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ロシアのスパイ11人が米連邦捜査局(FBI)に訴追された事件で適用されたのは、
スパイ容疑ではなく、司法長官に事前に届けることなく不法に政治活動を行った、
外国エージェント登録法(FARA)違反という罪名だった。
FARAは外交官や学者、別の法律で規制があるロビイストなどを除き、
外国機関の代理として活動する組織や個人に、面会記録、財務書類の提出といった
報告を義務化し、彼らの情報収集、広報、宣伝活動を透明化させているのが特色だ。
訴追されたスパイ11人は、一般市民を装っていたために外交特権はなく、
ロシア対外情報庁(SVR)の指令で偽名を使い、協力者の開拓や、米政府の政策の分析を行っていた。
11人は同法の適用対象だった。
FARAの適用対象者には組織名や財務内容、接触者、目的などを、6カ月ごとに司法長官に届けることが義務づけられている。
「特定の勢力が米国世論や政策、法律に影響を及ぼそうとする際、どのような情報源に基づき、
誰が実行しているのかを政府と国民は理解する必要がある」
米国でのナチス・ドイツの宣伝活動を抑制する目的で、1938年に施行されたFARAの立法趣旨を米司法省はこう解説する。
某国のPR活動を展開する団体の届け出書には、世論戦略の一環で接触した大手マスコミや
シンクタンクがズラリと並び、奥深い世論対策の一端が浮かび上がる。
民主、共和両党の大物議員への献金額や時期も記載されており、金銭を通じた議員との
間接的なつながりが判明することもある。
FARA違反者には5年以下の懲役、1万ドル以下の罰金が科され、
外国人の場合は国外退去処分の対象となる。
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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