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原油流出止まるも予断許さず
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
BPは5月末、油井に大量の泥水を流し込む「トップ・キル」作戦を試みたが、3日間で失敗。
6月に、破損したパイプにドーム形のふたを取り付けチューブを差し込み、海上のタンカーで
油を吸い上げてきた。だが、油井とのすき間から原油が漏れ続け、回収量も限られていた。
このためBPは12日、高さ約5・5メートル、重さ約75トンの密閉性が高い筒状の新たなふた
に取り換えた。
BPはふたの密閉性を確認する試験に14日夜から着手した後、ふたの1カ所で漏れが見つ
かったため、試験を中断して修理し、15日午後にバルブを閉める作業を開始した。
この結果、米東部時間15日午後3時25分(日本時間16日午前4時25分)、水中ロボットが
3つ目のバルブを閉め終わった直後、流出が止まった。
事故発生から「85日と16時間25分」(AP通信)が経過していた。
BPは海底から約4500メートルの貯留槽まで伸びる油井内の圧力を計測中だ。圧力が十分
高い数値であれば、油井に損傷がないことを示し、作戦は大きく進展する。海上の船で油を
吸い上げる作業を再開し、日量最大950万リットルとされる流出量を漏れなく回収できる。
逆に圧力が弱ければ、油井が破損し、回りの地層に油やガスが漏れている可能性がある。
その場合は試験を打ち切り、バルブを開放し原油を逃す。封じ込め作戦は一転して困難な状況に
最終的な封じ込めは2カ所で掘り進められている「救援井戸」の成否にかかっている。これを
油井につなげ、泥やセメントを流し込み封印する。救援井戸は8月中旬までの完成を目指す