ。バブルが崩壊する前に、
価値の安定した日本の不動産に投資し、資産を分散させる狙いが背景にある。
中国人の不動産熱は日本全国に広がっている。7月、家具販売の大手ニトリの子会社
『ニトリパブリック』が、北海道千歳市に中国人富裕層向けの庭付き木造2階建て別荘地を造成した。
一区画380㎡で、土地が1000万円、建物が2000万円弱、家具や電化製品が400万~500万円。
合計で3400万~3500万円という豪華物件。ちなみに、すぐ裏手で分譲販売されている土地の価格は100坪で400万円だ。