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【ハノイ=仲川高志、宮井寿光】東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)が23日、ハノイで開かれた。
会議では、北朝鮮が引き起こした韓国哨戒艦「天安(チョンアン)」沈没事件への対応が焦点となり、
北朝鮮に対し、軍事、経済面に加え外交面でも圧力を高めることを狙う米国、韓国および日本と、
事件への関与を否定する北朝鮮が真っ向から対立した。
出席者によると、クリントン米国務長官は会議で、哨戒艦を攻撃した北朝鮮の責任を厳しく追及した上で、
「非核化の約束を果たし、挑発的行為をやめ、隣国との関係を改善すべきだ」と要求した。
韓国の柳明桓(ユミョンファン)外交通商相は「(北朝鮮は)事件を率直に認め、謝罪しなくてはならない」と迫った。
岡田外相は、事件は「地域の平和と安定への脅威だ」と非難した。
北朝鮮の朴宜春(パクウィチュン)外相は、謝罪要求は「ナンセンスだ」と一蹴(いっしゅう)した。
一方で、核問題をめぐる6か国協議で話し合う必要性を強調し、
ARF参加国に、朝鮮半島の安定に向けた積極的なポーズをアピールした。
議場の外では、北朝鮮の李ドンイル外務省軍縮課長が記者団に、
米韓両国が25日から行う合同軍事演習に対して「物理的対応を取る」と警告した。
会議でまとめる議長声明は文言の調整に手間取っており、最終的な採択は24日にずれ込みそうだ。
議長声明には、中国とASEANの一部諸国が領有権を争う南シナ海問題について、
関係国に自制を促す内容なども盛り込まれる見通しだ。
会議には27か国・機構が参加した。
(2010年7月24日00時58分 読売新聞)
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