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冷戦時代にルーマニアを独裁支配し、１９８９年の民主革命で処刑されたチャウシェスク元大統領夫妻
の遺体が２１日、鑑定のためブカレストの墓地から掘り返された。遺体は別人の可能性があると遺族が
訴えたためで、採取したＤＮＡをもとに身元確認する。結果が出るまで数か月かかるという。
夫妻は８９年１２月、革命勃発(ぼっぱつ)後に大量虐殺罪などの容疑で逮捕され、即決裁判で死刑判決
を受け、銃殺された。遺体は埋葬されたとされるが、混乱の中、葬られたのが本当に夫妻の遺体だったか
疑問として、遺族が鑑定を求め、２００５年に裁判を起こしていた。
ＡＰ通信などによると、墓地には、遺体とともに銃弾の貫通跡とみられる穴の開いたコートなどが
埋まっていた。娘婿は、遺体が別人と判断されれば真実を隠していた政府の責任を追及する訴訟を
起こすという。
（2010年7月23日07時24分 読売新聞）
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