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日本経団連が２２、２３日に長野県軽井沢町のホテルで開く「夏季フォーラム」に来賓として出席
を依頼していた菅直人首相が欠席することが２１日、分かった。平成２２年度予算編成作業などで
政務が多忙なうえ、同じ軽井沢に金賢姫元工作員が滞在し、警備負担が多大になるためという。
昨年９月の政権交代後では初のフォーラム。自民党政権時代には、歴代首相が駆け付け、蜜月を
アピールしてきた。鳩山由紀夫首相から菅首相への交代で、それまでの溝が埋まり、関係修復が
進んでいただけに、経団連内には落胆の声も出ている。
欠席は、米倉弘昌日本経団連会長に菅首相から直接電話で伝えられたという。経団連幹部は
「首相から会長に電話が入ったことが大事」と、鳩山政権時には分断されていた官邸とのホットライン
復活を強調した。
フォーラムは正副会長や評議員会議長など日本の主要産業界を代表するメンバーが一堂に集う年に
一度の勉強会。今年は「民主導でいかに成長を実現するか」がテーマ。
欠席は関係修復に冷や水となりかねないだけに、関係者から「財界の地盤沈下の表れ」と失望する
声が聞かれる一方、「テーマを考えれば、首相が来ない方が忌憚のない議論ができる」と割り切る声も。
参院選の民主党大敗を受け、「どの政党とも等距離の関係を保つ」という立場を改めて強調する
会員企業もある。
▽産経ニュース
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