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菅直人首相(63)が、参院選で落選した千葉景子法相(62)を「適任者」として留任させた。
しかし、千葉氏は落選したばかりか、就任以来、大臣の仕事として法に定められている死刑執行命令を下していない。
野党からは「違法状態の放置だ」として、千葉氏の適格性や菅首相の任命責任を問う声が出ており、
国会でも追及する構えだ。
刑事訴訟法によれば、法相は死刑判決確定後6カ月以内に執行命令を下さなければならない。
しかし、千葉氏は昨年9月に鳩山内閣で法相に就任して以来、一度も死刑執行命令にサインしていない。
そもそも、千葉氏は人権派弁護士から政治家に転身。大臣就任までは超党派議員による
「死刑廃止を推進する議員連盟」(亀井静香会長)のメンバーで、死刑反対論者だ。
就任後にも、「これだけ議論があり、人の命を奪う刑罰なので慎重に対処したい」と話し、議論を呼んでいた。
しかし一方では、13日現在で未執行の死刑確定囚は109人おり、財政や収監スペースを圧迫しているのも事実。
産経新聞の世論調査では、「死刑制度は必要」が94%、「法相は速やかに死刑執行命令を下すべき」が88%だった。
鳩山邦夫元法相(61)は夕刊フジの取材に対し、「職務怠慢などという軽いものではなくて、
違法状態の放置だ。法治国家の法務大臣としてありえない。憲法に照らし合わせても不適格だ。
任命責任? 菅さんも死刑反対なんでしょう」と話している。
URLリンク(www.zakzak.co.jp)
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