10/07/21 21:52:00 e+KijxhlP
>>548
宮崎県は基幹種雄(31頭)と基礎雌牛(350頭)の間で交配し
年間23頭の子牛について直接検定を実施します。
これは当事業団の施設で集中管理して行い、この過程に3年を要します。
この間に発育、体型、特徴、遺伝病など様々な項目について協議されます。
この中から検定に合格した9頭を一般農家の雌牛に試験交配し子牛を得ます。
この子牛を事業団施設、畜産公社にてステーション検定、
一般肥育農家にてフィールド検定に分けられ検定されます。
この中で、枝肉成績などのデータ解析が行われて「合格」したものだけが種牛としてデビューします。
この過程に約3年を要します。
こうしてデビューした種牛は市場が評価するまでに相当の時間がかかります。
せっかくデビューしても実際の現場で広く使われる中で、問題点が見つかったり、
市場の評価が芳しくない牛もたくさんいます。
ですから、種牛は非常に貴重な存在なのです。
宮崎県の場合は、県の指針に沿った形で統一された種牛を造成するということで
個人で種牛を作ることを事実上認めません。
ですから、これは!といういい雄子牛ができても種雄候補として残すことすらできず去勢されます。
昔からこのような体制ですので農家はすっかり諦めており、種雄は事業団任せになっています。