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2009年に静岡県警が受け付けた110番通報の約4割が「不要不急」の通報だったことが、
県警通信指令課のまとめでわかった。
不要不急の通報は、犯罪の容疑者の逮捕など警察の活動に支障をきたす恐れがあり、同課は
「1分1秒を争う本来の110番通報がスムーズにつながり、迅速な対応ができるよう、急を
要さない通報は控えてほしい」と呼びかけている。
同課によると、同年には24万5458件の110番通報があったが、うち8万9381件が
不要不急にあたると判断された。「車が故障したから来て」「駅までの道を教えて」などの通報の
ほかに、「クモが出たから退治してほしい」「外出するので、その間子供の面倒を見ていてほしい」
など、そもそも警察とは関係のない通報もあったという。
一方、悪質なうその通報は犯罪になる可能性がある。実際、「ナイフを振り回している少年が
いる」などとうその110番通報をしたとして、焼津署は今月、焼津市内の高校2年生の男子生徒と
無職少年から軽犯罪法違反容疑で事情を聞いている。
110番の本来の役割を理解し、正しく通報してもらおうと、14日にはJR静岡駅で県警通信
指令課の職員約20人が通勤・通学中の人に約2000枚のチラシを配り、正しい110番通報の
利用を呼びかけた。チラシを受け取った藤枝市音羽町、会社員伊久美貴子さん(44)は「『ゴキ
ブリが出たから退治してくれ』と110番した人がいると聞いたことがある。本当に緊急を要する
ことなのか、通報する前に考えなければと改めて感じた」と話していた。
同課は、110番通報を受けた際、従来は最初に「110番センター静岡です」と切り出して
いたが、「第一声で通報者に110番の緊急性を訴えたい」として、7月から「緊急回線110番
です」に改めた。
読売新聞 2010年7月16日15時34分
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