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(>>1のつづき)
なぜ、秋田駅前の商店街が、ここまで弱体化してしまったのだろうか。
もちろん、郊外の大型店に押されたり、長引く不況が影響したり、他県でみられる事情もある。
それに加え、秋田ならではの事情としては、行政による街作りの失敗が大きいというのだ。
広小路商店街振興組合の佐々木清理事長は、こう明かす。
「国の公団が所有地を売却したのがきっかけで、郊外に、東北で最大規模の巨大なショッピング
モールができました。商業統計から秋田市の商業が壊滅すると予想されていましたが、結果は
予想通りになったということですよ。商店街は、遠方からの買い回り客が多いので、結果として、
かなり客を取られました」
商店街は、様々な種類の店があって成り立っており、歯抜け状態になって魅力がなくなって
しまったという。組合は、アーケード撤去後は、イベントなどを運営し、まだ解散するかは
未定だとした。佐々木理事長は、「合同の商店街組織を作るなどして、元気な街を何とか
残していきたい」と言う。
街作りが失敗したのは、行政のせいなのか。
秋田市の市勢活性化推進本部では、こう反論する。
「巨大なショッピングモールは、1つの要因ではありますが、直接的な原因ではないと思います。
一概には言えないということです。ですから、行政の責任ではありません。駅前の中心市街地に
ついては再開発事業を進めており、これがうまく進めば、にぎわいを取り戻せると思っています」
ただ、この事業は2010年10月に着工予定だが、キーテナントについてはまだ発表されていない。
(以上)